「年寄りなどどうでもいい、若者の主張こそ民主主義だ」と強弁する、“イカれた政治学者”山口二郎
T-nsSOWL(ティーンズソウル)だかいう高校生グループによる、安保法制反対デモが21日、全国約10カ所でで行われたようである。高校生らはラップ調の音頭で「戦争反対!」「戦争したがる総理はいらない!」「憲法読めない総理はいらない!」「安倍晋三から日本を守れ!」「安保法制絶対反対!」「安倍はやめろ!」などと叫び、シュプレヒコールを繰り返したそうだ。SEALDsの手解きでも受けたのか、手法はそっくりだったようだ。
そっくりなのはラップ調のお囃子だけではない。SEALDsのデモと同じく、参加者の大半は中高年だったようだ。大阪で行われたデモの様子を捉えた画像(主催者がTwitterに投稿)があるが、「まもなくデモスタートです!! 」というポストに添付された画像に見えるのは、中高年の姿ばかり。頭隠して尻隠さずとはこのことだ。北朝鮮じゃあるまいし、ハリボテのように表だけを飾っても、実態はすぐにバレるのである。
T-nsSOWL west@2/21デモ 「まもなくデモスタートです!! 」
さて、この手のデモにはもはやレギュラー出演者ともいうべき存在ともなったのが、自称政治学者の山口二郎である。SEALDsのデモで、「アベに言いたい。お前は人間じゃない!叩き斬ってやる」というフレーズで一躍脚光を浴びた(笑)山口だが、性懲りもなく高校生のデモにもお呼ばれし、お得意のアジ演説を披露している。
「高校生の皆さん、本当に今日はありがとう。こんな情けない日本をつくったことについて私や佐藤(学東大名誉教授)さんの世代は本当は責任をとらなきゃいけない。だから、なんでこんな日本をつくったんだとみんなに糾弾されても仕方ないんだけど、今日は本当に一緒に歩いて、平和と民主主義を訴えてくれて本当にありがとうございます」
「今年は参院選がある。18歳以上の若者が投票に行けるようになった。今の安倍政治の本質は何でしょうか。今この瞬間のことしか考えない。5年先、10年先、20年先、そんなことはどうでもいい。だから原発を再稼働し、若者を使い捨て、日本の社会からドンドン未来も活力もなくなっていく。そういう政策を安倍政権は進めようとしている。人生があと10年しかないような年寄りが若者の未来を決めてはいけない。若者の未来は若者自身が決めなければいけない。それが本当の民主主義です」(以下、バカバカしいので略)
選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことによって、この日集まった18歳以上の若者も、主権者のひとりとなった。私はこの選挙権年齢の引き下げについては否定的だが、まあ決まったものはしょうがない。しかし、山口の「こんな情けない日本をつくったことについて私や佐藤(学東大名誉教授)さんの世代は本当は責任をとらなきゃいけない。糾弾されても仕方ない」という言葉は、それまでの選挙民に対する侮辱でしかない。山口は彼の世代、および既存の選挙民を代表して言っているつもりがもしれないが、それ自体が傲慢である。誰も彼に代表などしてもらいたくないのだ。
同時に、「若者の未来は若者自身が決めなければいけない。それが本当の民主主義です」という言葉を聞くにつけ、この人物は本当に政治学者なのかと耳を疑うばかりだ。高齢者はどうでもいい、日本の行く道の決定にかかわるな、若者だけがそれを決める権利があり、それこそが民主主義だという意味にしか取りようがない。民主主義の下では、高齢者も若者も主権者として平等だ。だから等しく一票を与えられているわけで、これを理解しなければ政治学者など勤まるわけがない。
結局、山口二郎という人物は、自分が支持する特定のイデオロギーのために若者を利用しているだけなのだ。政治に関心を持ち、意見を言う若者がいるのは結構なことだが、その一部の若者たちが同世代の代弁者ではないのである。自分の取っている行動、発言している内容が民主主義だと思うなら、山口二郎は政治学者の看板を下ろすべきである。
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