19日の日韓国会議員会議での主な発言は次の通り。
斎藤勁(つよし)衆院議員(民主) 5月25日に日韓の超党派の国会議員で共同宣言を出そうとしたが、実現しなかった。それで終わらず、双方で忌憚のない意見交換をしたかった。菅直人首相の談話に日韓両国の知識人が(不十分だとして)不義不当だとの共同声明を出している。未来に向け、双方で諸課題の解決に向け真剣に話し合うべきだ。
姜(かん)昌(ちゃん)一(いる)議員(韓国) 就任前の菅首相にお会いし、村山談話から一歩進んだ談話を期待すると伝えていた。今回の談話は評価するが、まだ足りない。
金(きむ)泳(よん)鎭(じん)議員(韓国) わが国の国民は過去に対する謝罪を待ちこがれていた。女子挺身隊、慰安婦の問題や(ロシアの)サハリンに置いていかれた人への謝罪が談話の後に続かなければならない。慰安婦とされた被害者は80~90歳。そういった方への率直な賠償が必要だ。
首藤信彦衆院議員(民主) 日本が大変な惨禍をもたらしたのは歴史的な事実だ。今も突き付けられたその問題に、どう日韓で協力するかの全体図を考える視点が必要。日韓が共通認識を持つには19世紀から20世紀にかけて起きたことの全体を把握しないと難しい。
福島瑞穂参院議員(社民党党首) 私自身は1990年代、戦後補償の裁判をやった弁護士の一人。菅首相の談話は不十分とはいえ、併合100年の節目に出されたことは高く評価したい。ともに解決できるところを解決していきたい。
相原久美子参院議員(民主) 先日、ベルリンに行き、ドイツがナチスドイツの反省を隣国とやっているのを見て、研究してきた。あの国が自分たちの過ちを見つめ、歩み始めたことを私たちもやっていきたい。
阿部知子衆院議員(社民) (戦争中、日本に徴用された人たちへの)未払い賃金や原爆被爆者、地方参政権付与や慰安婦についての委員会を作り、これからも(日韓で)密に連携することには賛成だ。一歩でも前に進めないといけない。
山下芳生参院議員(共産) 友人を得ようと思うなら相手の立場に立つことだ。他の人もやっていたと、誤りを開き直ると友人は得られない。日韓併合条約は、日本が韓国に軍事的抑圧でやった不当なものだ。侵略戦争を美化する歴史教科書があるのも解決しなければならない。慰安婦問題で政府は謝罪と補償を行い、真の解決を図るべきだ。
糸数慶子参院議員(無所属) 過去の日本がやったことと、現在進行形である米軍が所在するために起きている騒音などの問題も一緒に、解決の方向にいければいい。
石毛●(=金へんに英)(えい)子(こ)衆院議員(民主) 日本の社会は長引く不況で、厳しい世論の論調があり、自虐主義だとか言って、日韓の今までの歴史を反省するということに反する動きが見過ごせないくらいの波になっている。韓国と日本が、共同して慰安婦問題の研究を重ねることには賛成だ。議論を深めることを政権に立つ立場として、積極的に展開していきたい。
今野東参院議員(民主) (先の臨時国会の)予算委員会では「談話は出さないでしょうね」などと(野党から)厳しい意見にさらされたが、よく出したと評価している。そうした日本の国会の状況をみると、(韓国側に)ほめていただくことで調子がよくなっていくということもあるので、よろしくお願いしたい。戦後補償を考える議員連盟でドイツに行った。過去の歴史と正面から向き合い、戦後補償がうまくいった同国をみて、今後のシナリオを考えるのもいい。
土肥隆一衆院議員(民主) 私は20年間、国会議員をやっているが、果たして国会議員が継続して歴史問題、日韓の重荷をともに考える人材足りえるかとの疑問を持っている。さりとて、政治が解決しなければならない。これまでの日韓国会議員連盟は50年以上、何をやってきたのか。歴史的使命を果たしていない。そこをどう認識し、交流し、和解するのか。和解では日本人だけが一方的に「お許しください」というのではなく、韓国側も同じく和解しようという意思でやるべきだ。
那谷屋正義参院議員(民主) 今日だけで終わらず、議論が果実を結ぶ会になればいい。首相談話は本当なら、両国が納得できるのがいい。両国の距離を縮め、お互いが理解し、国民に説明できる会になればいい。
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