FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  外交 >  香港で一般市民が被弾 ~ 政府は中共への非難を発信すべきだ

香港で一般市民が被弾 ~ 政府は中共への非難を発信すべきだ

← 応援クリック、ありがとうございます。

 「危機管理」ということばで最初に思い浮かぶのは、私の場合、故佐々淳行さんである。初代内閣安全保障室長として中曽根、竹下、宇野の3内閣に仕えた警察官僚だが、佐々氏の名を最も世に知らしめたのは、「あさま山荘事件」での現場指揮だろう。退官後、「連合赤軍「あさま山荘」事件 (文春文庫)」を上梓し、後に「突入せよ! 「あさま山荘」事件」というタイトルで映画化されている。主役の役所広司さんが演じたのが、佐々さんその人である。

 佐々さんは昨年のこの時期、亡くなった。拙ブログでは佐々さんを偲び、こんなエピソードをご紹介している。

 支那での民主化運動が天安門事件に発展しようというとき、「デモ鎮圧の専門家だと聞いて来た」と、中共大使館の武官が訪ねてきた。佐々さんは「絶対に殺すな。人民解放軍に武器を置かせ、警棒と盾で機動隊を編成せよ。放水車と催涙ガスを使え。なかったらKCIAに頼んで売ってもらえ」と教えた。ところがそれから一ヵ月も経たないうちに、解放軍がデモ隊に突入し、大虐殺に至る。佐々さんは怒り心頭で中共大使館に怒鳴り込み、「自国民を殺して何が「人民解放軍」だ!私は職を賭して、誠心誠意教えたのだ!忠告を聞く気がないのなら、最初から私のところに来るな!今日限り絶交する!」とまくし立てた。天安門事件後、中共に対する制裁が解除されて間もない時、佐々さんは支那へ公賓待遇で招かれることになる。そこで治安警備を説き、後にチャイニーズ版機動隊ができたというのだから、スケールがデカい。

拙ブログ:「佐々淳行さん逝く ~ 日本に「国家中央情報局」設立を」より


 佐々さんが対処した有名な事案が「あさま山荘事件」だが、その前後に発生している70年安保闘争で、佐々さんは学生運動と対峙している。放水車、催涙ガスなどは、その経験から来る知恵であり、戦術だ。中共は、天安門事件での自国民殺戮と自由の弾圧によって国際社会から非難と制裁を受け、学習したはずだ。学習するために、佐々さんを公賓待遇をしてまで、支那に招聘し、教えを請うたのだ。

 一昨日、自由と自治を求める香港市民に対し、警察当局が銃を向けた。銃を向けただけではなく、発砲し、高校生が被弾した。幸いにも一命をとりとめたというが、警察当局の所業は断固非難されるべきである。当然ながら、背後には中国共産党がいる。1984年の「中英共同宣言」では、香港における「高度な自治」が確約されている。香港で逃亡犯条例に反対したり、自由な選挙を求める人々は、この「高度な自治」を要求しているだけなのだ。デモ隊のなかには、暴動紛いの活動をする人も存在するという。また、中共の工作員がデモ隊に潜入し、デモ隊の暴徒化を煽っているという説もある。だが、原因を作ったのはあくまで中共当局であって、香港市民ではない。

市民に発砲する香港警察


 国際社会は、この暴挙に声をあげるべきだ。日本とて例外ではない。習近平が来春、国賓待遇で来日する予定だが、このまま何もなかったかのようにキンペーを国賓として受け入れるのなら、国際社会の批判は我が国にも及ぶ可能性がある。中共はいまだに罪を認めないどころか、「政府の当時の行動は完全に正しかった」と言っている。開き直る彼等に対し、それを黙認するようでは、自由と民主主義を標榜する資格すら疑われるというものだ。

 今のところ、日本は対支那においては独自外交を展開している。だが、言うべきことはやはり言わなければならない。ここで安倍総理が暴挙を有耶無耶にしてしまえば、批判は総理にも向かうだろう。自由と民主主義を守る国としての外交を、政府に求めたい。

インテリジェンスのない国家は亡びる―国家中央情報局を設置せよ!
インテリジェンスのない国家は亡びる
― 国家中央情報局を設置せよ!




最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2019/10/03 07:07 ] 外交 | TB(0) | CM(5)
中国人の自主性を尊重すべき
>ここで安倍総理が暴挙を有耶無耶にしてしまえば、批判は総理にも向かうだろう


これは流石に無理筋ではないでしょうか。香港での殺し合いは日本が強要しているわけではなく、中国人が自発的に行っている事です。中国人自身が殺し合いを避けるという選択をしなかった結果が今の有り様であって、そこによそ者である日本が口出しをすればそれこそ内政干渉だと批判されるでしょう。
民主主義の形はひとつではありません。香港の惨状は中国的民主主義であて、中国人の間だけで通用するローカルルールです。日本は部外者ですから、中国人同士に限った状況であるならそれを尊重するのが正しい対処に思えます。もちろん、中国がそのローカルルールを日本に押し付けようとするなら、その時は断固として拒絶、批判すべきです。
[ 2019/10/03 12:11 ] [ 編集 ]
危機管理の第一人者
佐々淳行さん
1986年、新設された内閣安全保障室初代室長となられ、
同年11月の伊豆大島三原山噴火のおりには陣頭指揮をとられ、
全島民1万人余りを無事避難させられました。

