私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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プーチンは本当に土産を持ってこなかったのか?

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 民進党の蓮舫は、2日間に渡った安倍・プーチン会談を受け、「引き分けどころか、プーチン氏に一本取られた形で終わったのだとすれば、国民の一人としても公党の代表としても非常に残念だ」と述べたそうである。政府与党の粗探しが趣味と実益を兼ねる野党だ一党の代表として、皮肉のこもった精一杯批判したつもりなのだろう。野党というのは、外交交渉の埒外に置かれる立場であるが、情報がないならないなりにコメントの仕方があるだろう。こうした評論家然とした物言いは、不快感を誘う。

 我が領土を、いわば火事場泥棒敵に占領し、その後は戦利品のように扱うたソ連のやり口は、卑劣極まりないものである。だが、戦争の結果によって奪われた領土(たとえそれが降伏宣言の後とはいえ)は、理論的には戦争でしか奪い返すことしかできない。簡単に返ってくると考える方がボケているのだ。戦後、米国が日本に対し、小笠原諸島と沖縄を返還したが、これは極めて稀なケースだ。稀なケースであるが故、武力なしに沖縄返還を導いた佐藤栄作は、ノーベル平和賞を受賞したのである。戦後、核持ち込みの密約が暴露されたが、領土は奪い返した者の勝ちであり、佐藤を悪く言う声はほとんど一部の希少サヨクからしか聞かれない。

安倍・プーチン会談


 今回の首脳会談においては、プーチンが持ってきたお土産が公表されていない。経済協力というもてなしを用意した日本に対し、プーチンがお土産を何一つ持ってこなかったとは考えにくい。それはおそらく、通訳のみで交わされた首脳同士の95分間の会話の中で披露されたものだと推察する。安倍総理とて、なんの見返りもなく数千億の投資を約束すれば、国民の信頼を裏切ることになり、支持層が背を向けることは理解しているはずだ。

 戦後71年、長く東西冷戦の枠組みの中に置かれた日本では、領土問題、平和条約といった日ロ関係を棚上げにし続けてきた。単なる経済協力というギヴのみで、テイクがなければ批判されて然るべきだ。だが、日本側がロシアからテイクする部分が本当にないのか、さらに見極める必要がある。安倍総理自身が北方領土問題の解決に対する国民の期待を煽った責任はあるものの、71年間解決できなかった問題を、ここ数年で一気に解決することを求めることの方に無理があるのではないか。

 南朝鮮に不法に占領されている竹島を見てもわかる通り、ひとたび占領された領土は、実効支配している国がイニシアチブを離さない。メディアも国民も、「粘り強く交渉を」というが、それなら、政府に粘るための時間を与えるだろう。安倍政権を批判するのは、経済協力の見返りが、結果として何もなかったことが判明したときでも遅くない。


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[ 2016/12/17 09:54 ] 外交 | TB(1) | CM(11)
中国包囲網というお土産
安倍首相としては、中国とロシアが結託して攻めてこないように、ヤクザ国家ロシアにみかじめ料を支払うことにしたのだろうと推測します。
ロシアが信頼に足る国ではないことを日本人なら誰でも知っています。第二次世界大戦の終結間際に、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、満州と、樺太を含む北方領土に侵入し、数十万の日本兵捕虜をシベリアで強制労働させました。
みかじめ料を支払っても安心できないのは明らかですが、少なくとも、いくらなんでも、中立を守ってくれるだろうと期待できるのではないでしょうか。そういう意味で、安倍首相の決断を全面否定することはできません。
中国も安倍総理の意図が中国包囲網だとみなしています。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121600727&g=pol
プーチンが、日中戦争の際の中立を約束したのなら、3000億円のみかじめ料は安いものです。
[ 2016/12/17 10:54 ] [ 編集 ]
安倍ちゃん
簡単に返ってくると考える方がボケているのだ。←これ、
まさしく安倍政権へのイヤミですね。拍手です。
プーチンがお土産を何一つ持ってこなかったとは考えにくい。←お土産は
日本国民には公表できないものですよ、
きっと。
[ 2016/12/17 13:39 ] [ 編集 ]
きっとそれは
ロシア国民にもね。
[ 2016/12/17 15:08 ] [ 編集 ]
日ソ共同宣言プラス2条件案
山口県から、東京都へと移動した後、平和条約締結の調印式があるのかと思っていたが…平和条約を締結することで合意があるのなら、まず平和条約を締結したほうがいいと思う。先に大きなことを決めてから、後に細かいことは決めていけばよいからだ。

