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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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経団連中西氏の稚拙な対中観とキンペーの国賓来日

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 JBpressに掲載された古森義久氏の記事で知ったのだが、米大手紙のウォールストリートジャーナルが、「Japan’s Next Leader to Be Thrust Into Clash Over China」(「日本の次期指導者は中国をめぐる衝突に放り込まれる」)という記事を掲載している。記者は同紙のランダース東京支局長。5月25日の安倍総理の記者会見で、「いま米国と中国がウイルスなどをめぐり激しく対立しているが、日本はどちら側につくのか?」という直球の質問をした人物だ。記事中では、財界人の代表として、JR東海名誉会長の葛西敬之氏と経団連会長の中西宏明氏の2人の見解も掲載されているが、経団連のダメさ加減が如実に表れる内容になっている。

 JR東海の葛西氏は、至極真っ当な見解を述べている。
  • 「日本としてはまず対米同盟を優先するべきであり、中国にもそのことを知らせる必要がある」
  • 「われわれ日本は米国と緊密な歩調を合わせて進まねばならない。もし中国が日本と米国を離反させられると少しでも思えば、あらゆる手段を使って、試みるだろう。そうなると日本の政治は中国の介入によって大混乱に陥るだろう」
  • 「私は中国の習近平国家主席を4月に日本へ国賓として招くという日本側の計画にも反対であることを当時の安倍首相に告げた」

 対して、経団連中西会長の見解はこういったものだ。
  • 「日本の隣国の中国との歴史的な絆については理解している。その時の政治によって数十年かけて築いたビジネスのパートナーシップの成功を覆すことには反対だ。私の中国に対する見解は葛西氏の考えとはまったく異なっている」
  • 「もしこの国(中国)を敵とみなし、無視しながら、なお経済活動を続けようとすれば、それに伴う危険はかえって高くなり、自滅的な行動にもなりかねない。中国とは隣国として可能な限り仲よくしよう」

経団連中西
中西経団連会長


 さもありなんといったところか。中西氏の見解はどこか短絡的だ。「もし中国を敵と見做せば」と前置きをするが、日本の外交は決して中共を敵と見做しているわけではなく、距離を置いているだけだ。敵とみなしているのは、対岸で日本に向けてミサイルを構える中共のほうではないか。「中国とは隣国として可能な限り仲よくしよう」という見解に至っては、財界人という立場としては非常に稚拙に響く。これが財界のトップなのだから、政治の側に苦労は絶えない。

 菅首相は昨日、キンペーと電話会談を行った。総理は「首脳間を含むハイレベルの中で2国間および地域、国際社会の諸課題について緊密に連携していこうということで一致した」と公式に発表したが、キンペーの国賓来日の件については「特にやりとりはなかった」とのことだが、この発表を鵜呑みにしてよいかどうかは、今のところわからない。少なくとも、菅官邸は外交のスタートに際し、その相手としてまず豪、米、独、EU、英、韓、印を選んで会談し、中共は、属国である南鮮の後に置かれた。スケジュール上の都合もあるのかもしれないが、駆け引き上は日本がイニシアチブを握っているということになるだろう。なかなか巧妙である。

 自民党内の保守系団体「保守団結の会」が昨日、首相官邸に岡田官房副長官を訪ね、キンペーの国賓来日中止を求める決議を提出した。同じく自民党内の保守系団体「日本の尊厳と国益を護る会」も、今年5月、同じくキンペーの国賓来日を延期ではなく中止するよう、当時の安倍総理に提言を提出している。中共は政治家のみならず、市井の民の動きも観察している。経団連のような団体の意見が尊重されることのないよう、国民としても反対の声を上げたい。


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[ 2020/09/26 07:24 ] 外交 | TB(0) | CM(6)
>日本の隣国の中国との歴史的な絆については理解している。その時の政治によって数十年かけて築いたビジネスのパートナーシップの成功を覆すことには反対だ。

○中西さんの意見は、日本の現実を、問題点も含めて、しっかり見ていないと感じる。《歴史的な絆》というが、歴史といっても、日本においては、自国の歴史を重んじる保守派の考え方なくして、歴史云々など語れない話ではないかと。葛西さんのような保守的な考えに否定的ならば、《歴史的な絆》といったところで、美辞麗句にすぎない話になるのではないだろうか。

○《ビジネスパートナーシップの成功》とあるが、たしかに、中国にとっては、近年の経済的な成功もあり、日本とのビジネスは、そうなのかもしれない。しかし、国産の日本企業にとっては、近年の経済状況、成功といえるものだろうか。

○金銭による安易な外国への技術漏えいや、産業立国、ものづくり大国としての世界シェアが奪われていること、製造業にとどまらず一次産業など、日本の企業の多くが苦境にあることなど、中国とのビジネスパートナーシップの成功は、一部の企業だけに留まるものではないだろうか。日本全体の雇用を増やすなど、地域経済に恩恵あるものとして、中国とのビジネスは、手放しには喜べない負の側面もあると思う。

○経済で得たお金を、中国では空母やミサイル開発、インターネットの開発や土地、不動産などの売買など、日本を脅かす軍事方面へと傾けている。アメリカのように日本の主権を守るといった、フレンドシップある動きは、どれだけあるのだろうか。

○観光業など、たしかに、中国人観光客の増加による恩恵はあるのかもしれないが、恩恵ばかりでもないだろう。外国人犯罪の増加やマナー違反など、日本人では考えられないような行動も少なくなく、現地の住民の迷惑にもなっている。観光目的ではなく、産業スパイや転売、詐欺など、犯罪目的で入国する外国人も多くなる懸念がある。

