私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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アセス宅配という禁じ手は“心がない政治”の象徴

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野田首相が訪中を終え、帰国した。
自身を評した「日中交流の申し子」が何を意味するものなのかは不明だが、首相が為すべきことは言うまでも無く、交流ではなく外交である。言葉尻をつかまえるつもりはないが、果たして首相に外交のせめぎ合いに対する気概があったのだろうか。
首相はよく「国益」という言葉を口にするが、漁船体当たり事件以降も頻発する中国漁船の領海荒らしには言及せず、あたかも過去を水に流すかような姿勢を見ていると、氏が認識する国益の意味を問いたくもなろうというものだ。
首脳会談とは、事前に事務方が根回しし、ある程度のお膳立てをするから、紛糾することはまずない。首脳同士が笑顔を浮かべ、何々で合意に至ったなどと微笑を浮かべながらカメラにおさまる姿は、所謂晴れ姿の典型である。
そういう意味では、外交舞台の首脳会談は、首相の晴れ舞台だ。
例外といえば、菅直人が横浜APECで、メモを見ながら胡錦濤と会談した無様な姿が最近の一例だが、野田氏がこの胡錦濤、温家宝との会談を自らの晴れ舞台にできたとは、とてもじゃないが言えそうもない。
外遊で目立った成果もあげられず、一方で成果のアピールに躍起になる様子を見ていると、こちらが赤面してしまいそうだ。

民主党政権に、外交上の勝利など、期待すべくもない。
では国内問題はと目を転じたとき、今政権の喫緊のテーマは、震災復興・復旧を除けば消費増税と沖縄基地問題に絞られる。
そのひとつ、沖縄基地問題において、野田政権は禁じ手を使った。基地建設にかかわるアセスメントの提出を、手渡しではなく、宅配便で済ませてしまったのである。
郵送というのは報道のミスリードで、実際は宅配だったらしい。

鳩山由紀夫という希代の詐欺犯が残した「最低でも県外」という政策は、当初は民主党の看板だった。受け入れ先だった名護市市長選に基地移設反対派の候補者を担ぎ、沖縄の民意の後押しを受けて当選させた。
しかし、鳩山自身が退任する前にその看板を降ろさざるを得なくなり、政策が180度変わる。今度は辺野古しかないということになり、今度は手のひら返しで辺野古への受け入れを要請する。
もうむちゃくちゃ。何でもありだ。
私は沖縄県民の「民意のつくられ方」には賛同しないが、今回の場合、沖縄県民が県外移設を叫び、基地移設反対で硬直化するのは無理もないと思う。
同じ政党のやることととは思えないからである。自作自演の三文芝居で翻弄される側になった場合のことを考えたら、バカバカしくて、「まぁまぁ」と仲裁にはいる者もいないだろう。

アセスは、例え石をぶつけられても、政府の人間が手持ちすべきだった。
その行為が地元反対派に妨害され、結果手渡しが叶わなかったとしても、その行為自体はひとつのプロセスとなる。
郵送、宅配という手段は、あとに何も策がなくなった場合にとる最後の一手であるべきだった。

この宅配によって政府は、沖縄県民との間にある溝を、修復不可能なまでに深めてしまった。
政治に心がないと言われ続けてきた民主党政権。
鳩山から菅、そして野田に変わっても、性質としては全く同じだった。
菅は首相時代に、「もう沖縄は独立すればいい」と吐いたそうだ。野田首相が同じことを考えているとしたら…と考えると、言いようのない寒気がする。


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[ 2011/12/27 15:50 ] 政治 | TB(0) | CM(0)
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