現状は、本末転倒になりつつある。平和条約がないのに、経済交流を優先することは、無理のある話であろう。善意で共同生活をしていた日本人が、まさに親しくしていたロシア人に、四島を追い出されたのである。オレは、政治的な解決なくして、経済的に協力することは、外交としてオススメしない。

これは、今の個人的な意見。私見であるが、日ソ共同宣言プラス2条件でよいと思う。日ソ共同宣言では、平和条約締結の後、2島引き渡しとある。今後の二国間交渉においては、新たな二つの条件付きで、日ソ共同宣言の内容で、日本国は決断すべきではないだろうか。

条件とは、ひとつは、平和条約締結時より、歯舞と色丹は日本領、択捉と国後はロシア領とするが、以後、日本国にのみ、ロシアは択捉と国後の割譲交渉権を認める、という条件である。日本国としては、以後、割譲交渉権を用いて、ロシアと択捉と国後の割譲は適宜交渉を継続し、割譲交渉権があるために、日本国からの割譲交渉にロシアは応じる、という条件付きの外交になる。割譲するかしないかは、通常通りに日ロの双方の合意によることとする。

二つ目の条件は、日本国の択捉と国後の元島民と親族を、択捉と国後においては、ロシアの名誉市民的な外国人とし、ロシア人居住者と同じくらいの特別な市民権を付与すること。ロシア人と同等とまではいかなくとも、他の外国人よりは、日本国の元島民を優遇してほしい、という条件になる。

正直な話、四島返還が最も望ましい。それは、欧米をはじめとする国際情勢を考えた上で、日ロ両国にとっての話である。しかしながら、ロシアの安全保障上の観点もあるために、外交による四島返還は成ること永年ならずという見立てならば、日本国の外交は、時間の経過と共に、変わらざるを得ないであろう。日本国は、外交的に国際法上の理を主張し続ける次善策では、限界があるからだ。そのさらなる次善を求め、決断する必要がある。

それは、日ソ共同宣言プラス2条件ではないかと、今は考えている。その理由とは、島民が高齢のため亡くなった後に、里帰りできる環境が整ったとしても、日本国としては外交上負けであるからだ。2条件について、予め欧米各国の理解を得た上で、ロシアに二国間交渉を行う。島民が生存しているうちに、国境を定め交流を活性化し、国と国の争いを早めに止めるべく、平和条約締結を最優先として、日ロの国民同士の親善を図るべきではないだろうか。
[ 2016/12/17 17:44 ] [ 編集 ]
世界は「事実」だけで動くのではない
日中平和友好条約締結の際に、ソ連は日中間の秘密軍事協定の存在を疑い、執拗に探りを入れてきたことを思い出しました。

当時は中ソ対立の絶頂期で、中ソ国境にはソ連の大機甲軍団が張り付き、中共はソ連の「ブレジネフ・ドクトリン」による社会主義国への介入を極端に警戒しておりました。中共としては、一兵でも味方が欲しいところでしたのでね。


自分がそうなら相手もそうだと思う、何が事実かよりも、相手が事実だと想うことにより、国際関係は変わってきます。

今回のプーチン訪日を中共がどのように思ったかで、首尾、不首尾の評価は変わって来るのではないでしょうか。

折しも、ロシアによる米国へのサイバー攻撃=大統領選に対する干渉に対して、オバマ大統領はロシアに対する報復制裁を実施するとの報を聞きつつ。

[ 2016/12/17 18:50 ] [ 編集 ]
途中経過ですから
日露会談に国民として(蓮舫は日本国民なのか?)何らかの期待をして居たのなら、野党は14日の国会を延ばしに延ばして15日午前一時半閉会にするものだろうか?”趣味と実益”のいやがらせ反内閣行動としか受け取れん。