○日本にとり、中国との国際関係は、米国を第一に優先して、フォローする形で良いはずだ。むしろ、中国も、アメリカとの信頼関係の強い日本であり続けたほうが、外交上の利用価値も高いのではないだろうか。日本が感情論に流されて中国寄りになり、アメリカの信頼を損なうならば、日本人にとって悪いことになるばかりではなく、米中の解決策を模索している中国人にとっても、解決に向けた外交カードのひとつを失い、選択肢の幅を狭めることになるのかもしれない。

○いずれにしても、目下の課題は感染症対策だと思う。中国は、武漢における感染症拡大の責任を、国際的に請け負う必要があるだろう。真摯に諸外国の損害賠償請求に応じるのならば、義を重んじる日本としては、中国への経済的な助けにも一役買うこともできるのかもしれないと思う。ただ、中国が人権問題や自由の権利を尊重することなどを改善せず、人民に厳しい「苛政の虎」(かせいのとら)となるならば、アメリカの中国への評価を覆して、日本は行動することをできなくなるであろうし、おそらく、習近平さんを国賓として迎えることも、日本国民の世論としては難しくなるのではないだろうか。
[ 2020/09/26 09:59 ] [ 編集 ]
順序は大切
お疲れ様です。拙者も、この件では葛西・JR東海名誉会長のご見解を支持する者です。
「対米同盟は対中連携に優先」は当然の順序でしょう。

中西・経団連会長には昔の「政商」って言うんですか、二階自民幹事長に通じる、
利権絡みの卑しさが感じられ、好感できるものではありません。葛西名誉会長
には感じられる、日本人の矜持を自ら放棄している所があるんですね。

昨日持たれた日中電話首脳会談で、延期扱いの習国家主席国賓来日の件に触れ
られなかった事については、確かに慎重な受け止めも必要でしょうが、トランプ
米大統領が強調される、中国大陸由来の新型コロナ感染症への 初動の非を認める
など誠実な対応が認められるのでもなければ、やはり国賓来日は全中止される
べきと心得ます。

沖縄・尖閣周辺海域での危険行為も考えれば、余りの擦り寄りは対中面でも芳しくない状況とになるでしょう。恐れながら 今回貴記事も拙リンク致したく、お届出の次第であります。
[ 2020/09/26 11:53 ] [ 編集 ]
海外に出てゆく企業が根底的に国益観を持たなければ中西経団連会長の様になるのでしょうね。
時所かまわず、企業は儲けが第一という近視眼でいれば、例えば政治的にその相手国と母国の抗争になった時、早々に身包みはがされて人質になるのが通り相場ではないでしょうか。特にアノ傍若無人の中共です。
それも国家の迷惑なお荷物になるのですが、自国の国益を思わない企業の「覚悟」として国は一札入れておいてもらってもいいかも。「国と国民には迷惑を一切お掛け致しません」と実印押しでw

安倍ロス症候群未だ回復せずで、観るもの聞くもの他人事感覚の一か月でしたが、昨日発売の「月刊Hanada11月号」が安倍総理カムバ~ック(シェーンwではありませんが)記事が多そうだったので、景気づけに今朝早速、安倍観察第一人者と私的に感じている谷口智彦氏の御文章を拝読いたしました。
南鮮と並んで世界唯二の対日本悪口国だった中共が、今それを言わなくなった安倍総理の迂遠な方策についても少し触れています。

また、有本香氏がある時直接安倍氏から(二次政権前)「中国には、ちょっとでも油断すると搦め捕られるんだよ」と複雑な表情で仰ったのを聞いたそうで、中西氏は搦め捕られ済みなのかもしれませんね。その言葉は全く二階が言っているかのよう。
[ 2020/09/26 15:27 ] [ 編集 ]
そもそも支那と付き合って「恩恵」があったのかどうか
大企業は、確かに支那進出の「恩恵」があったのかもしれませんが、中小企業は「恩恵」があったのかどうかと言われれば、かなり怪しいですね。

「恩恵」があったのであれば、中小企業も「儲かっている」はずなのですが、実態は全く異なり、ほとんど「儲かっていなかった」んですね。

自分は、中西会長の「商売人」としての認識よりも、「実体経済」との乖離を認識できていない方が問題ではないかと思っていますね。

商売で「信頼」が大事なのはその通りなのですが、同時に「裏切られるリスク」を考えることも「商売人」として「当たり前のこと」なんじゃないかと思うのですがね(そうでなければ、取引の際に「契約書」を交わさないですからね)。

[ 2020/09/26 17:31 ] [ 編集 ]
中国と仲良く付き合っている国はない。
中国は中華思想の民族だ。自分が世界一偉いから、世界は自分の下僕になれという民族の国だ。

中国と仲良く付き合っている国はない。中華民族には朝貢関係しかない。

中国は戦乱で王朝が交替するたびに、前の王朝の支配階級は皆殺しにされ、国土が荒廃し農民も道連れになり多数が死んだ。その結果、前漢後漢の頃の中国人は死に絶え、今中国大陸にいるのは北方民族の混血だ。
[ 2020/09/26 22:23 ] [ 編集 ]
経団連は守銭奴団体
今回の武漢ウイルス禍でも明らかなように
支那のマーケットがいかに大きくとも過度に依存すると
かなり厄介な目に遭う。
リスク分散は経営者の基本的な責務だ。
しかも支那は一党独裁の共産主義国であり、
契約が法的に通用するか否かは支那共産党の思惑次第。
目先の利益にとらわれ、そんなことも弁えぬマヌケな経営者は
さっさと引退すべきだwww
[ 2020/09/30 10:35 ] [ 編集 ]
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