私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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シリア、北鮮情勢と、「国連を中心とした平和主義」という妄想

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 先の米中首脳会談に先立ち、トランプの孫娘アラベラ・ローズちゃんが中国の民謡を歌って、習近平をもてなしたそうだ。その曲は、民謡「茉莉花(ジャスミン)」。シリア内戦のきかっけとなった「ジャスミン革命」のあのジャスミンだ。中共はジャスミン革命が進行しているとき、国内に波及することを恐れてこの歌を一時的に禁止したという。さすがに、ショービジネスにも身を置いた経験があるトランプだ。このファースト・パンチのあと、シリア空爆というもう一つの強烈なパンチを喰らい、キンペーは何もできないまま、支那に帰っていった。

 極めて内向きで、クリミアや南シナ海、北朝鮮問題などになんらコミットしようとしなかったオバマ時代と比べると、強面の米国が帰ってきた感がある。ティラーソン国務長官は、米国のTV番組で、シリアへの打撃は北朝鮮への警告と断言し、シリアや北朝鮮を含め、「国際的な義務への違反を続け、地域の安全を脅かす全ての国家は報復措置に直面するとのメッセージだ」と、直接的な行動も示唆した。世界一の軍事力を誇る米国が「本気で牙をむくぞ」と警告しているのだ。名指しされた者たちにとっては、米国の本気度によっては、国家存続までも危うい状況だ。

ティラーソン


 日本にとっても危機が迫っているというのに、日本国内の報道は相変わらずのボケ三昧だ。テレビは春の番組改編にあわせた特番が目白押しで、もしミサイルが放たれたらという仮説を真面目に議論する番組にはお目にかからない。新聞も新聞で、左派系メディアには理想とも願望とも取れる内容を、恥ずかしげもなく掲載している。典型的なのは朝日新聞だ。

米シリア攻撃 無責任な単独行動だ (朝日新聞 4月8日社説)

 アサド政権は、4年前に猛毒サリンを使った疑惑が発覚し、その後、ロシアの説得で化学兵器の廃棄を表明した。だが、国連はその後も政権軍による使用を確認している。
 今回も否定するなら、アサド政権は国際調査に全面協力しなくてはならない。ロシアも反対する理由はないはずだ。
 内戦が始まって6年。国連が主導する和平協議の再開は10カ月ぶりだが、今回の米国の行動で早くも先行きが懸念される。(中略)

 安倍首相は、東アジアでも大量破壊兵器の脅威が増していることを指摘し、秩序の維持と同盟国や世界の安全に対する「大統領の強いコミットメントを高く評価する」と述べた。
 だが、トランプ氏と緊密な関係にあると自負する首相がすべきは、平板な支持表明ではあるまい。米国が国際社会と協調して問題解決にあたる大切さを、新大統領に説くことである。(以上、抜粋)


 要するに、国連を中心とした対話による平和的解決を模索しろと言いたいのだろう。

 国連とは、先の大戦における「戦勝国クラブ」である。戦勝国に中国共産党が入っている理不尽さも含め、戦勝国がその他の国を追従させるための機関である。彼ら戦勝国は常任理事国として君臨し、気に食わないことがあれば「拒否権」を行使し、事の進行を止める権利を有する。つまり、国際社会がこの常任理事国の意図しない方向には進まないシステムが確立されているのだ。

 ロシアは今回の米国の行動を非難している。しかし、彼等とて米国を非難する資格はないのだ。201年、ロシアは国際社会の同意を得ずして、クリミアに侵攻した。クリミアの歴史的な立ち位置、地政学は別として、独立した政府がある他国に軍事介入することは、一般的に言えば侵略行為だ。そのロシアに、今回の米国の行動を批判する資格がないのは明白だ。

 中共も然りだ。チベットや東トルキスタンで侵略を行ってきた歴史を持ち、現在も南シナ海の岩礁を勝手に埋め立て、軍事要塞化を図る中共は、いま地球上でもっとも侵略的な国家である。

 米国、ロシア、中共は、いずれも国連の常任理事国だ。中共など、国際裁判所の判決を「紙きれ」と切り捨てたが、これは「国際法などクソくらえ」と言っているのに等しい。常任理事国が国際法を遵守しないと宣言している以上、国連など機能するはずがないのだ。仮に中共と日本との間に何らかの紛争が起こったとしよう。その時、国連は、フェアな判断ができるのか。かりにフェアな判断が下されたとしても、国際司法裁判所の判決さえ「紙屑」と切り捨てた中共が、その判断に従うのか。答えるまでもないだろう。

 国連を中心とした平和維持など、憲法9条を持つ日本が平和だという妄想と同レベルの、非現実主義である。そういう説を真面目に説いている連中は、平和を維持するのではなく、逆に平和を脅かす要因を導いているだけである。