七十年間も目に見える進展ゼロでも、微かなりとも努力を積み重ね交渉への信頼度を高めてきたのに、小泉内閣の田中真紀子外相が「四島一括即時返還」と言い放って積み木倒しし、更に民主党政権三代で徹底的に日露関係を毀してしまった訳ですから、戦術的にも「信用出来ない日本」とプーチンに批判されたのは致し方が無い部分はあると思います。
なので、蓮舫!あなたはそういう言葉が言える民侵党代表では無いのだよ。

メディアはいつもの事と言えばいつもの事ですが、ようやく今になって「日露会談を邪魔立てしてきたのがオバマ」と言っています。8年間のオバマ大統領の任期中にはひと言も日本政府の立場と事実を報じた事の無いメディアでしたけど。

お土産は政府が言わないのですから、どんなんかな?でいいではないですか。
と言いながら、勝手に「東シナ海関係」の果実はあったかも、と思いたいw。
プーチン氏がウラジオのロシア艦隊をチラと触れた時に、ひょっとして?と妄想逞しく、です。

中共と蓮舫、共産、自民の2F、等の「批判」でこの会談は成功だった、と思いま~す。
[ 2016/12/18 00:34 ] [ 編集 ]
訂正
民主党政権が毀したのは「日露関係」だけではなく「外交全般」と訂正致します。

三代目の野田首相は前の二人よりは少しはマシにも見えましたが、野田内閣の外交最高顧問がアノくるくるパー鳩でしたので、二代の補修は出来ませんでした。
[ 2016/12/18 00:48 ] [ 編集 ]
冬の長門峡に雪はふりけり
(最後は核の脅しが来る)

シンプルに言えば、軍事力で奪われたものは軍事力で取り返すというのが手っ取り早い分かり易い手段です。
しかもロシアは繰り返し「第二次世界大戦の結果」という言葉を使っています。

では軍事力で日本国が今のロシアにチャレンジする事のハードルがどれほどあるのかと言えば、真っ先に日本国憲法が立ちふさがります。
何しろ日本国には軍隊が在りません。
たかが「安保法制」如きにクレームを付け妨害活動をする勢力が国内に多数居る国です。

そして日本には日本に害を成す特定国などに協力するメディアと在日を含めた日本人が居ます。
相変わらずその様な日本国の防衛にさえ穴を作りたがって、ハードルを越えて行く事を妨害している政党が『安倍・プーチンの日露首脳会談』に無責任に批判をしています。

更にそれらをクリアして軍事的にロシアと対峙したとしても核保有国であるロシアの核攻撃ブラフに対して国内は騒然と成るでしょう。

『一度盗られたものは、簡単には取り返せない』のです。
だから繰り返し言えば『尖閣諸島防衛』等の領土防衛は重要なのです。

この北方領土が問題と成っていますが、そもそも論で言えば、ロシアの南下に対して日本の防衛戦争である合法的日露戦争の勝利で得た南樺太(南サハリン)。そしてのち千島列島との交換まで話をぶり返す事は現実的ではないとしても、日本側から見て『最低限の領土返還交渉である北方領土四島の軍事力によらない返還』というテーゼです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%9E%E3%82%B9%E6%9D%A1%E7%B4%84

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%BA%E5%A4%AA%E3%83%BB%E5%8D%83%E5%B3%B6%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E6%9D%A1%E7%B4%84

http://nanyo.club/?p=1020

その上で今回の安倍首相とロシアのプーチン大統領との首脳会議というものですから、その成果についての賛否は様々あるでしょうが、少なくとも交渉を続けるという点から見えば安倍首相以外に出来る政治家は居ないでしょう。

