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FNNが実施した世論調査で、首相に誰がふさわしいか尋ねたところ、安倍首相が34.5%でダントツの一位だったそうである。何も実績がない小泉進次郎が2位(11.1%)という時点で、現下の政界における選択肢のない現実を物語っている。以下、石破元地方創生担当相(10.9%)、小池都知事、(9.5%)、橋下前大阪市長(6.7%)と続くが、野党第一党代表の蓮舫は4.7%と、小池氏の約半分しかない有様だ。ちなみに、同時期の調査で、民進党の政党支持率は9.2%である。民進党の支持者層ですら、蓮舫を首相にと考える人が約半分しかいないのだ。
民進党は、二重国籍疑惑の渦中にあった蓮舫を、あえて代表に選出したわけだが、その目論見はまったく功を奏していないということである。もっとも、疑惑を抱えたままの状態で4.7%もあるという現実の方が奇異に感じるが、これもインターネットというツールが影響力を及ぼさない層が一定の領域で存在するということなのかもしれない。その関連で、興味深い結果分析が出されている。
民進“シルバー政党”化 支持層の62%が60歳以上 年金法・IR法反対…志向とマッチ (
産経)
産経新聞社とフジニュースネットワーク(FNN)の合同世論調査で、主要政党の支持層に「60歳以上」が占める割合を見たところ、民進党は62%で、共産党(60・5%)や自民党(41%)などを上回った。過去の調査からも、民進党がじわりと“シルバー政党化”していく傾向が浮かぶ。支持層の高齢化は政策面ともリンクしているようだ。(千葉倫之)
今回の合同世論調査で「民進党を支持」と答えた人の内訳は、60歳以上62%▽50代8・7%▽40代13%▽30代7・6%▽18~29歳8・7%-で、平均年齢は60・23歳だった。一方、自民党支持者は、同じ順に41%▽14%▽14・3%▽13・5%▽17・2%-と民進党よりもバランスがあり、平均年齢は53・13歳だった。
逆に自民党ではじわりと60歳以上の比率が下がっている。裏を返せば現役世代の比率が増えたと言え、今回の調査では特に男性10・20代で極端な数字が出た。62・5%が自民党支持と答え、民進党支持はわずか1・4%だった。(以下略)

私は、単純に年齢で区切った層に対してある種の傾向を押し付ける分析方法にはあまり共感しないほうではあるが、この結果はなかなか興味深い。シルバー民主主義と揶揄される傾向がある自民党と比較して、民進党がそのシルバー層から支持を受けているという現実である。
数字を見ているだけでは実感がわかない人のために、この数字をグラフ化してみる。

グラフを見れば一目瞭然だが、自民党は60代以上の支持層が厚いものの、18歳から50代まで、まんべんなく支持を集めていることがわかる。特に若年層の支持が多いのが特徴だ。一方の民進党は、40代では自民党拮抗するものの、他の世代では自民より目に見えて劣り、その代わりに60代以上の支持が62%と圧倒的だ。メディアからは古臭いと揶揄される自民党政治だが、数字を見ればそんなことはない。よく駅で見かける共産党のビラ配りの多くはリタイヤした老人たちだが、民進党も似たり寄ったりということだろう。
18歳から39歳までの年代を合算してみると、自民党の30.7%に対し、民進党は16.3%。この差は歴然だ。「ヘルメットをかぶって闘争に明け暮れた世代からの支持」などという安直な結論にするつもりはないのだが、この世代別の支持率の歴然とした差は、恐らく、インターネットが政治観に与える影響の度合いによって、支持政党も変化することの証左ではないかと思う。
既存メディアに情報を頼る世代と、インターネットに情報を求める世代で、支持する政党にこのように明確な違いが出る。既存メディアの影響力が、相対的に落ちてくるのは必至であり、この差はますます開いていくものと思われる。民進党には新しい支持層の開拓が必須なのだろうが、もはや彼等にそんな力はない。一方、自民党は、若い世代の投票率を上げることに、いっそう注力すべきである。
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突然ですが、私はソフトバンクの孫正義氏の動きが、とても気になります。
投資するということで、トランプやプーチンと会談していますが、今回初めてではないようです。
単にビジネスが目的であれば、不安があるにせよ理解できますが、この先孫氏の政界入りなんてことは、無いでしょうか。
もし、近い将来民進党から出馬なんてことは、無いでしょうか。
そして党首へ、総理へなどとは、考え過ぎでしょうか。