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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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「首相による公務員採用」と「天皇の総理任命」を同列に語る枝野の無理筋

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 国権の最高機関と言われる国会だが、最近、その権威が失墜している。原因が野党にあることは間違いない。自民党が野に在るときは、もっとマシな政策論争が聞けたが、2012年に自民党が政権に返り咲いて以来、野党の質問は週刊誌の取材とそれほど差がないまでに落ちているのだ。この臨時国会も、不毛な論戦が繰り広げられるだろう。それこそ、虎視眈々と日本に浸食を企てる外国勢力を利するだけだ。

 特定野党が狙うのは、日本学術会議任命拒否問題における印象操作だろう。まさかこのネタで菅総理の首を取れるとは夢にも思っていないだろうが、少なくとも菅政権の支持率を低下させ、早期解散への道を閉ざすことが彼らの命題だ。支持率が底辺に近いところにある野党にとって、早期解散が最も怖い。

 冒頭に触れた不毛な論戦を象徴するような代表質問が、衆院本会議で昨日行われた。代表質問に立ったのは、立民党代表の枝野。やはり学術会議ネタを持ち出し、菅総理の責任を追及した。しかし、その内容が酷い。

 憲法6条1項は、「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する」と規定している。「基づいて任命する」という構造は全く同じだ。学術会議の任命に、総理による実質判断を認めたら、内閣総理大臣の任命についても陛下による実質判断の余地が生じてしまう。一刻も早く6名を任命し、違法状態を解消する以外、この問題の解決はあり得ない。

枝野


 枝野は法曹である。しかし、この論の筋の悪さには辟易とする。天皇が任命するのは、国民から選ばれた国会議員が選出した内閣総理大臣だ。しかし、学術会議の会員も、推薦される会員候補の任命も、内閣総理大臣による「公務員の採用」でしかない。これを同列に語ることの無理筋を、枝野は法曹として意識できなかったのか。できなかったとすれば、お粗末な話である。

  1. 国民が選挙で選んだ国会議員が総理大臣を選ぶ
  2. その民意が反映された総理大臣を、天皇が任命する
  3. 学術会議会員が推薦した候補者を、内閣総理大臣が任命する

 もっとも民主主義からかけ離れているのはどれか。当然ながら、国民の意思を反映させる機会が全くない3番だろう。

 枝野は質問で、菅総理の「自助、共助、公助」を引き合いに、その考え方が時代遅れだと批判した。

 総理のいう自助と共助と公助を順番に並べる考えは、端的に言って昭和の成功体験にとらわれた、時代遅れのものではないでしょうか。
 最後に改めて総理にお尋ねします。日本をどんな未来へと導こうとしていますか? あなたはどこを見て、誰の声を聞いて政治をしていますか?苦しんでいる国民の声は届いていますか?「政治に私たちは見えていますか?」という声に、あなたはどう答えますか?


 先月半ば、枝野は記者から「『自助』を批判しているが、2011年の官房長官時代の閣議報告には『自助・共助・公助』とあった。何が違うのか」と質問され、「この7年8か月で私は成長した」と驚くべき回答をしている。その一答だけで、枝野の偽善が露わになる。「日本をどんな未来へと導こうとしていますか? あなたはどこを見て、誰の声を聞いて政治をしていますか?」という部分からは、そっくりそのまま立民党に返したい。立憲民主党は誰の声を聞いているのか。支持率4%程度の政党であれば、支持しない有権者の声も聞こえているだろうし、聞くべきだ。その声を以てしても、立民党は単なる内閣と政権与党の粗探しに、国民の税金を浪費するのか。

 また、暗黒国会が始まった。そういう感想しか持ち得ない、野党第一党代表の質問だった。


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[ 2020/10/29 07:07 ] 政治 | TB(0) | CM(6)
お礼
 朝一番で、こちらのブログ拝読を日課にしています。
既存メディアの新聞社説などより、はるかに切れ味があり、かつ有益なので。
これからも、日本に益しない勢力を斬りまくってください。
[ 2020/10/29 08:31 ] [ 編集 ]
7年8か月での成長がこれですか、その間何をやっていたんでしょうね。
まぁ、このブログの読者ならつぶさに知っていますけどw
プロ野球の選手ならとっくに戦力外通告を受けてますよ、成長の跡が見られませんし、今後の伸び代も期待できませんからね。
打率0割4分ではねぇ……。
[ 2020/10/29 09:16 ] [ 編集 ]
こんなんありました2
これもなかなか秀逸です

https://www.youtube.com/watch?v=s6VvV1m7FBE
[ 2020/10/29 09:42 ] [ 編集 ]
弁護士出身でこの無理筋憲法理解。それで「立憲民主」主義を標榜する枝野。どこかで頭でも打ったんじゃないの?

国会中継を見ておりませんが、ご紹介の枝野発言を読む傍らから彼の上ずったキンキン声が聞こえる様で、勘弁しておくれ。ですw

内閣総理大臣は国権の最高機関ですから、その就任に政治権能をお持ちでない天皇陛下の任命という形をとりますが、そのことと、政府の一機関として国費が投じられている学術会議メンバーの首相任命が同質のものとして「会議員の推薦通りにするべき」というのは、きわめて政治的偏向言論と言えまいか?


物事の異常事態に対処するに、初めから「公助」を待っていたら助かる命も助からないだろう。日本人を無気力にさせたい言動としか思えません。
7年8カ月で明らかに後退した枝野、という事か。
[ 2020/10/29 13:05 ] [ 編集 ]
禄盗人に群れ
暗黒国会とはまた言い得て妙です。倒閣運動の為なら、どんな筋違いな議論でも利用する政界の猪八戒こと、エダノンの言動を見ていると、戦前に「統帥権干犯」問題で、軍部の権威を利用して盛んに政府を攻撃した政友会の姿勢を思い起こさせます。

あんなのでも、一応東北大学法学部卒の法曹界出身だというのだから笑えます。旧帝大の権威も司法試験の威力も地を払うかと思っていたところ、私と同郷の森まさこ前金融庁長官、元法相が枝野と同期と知って、だいぶ救われた気分になりました。「禄盗人」だけじゃない、ホッ。
[ 2020/10/29 18:15 ] [ 編集 ]
>憲法6条1項は、「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する」と規定している。「基づいて任命する」という構造は全く同じだ。

○たしかに、文言は同じであるから、同じような解釈もできると思われがちだが、そもそも、天皇と総理大臣とでは、前提となる条件は異なるだろう。

○憲法4条第1項には、「天皇は,日本国憲法の定める国事行為のみを行い,国政に関する権能を有しない」とある。総理大臣も、国政に関する権能を有しないのならば、任命のみの行為という解釈は正しいと思うが、国政に関する権能は、当たり前の話だが有しているだろう。

○憲法15条第1項「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。」に基づき、国民たる総理大臣には、任命する権利と罷免する権利はあると思う。天皇は、憲法上、国民とは定義されていないため、国政に関しては形式的な任命権のみという解釈ではないだろうか。

○もっといえば、憲法15条第2項には、「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。」とある。つまり、特別職の公務員である日本学術会議の会員の方々が、特定の政策において思想的な偏りがある、一部の奉仕者とみなされる場合は、任命権者たる総理大臣の責任と判断において、学術会議の会員としての推薦を尊重することよりも、公務員の全体の奉仕者として不適格という判断は、最優先されてしかるべきかと。
[ 2020/10/29 18:33 ] [ 編集 ]
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