そのような『日露首脳会議』ですが、野党、偏向メディアだけではなく、自らの過去の売国言動をもうすっかり忘れているのか、どうも最近図に乗って来た自民党の二階俊博幹事長が「国民の大半はがっかりしている」と発言しているようです。
さて、それほど日本国民はがっかりしているでしょうか?
世論調査上、最初から期待していないというのが多数だったと思います。

http://www.sankei.com/politics/news/161216/plt1612160046-n1.html

それより思うのは、共同経済活動という経済援助ののちの日露平和条約締結、その平和条約締結時にある帰属確定。
しかし、今回の日露の結びつきは対中戦略としては意味のあることですが、これで中長期に渡ってロシアとの友好的な関係を維持しなければならないハンデを持った安倍内閣がパワーバランスが動く世界情勢の中、米国の意向とコンフリクトする事が大いにあり得るわけで、その政治的立ち振る舞いが非常に難しいのではないかという懸念です。

http://www.sankei.com/column/news/161217/clm1612170002-n1.html

http://www.sankei.com/politics/news/161217/plt1612170008-n2.html

https://www.youtube.com/watch?v=5Yf27f51OZo


[ 2016/12/18 08:07 ] [ 編集 ]
実は譲歩して居たロシア側プーチン。返還の第一歩と捉えても指し使い無いかも。
西村幸祐 ‏@kohyu1952

日露首脳会談の最大の成果は、北方4島の経済協力を両国の主権を介さず行うと決めた事。日本では領土返還に繋がるのかと疑問視する声も出るだろうが、ロシアにすれば考えられない譲歩だ。来日前に領土問題は存在しないと明言したプーチンが前言を翻した。平和条約締結を明記させたギリギリの勝負だった
ttps://twitter.com/kohyu1952/status/809752307298488320
軍事力無しで交渉するには此の辺りが限界でしょ。
未だに9条を後生大事に抱え防衛費も1%枠に捉われてる軍事力も軍事力行使と云うカードも無い日本で出来る事は限られる。(実際行使するかは別次元)

沖縄返還はベトナム戦争を終結させたいアメリカ側の思惑も強く働いたと云われて居りますし、元々友好的な同盟国で基地さえ有れば文句を付け無いと云う方針での返還だと思われて、北方領土交渉とは別次元だと思われます。

本格的な交渉は始まったばかりだ元気出せ
[ 2016/12/18 08:25 ] [ 編集 ]
千島列島国=第2満州国など=日本国が最終的に実質的統治権力を掌握する日本国の緩衝国家
千島列島国=第2満州国など=日本国が最終的に実質的統治権力を掌握する日本国の緩衝国家
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日本国首相安倍晋三氏(の内心)「日本国は、北方領土4島だけでなく千島列島全島をロシアから取り戻すことができれば、最高である。しかし、万が一このことがすぐに実現不可能である場合、日本国はまず、北方領土4島だけでなく千島列島全島を含む千島列島国、すなわち満州国などのような日本国が最終的に実質的統治権力を掌握する緩衝国家を建国したい」

(御参考)
千島列島国、台湾国、満州国、パラオ、フィリピンなどの日本国の緩衝国家群は、フィンランド、エストニア、ラトヴィア、ブルガリアなどのドイツの緩衝国家群に相当します。
[ 2016/12/18 15:47 ] [ 編集 ]
流石にこの状況で安倍擁護するのはキツいよ。
[ 2016/12/21 18:28 ] [ 編集 ]
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安倍・プーチン会談の限界 現状打破への提言
安倍・プーチン会談の結果、北方領土は当面返還されないこととなった。 安倍首相が提示する経済協力に対し、プーチンは交換条件となりうるお土産を持ってこなかった。 それを根拠に、安倍・プーチン会談は失敗かと言うと、ブログ「私的憂国の書」で指摘するとおり、何らかの密約はあったのではないかと、推測する。 ―― 参考情報 ―――――――――― プーチンは本当に土産を持ってこなかったの...
[2016/12/19 03:22] 祖 国 創 生
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