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[ 2017/04/11 07:09 ] 外交 | TB(0) | CM(5)
偽善者サークル
国連は偽善的な茶番組織。
アカヒなどのぱよちんメディアは偽善者サークルだから
耳触りのいい単語を並べ、対話だの世界平和だの妄想をばらまく。
支那や南北ゴキブリなど何万回、何億回対話を重ねても
通じるような相手じゃないことは戦後70年の歴史を見れば明らかだ。
ぱよちんが徒労を重ねることばかり主張するのは
日本の願望を実現するのはあきらめろ、
そして相手に隷従しろと言っているに等しい。

アカヒは北のミサイルが飛んできて社屋に着弾しても
同じ論調を繰り返すのだろうか?
飛んでくることなど絶対にありえないと思い込んでいるのだろうが
その根拠はいずこにありや?
[ 2017/04/11 09:07 ] [ 編集 ]
困ったモンです。
反日野党と新華社支部メディアとそれに倣うサヨクが、当面の国際問題から逃げる時に使うのが「国連」「国際社会との協調」と必ず云いますよね。
実態は「なにもしないだけ」。

シリア・アサドも北の刈り上げも国際社会の鬼っ子で、自国領民が何万人死んでも自分の権力を保持が何よりも大事。
他人の名前を名乗ってソ連から「帰還」した初代から今の借り上げまで三代、まともな自治をした事があるのだろうか?と思える北と違って、アサドは初期からしばらくはシリア国民の教育度を上げイスラム国家の中でも先進的比較的民主的政治を行って居た筈ですのに、長期政権の腐りなのか権力病なのか、「革命」を仕掛けられる存在相成った様で、困ったモンです。

中共に至っては中共の歴史は死者の歴史の様なもので、自国どころかチベット人、ウイグル人まで殺しまくる「国家」ですけれど、朝日以下の「人権派」は何も言わない。
まあ、いつもの事と云えばいつもの事ですが。
[ 2017/04/11 22:30 ] [ 編集 ]
奴隷の言論
民主党政権の時は 日米同盟より国連中心外交の方が大事だと言ってましたね。いや、本当に、マジで。

戦後民主主義の愚かさの完成型というか、国際的きちがい部落の言論でありました。

それよりさらに前、朝日毎日が世論をリードしていた時代には、国連と中韓は批判を許されない、至高・至尊の存在でありました。

国連なんて田舎の信用金庫みたいなものだ、と、ついうっかり?本当のことを口にした大臣のクビが飛び、韓国の併合は(悪いことばかりではなく)良いこともあった、と発言した閣僚が辞任に追い込まれたりしました。いや、冗談ではなく、本当のことですよ。

その頃から比べたら、ずいぶんと見通しのよい時代になりました。

タブーを作って、自由な言論を封じる=これがリベラル・デモクラシーを奉ずる日本の言論機関の実態ですから、戦前の翼賛体制とも戦後のGHQの検閲とも相性がよかったはずです。

何がしかの権威なり、規範なりを外部から借りてこなければ、安心して言論活動が出来ないのですね。

なにしろ日本には歴史的に奴隷というものが存在しないので、その精神状態は想像するしかありませんが、多分、彼らが一番それに近いのではないでしょうか。
自分が自分の主人だと思うと、心配で、いてもたってもいられないのですよ。
[ 2017/04/11 23:50 ] [ 編集 ]
追加
シリアが北と核・ミサイル・化学兵器で協力しあってきた、と専らの評価ですが、それが本当ならシリアが攻撃に遭うということは即座に北は危機感を持つのでしょう。

「巡航ミサイル攻撃はロシアやイランから大規模な反撃を受けずにシリア制裁が出来るよう極めて限定されたものだった。
トランプ大統領が承認した攻撃は戦闘能力を大幅に低下させようとしたのではなく、4日の化学兵器攻撃に利用された、遠方で比較的強靱な空港に専ら狙いをつけた」(ワシントン・ポスト)
その狙い通りの結果なら、北の刈り上げ、焦るでしょうね。
北にも鏡はあるでしょうに、毎朝あの刈り上げ頭を見て死にたくならないかしら?と、ふと思う。

シリアは科学兵器をロシアに渡す国際協定に従った、事になっていたと思うのですが、誰が証人になっていたのか?疑問が湧きます。

今回米国の攻撃があれば、日本政府は拉致被害者を奪還出来ますように!祈念!!!
[ 2017/04/12 00:04 ] [ 編集 ]
国連の改革ができないのであれば、新たな仕組みが必要だと考えます。
[ 2017/04/12 01:35 ] [ 編集 ]
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