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昨年6月の香港民主化デモを巡り、デモ扇動罪などに問われた民主活動家が民主活動家3人に対する裁判が現地で開かれ、日本でもよく知られる周庭(アグネス・チョウ)氏に禁錮10月、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏に禁錮13月半、林朗彦(アイバン・ラム)氏に禁錮7月の判決が下された。3名には執行猶予もつかず、収監された。あまりに重い量刑だ。今日12月3日は、周庭氏の24回目の誕生日である。
ノーベル平和賞を受賞した、支那民主運動化の劉暁波氏の例でもわかる通り、中共はこういった影響力がある人物らの影響力を停止するために、市井から排除する。劉暁波氏は4度も投獄され、獄中で命を落とした。香港民主活動家もその例にたがわず、彼らの言論は抹殺され、香港の同胞も国際社会も、彼らの顔を見ることも、声を聞くこともできない。これが中共のやり方なのだ。
中共は、自分たちにとって都合の悪い要素は徹底的に葬る。武漢ウイルスをはじめて告発した李文亮医師は、ネットでデマを拡散させたと当局に呼び出され、懲戒書への署名を求めらた上、訓戒処分を下されている。李文亮医師はその後、自らも武漢ウイルスに感染し、命を落としたが、ウイルス感染という死因すら疑わしい。死人に口なしとはよく言ったもので、発言権を失った者はいないも同然なのだ。共産党の保身のためなら、人命など犠牲になっても構わないという、恐ろしい思想だ。

デモ扇動罪という罪状も無理筋に近い。そもそも昨年のデモはリーダーがいない抗議活動というのが実態だった。ジャーナリストの福島香織氏は、「異常な裁判、異常な判決。扇動の事実はない。21日の集会は参加者たちに聞けばわかる。勇武派の参加者たちは、むしろ周庭さんたちは弱腰だと批判していたくらいなのだ」と
ツイートしている。だが、中共の手にかかれば、事実や反共分子の存在が捏造によってなきものにされるのである。世界各国から批判が噴出すれば「内政干渉」と居直る。もはや、中共に正義を説いても何の意味もないのである。
中共がそのダシに使ったのは米国だ。デモにリーダーがいないことを知っている当局は、黄之鋒氏や周庭氏が米国と繋がり、背後にいる米国が中共を倒そうと画策している、とプロパガンダを打った。内政で窮地に立たされているときに外部に敵を作って自分たちに向くはずの矛先を逸らすという、手垢の付いた手法だが、プロパガンダ以外の見方をネット上から排除してしまえば、人民を洗脳できると考えているのだ。
日本はアジアの民主主義をリードする国家だ。まして、人権に国境はない。官邸も国会も、メディアも、そして普段は日本政府の批判ばかりしている自称リベラルも、声を大にし、徹底的に中共を批判すべき時である。豪州ではモリソン首相が日本との協調とともに、中共批判を鮮明に打ち出している。台湾の蔡英文総統は、香港民主活動家の投獄を受け、「彼ら勇敢な若者は、私たちが戦うことを決してやめない自由と民主主義という価値観の象徴だ」と
ツイートし、周庭氏らを激励した。そういう友好国を孤立させないためにも、日本は言葉と行動で、自由と民主主義を弾圧する独裁者にNOの声を上げるべきだ。
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より激しくなった尖閣周辺の行状。チベットに加えてウイグルも弾圧。腐敗一掃の裏で進めた粛清。
北京在住の友人曰く、権力闘争とのこと。
理解はすれども、この性急さが分からない。
邪推だが、習氏が既に「皇帝」のつもりなら、ある意味納得も出来るか。
一種の万能感に酔っているかもしれない。
ただ、色々策を弄する事は、小人の証でもある。周囲すら信用していないのかも。まあ、大陸の歴史を顧みれば、むべなるか。
現状は厳しいが、香港が元の輝きを取り戻すことを願うのみ。