私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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報ステ「憲法9条、幣原発案説」はパラダイムを転換しない

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 戦後民主主義の権化みたいな人たちが、5月3日、有明防災公園で憲法集会を開き、5万人が集まったという。中でも失笑を買ったのが、故菅原文太氏の奥さんの菅原文子氏。「北朝鮮が挑発的と報道されているが、挑発しているのは米韓ではないか。わたしには夢がある。いつの日かピョンヤンでオリンピックが開かれることを」と語ったそうだ。5万人の同志の前なら良いが、これを一般市民の前で声高らかに叫んだら、一同ドン引きだろう。小田実なんぞ、天国で感涙にむせんでいるに違いない。

 さて、憲法といえば、報ステがスクープと称して報道した「憲法9条、幣原首相発案説」が話題だ。中部日本新聞・元政治部長だった小山武夫氏が、幣原喜重郎総理にインタビューをした際、「憲法9条は私がマッカーサー元帥に申し上げて、憲法9条になった」と語った録音テープを、鈴木昭典というジャーナリストが発見したというのが報道の内容だ。左派は、言論人から市井の民まで一様に、鬼の首を取ったように、この報道を歓迎している。


 私にはこれは「富田メモ」と同じ類の、根拠に等しい報道に思える。「富田メモ」とは、昭和天皇が第二次世界大戦のA級戦犯の靖國神社への合祀に強い不快感を示したとされる内容が書かれた元宮内庁長官の日記だが、これを以て昭和天皇がいわゆるA級戦犯の靖國参拝に否定的だったという確たる証拠にはならない。同じように、小山武夫氏の録音テープも、当事者がいない状況で語られたもので、小山氏の発言を100%鵜呑みにしない限り、歴史を決定するものではない。

 従って、これをもって「押し付け憲法論は論破された」と喜ぶのは短絡的である。むしろ、この憲法が、日本中がGHQによる言論統制下にあった時期に作られたことに、より大きな問題がある。昭和21年11月25日付でCCD(民間検閲支隊)が発布した「検閲指針」文書のなかに、検閲の対象として30項目が列挙されている。問題はその(3)である。

削除または掲載発行禁止の対象となるもの

(3) SCAPが憲法を起草したことに対する批判
日本の新憲法起草に当ってSCAPが果した役割についての一切の言及、あるいは憲法起草に当ってSCAPが果した役割に対する一切の批判。


 GHQは、日本のメディアに言論統制を強いてまで、GHQが我が国の一九四六年憲法に果たした事実を封印しようとした。これに反するメディアには発行禁止処分等の罰則が加えられ、結果として社の存続すら危うくなるから、好むと好まざるとにかかわらず、この検閲指針に従順に対応した。押し付け憲法論を裏付ける客観的事実は、このほかにも多々存在する。報ステのスクープとやらで、パラダイムが大転換することなどないのだ。

 押し付け憲法論だけが改憲派、自主憲法制定派の論点の一部に過ぎない。本質的には、この憲法が、現下の日本を取り巻く状況に十分であるか否か、そして、我が国の国柄を歴史と伝統を丁寧に汲んだ上で適切かについて、議論をしたいものだ。


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[ 2016/05/09 07:14 ] 史観 | TB(0) | CM(6)
共和党トランプ氏が米国大統領に当選すれば、「キムチ報ステ」を始め「きむちテ●朝」も粉々になって消滅してしまう予感です。
共和党トランプ氏が米国大統領に当選すれば、「キムチ報ステ」を始め「きむちテ●朝」も粉々になって消滅してしまう予感です。
[ 2016/05/09 11:16 ] [ 編集 ]
証拠は作られる
証拠は恣意的に作られるものだ。韓国の慰安婦証言がその代表だ。現在の科学技術だと「写真証拠」でさえ簡単に偽造できる。

スクープのテープが本物という証拠はない。本物という証拠がない以上信用できない。
[ 2016/05/09 11:29 ] [ 編集 ]
文太さんの奥さん----
ピョンヤンでオリンピック開催される日まで
精々長生きして欲しいものです!
多分100年先か?
最悪の場合
北の国自体、消滅しているかもしれませんが、頑張って下さい。

幣原氏は、こうも言っています。
「世界は今、狂人を必要としている、何人かが、自ら買って出て
狂人とならない限り、世界は軍拡競争の蟻地獄から抜け出すことが出来ない。
これは素晴らしい狂人である。世界史に扉を開く狂人である。
その歴史的使命を、日本が果たすのだ!」