有名な戦国武将佐々成政の子孫でいらっしゃいます。
真のサムライでいらっしゃいました。
[ 2019/10/03 18:53 ] [ 編集 ]
「国賓」を断るべき
今まで、中共のチベット、ウィグル問題に対して、機会がある都度、しかし強烈な感じは少しも無く、安倍総理も河野元外相も抗議をしてきましたし、当然他国首脳も抗議要請をしていますが、一向に中共は聴く耳ないままです。
民族強制収容所と、そこでの臓器摘出の噂が絶えないシナの現状です。

そういう中共集金に、何故国賓待遇をするのか?ま~~~ったく理解出来ません。
天安門虐殺の後の国際制裁を破ったのは日本です。それも先代天皇陛下の御訪中というとんでもない形で。
来年予定の集金訪日も「国賓」ですから、新天皇の御謁見と宮廷晩餐会があるのでしょう。
周辺地域に人権無視の強権を敷き続ける集金の日本天皇利用を許す理由がどこにあるのでしょう?

そして今度は香港への圧力。
13億の人口を抱えるシナは「民主主義」では統制が取れない、という意見もあるようですが、少なくとも香港には「民主主義」行政に未だ28年の猶予があるのが国際的約束なのですから、それを踏みにじる現在のシナと傀儡香港政府には、安倍総理も民主主義国家の隣国代表として、しっかり発声されるのが妥当であろうと思います。

菅官房長官談話では「多数の怪我人が出ていることを憂慮」風な、大変穏やかなもので、シナには触りたくない気持ちの方が強く感じられて非常に残念でした。

至近距離からの銃撃は、撃たれた学生が持つ金属棒?に警官は充分に対処できるはずの金属棒と何か?を左手に持っていての事件です。銃使用が適切だったとは思えません。

顔認証の中共監視に、自由を今守らねば香港には明日は無い、と切実に感じてのマスク一つで正に命を賭けた香港人を、守れるのは国際社会の監視と厳しい抗議の声だと思います。
香港の次には台湾があり、その先には尖閣&沖縄がある事を、日本国民は自覚する必要がある筈です。

ただ、いくつか見た動画で気になったのが、カメラを確認してか?その先に誰かを視てか?の後で火炎瓶を投げている人も居るデモ側の映像です。
荒れるデモには必ずどこの国でも入り込む権力側の「やらせ」もありますが、日本と違って「やる時はやる」凶暴な人民軍が控えていることを思うと、どうか「敵」を喜ばせる事態にはなりませんように、と祈ります。


[ 2019/10/04 02:22 ] [ 編集 ]
>香港の次には台湾があり、その先には尖閣&沖縄がある事を、日本国民は自覚する必要がある筈です。

とらこ様のコメントに賛同します、ここですよ、一番の懸念は。
もちろん中共の非道は許されるものでなく、非難されて当然ですが、非難のための非難であっては足りません、対岸の火事ではないと言う認識を持たなければいけないと思います。
[ 2019/10/04 05:37 ] [ 編集 ]
中国共産党の痛いところを突く方法
デモの高校生に至近距離から実弾発砲。
動画で誰もが事実を検証できる暴挙は驚きです。
同胞に銃を向けるのはかつての天安門事件を思い出させます。

中国国内では香港暴動とのみ報道され、香港警察を応援しよう
とキャンペーンを張る始末。
高校生が実弾で撃たれた暴挙などまったくスルーでしょう。
中国共産党は保身にしか興味がなく、同胞の命など虫けらとしか
見ていません。
天安門事件の時と全く同じ。30年前とまったく変わっていません。

 今回の実弾発砲でデモはさらに過激化が予想されますが、
一つ間違えれば中国共産党の思うつぼにはまるかも。

心情的にはデモ賛成の市民でも、過激な暴力に訴えることで
日常生活に障れば反感を買い、商売にも悪影響が出ます。

こういう離間に中国共産党がこっそりと入り込み分断化を謀り、
更にはデモ隊のフリをした警察や軍を紛れ込ませて、過激暴力
をヤラセで派手に演出し、市民に軍の出動もやむなしの空気を
時間をかけてじわじわと醸し出す。こういう事態を憂慮します。
中国共産党の卑怯な手口は新疆ウイグルの弾圧等でおなじみ。

 そこで、暴力に訴えず、中国共産党を困らせる手段があります。
香港人は天安門事件を引き合いに出し、同胞虐殺非情中国共産党を
世界に訴えるべきです。

「香港人は同胞を殺した天安門事件を忘れない!」とか、
「香港で天安門の同胞虐殺を繰り返すな!」とか
プラカードに掲げてデモをやればよい。

 天安門事件は中国共産党にとって最大のタブー。
世界中にあの凄惨な暴挙を思い起こさせる機会となるでしょう。
国際世論を味方につけ、中国人民を啓蒙することにもなります。




[ 2019/10/04 10:29 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

※ 記事の内容に直接関係ないコメント、トラックバックはご遠慮させていただきます。
※ 管理人及びコメント投稿者への誹謗中傷、嫌がらせ等と判断した場合は、管理人の判断により、コメントを削除致します。

トラックバック
この記事のトラックバックURL

カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