9条はいかにヘンテコか 謎が解けました。
狂人が書いたものだったのか?
9条だけでも
現状に合致した健全な条文に書き換えて欲しいものです?
「国の交戦権は認めない」
「陸、海、空、の戦力は持たない!」
これは流石ないでしょう?
[ 2016/05/09 14:11 ] [ 編集 ]
合成声音も
文学史上久しい間、そのお生まれ年は不明とされてきた式子内親王が近年発見の古典資料で久安五年(1149)と判明した等とは違い、今の世の中、合成で声音は作れるそうですから幾らでも作ろうと思えば作れるでしょう。

当時の占領政治状況を考えれば、幣原首相がお立場上本音を言える訳でも無し、米軍が国際法違反を犯している事が頭にあるからこその言い逃れ押しつけは、書いた記事で占領軍の怒りを買って二日間の発刊停止になった朝日新聞社系列TVならば社史に残っているのではなかろうか?と思うが、無いらしいですねえ。

富田メモも手帳に書き記された「日記」で、しかもその記述はページの間に挟まっていた紙切れではなかったでしょうか。知るのは報じた日経記者と関係者のみw。

”ヒョンヤンで五輪”を夢見るのはご自由ですが、それと日本の憲法と何の関係がある?まあ如何にも極左というのは分りますけれど、ひょっとして帰化人?
SEALDsの某は「マニラという国に行って来た」と人前で報告しても会場からは一人も突っ込みがなかったとか。
ヒダリは言いたい事を言えるのはいいのでしょうが、大丈夫かいな?とちょっとばかりシンパイ。
[ 2016/05/09 14:15 ] [ 編集 ]
最後の一文に大賛成
>本質的には、この憲法が、現下の日本を取り巻く状況に十分であるか否か、そして、我が国の国柄を歴史と伝統を丁寧に汲んだ上で適切かについて、議論をしたいものだ。

そのとおり。

誰が草案したのかにこだわるより、さっさと改憲。

その結果、例えば9条が変わるのか、そのままなのか、それは今の国民が決めればよいこと。

70年以上前の誰が考えたにせよ、今この瞬間から先のことは、我ら自身が責任を負わねばならないことに変わりはない。

自分たちのものを自分たちで管理する。当たり前のこと。
大事なものであればあるほど、自分たちがちゃんと管理してちゃんとメンテナンスしないと。

憲法に指一本触れさせないなどと言っている者は、自らの責任と権利を放棄していることと同義。
それこそ、この憲法を最もないがしろにする行為。

これを吹聴して回るのは、他人の権利を侵害する行為。

アホガキが「これは子供が触っちゃいけないんだぜぇ。子供が触ると夜中に鬼が食いに来るって、隣のおじちゃんがいってたもん。」
と言ってるのと何ら変わらん。

隣のおじちゃんから飴でももらってんのか。
[ 2016/05/09 19:34 ] [ 編集 ]
確信犯
民進党に支持が集まらない中、共闘関係の共産党は好調なようです。

そんなさよく達ですが、
日本を戦後守って来たのは『憲法九条』である。
と叫ぶさよくには実は日本を戦後守って来たのは『自衛隊と日米同盟に基づく米軍の抑止力』であるという理解がある者とない者がいるのではないか?

http://www.sankei.com/column/news/160503/clm1605030001-n1.html

特に古くからの左翼には確信犯としての『護憲派』の存在が疑われる。
それが、未だに『共産主義』を標榜する者たちでは?

そういう視点から『護憲派』を見るとその確信犯の存在が疑われる人物たちが浮かびます。

http://www.sankei.com/premium/news/160502/prm1605020007-n1.html

ここでの分類は実に的を得ているように思えます。

公然の党員
非公然の党員
同伴者(Fellow Travelers)
機会主義者(Opportunists)
デュープス(Dupes)

そんなところでさよくの範疇である法曹界の憲法学者が動きだしました。
憲法学者の小林節慶応大名誉教授です。

http://www.sankei.com/politics/news/160509/plt1605090019-n1.html

色々な分析が有ります。
変節、元々左翼など。

そしてそれらさよく『護憲派』がこの「憲法9条、幣原首相発案説」を持ち出します。
この事自体は前々から有った話ですが、今回は中部日本新聞の元政治部長だった小山武夫氏のインタビュー録音テープ発見でこの件を補強したと言いたいのでしょう。

さよくには「目的の為には様々な工作をする」という特徴がありますが、この小山武夫や鈴木昭典という人物の素性どうなんでしょうか。
過去には吉田清治や本多勝一などという人物もいました。

http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/mannin-kou/maegaki20.html

そこでこの護憲派に対しては考え方として二つに分けて考えるべきでしょう。
この憲法制定時の事実関係。そして現在憲法改正の必要性の有無。
現在の憲法改正論議を過去に重点を置いて思考する意味はどれほどあるのかということだと思います。
[ 2016/05/09 23:02 ] [ 編集 ]
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