私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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中台ならぬ「共国首脳会談」 ~ 馬英九が台湾に残す置き土産

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 先ごろ行われた日中韓首脳会談は、日中首脳会談に南鮮というオマケがついたという見方もできるかもしれない。南鮮にはチョイスがなく、習近平が「やるよ」といえば拒めない。同時に、米国が「やれよ」といえばやらざるを得ない。東アジアの主役は、間違いなく日本と支那で、南鮮は謂わば脇役といったところだ。

 安倍首相の春の米国訪問と日米首脳会談、米国議会での安倍総理の歴史的な演説以降、日米同盟の具体的強化が可視化され、埋め立てた人工島の12カイリ内を米国艦船に通行されても、なんら有効な対抗策も取れなかった。太平洋の分割管理という戯言は萎み、パラセルやスプラトリーに集中せざるを得ない。経済はもとより、外交的にもかなり追い詰められているように思われる。

 そんな苦境にあるキンペーが目を付けたのが、大陸出身の台湾総統、馬英九だったのかもしれない。キンペーと馬は、シンガポールで1949年の中台分断後、初の首脳会談を行った。キンペーは「両岸関係の歴史的な1ページを開いた」と自画自賛。対話だけとれば、66年ぶりの会談は確かに歴史的だろう。問題は中身である。

馬英九と習近平


 一時、10%台だった馬英九の支持率が、現在どの程度なのかはわからない。1年前の台湾統一地方選では、馬率いる国民党は大敗北。馬政権が進めた中台経済交流の拡大への疑問が広がり、学生らが立法府を占拠したひまわり学生運動も馬の求心力低下の象徴だった。既に完全なレームダックと化した馬には、レガシーが必要だ。そんな馬は、キンペーの誘いに甘い蜜の匂いを嗅いだのかもしれない。

 両氏は、中台双方が「一つの中国」の原則を認めるとした「1992年合意」を土台に、平和を維持し、関係発展を目指す立場を確認した。習氏は会談で「国家分裂のいかなる行動も認めない」と述べ、来年1月に予定される台湾総統選で優勢に立つ独立志向の強い野党・民進党をけん制した。(読売)


 「1992年合意=199年2コンセンサス」は、「一つの中国」を原則としながら、台湾が主張する「その解釈権を中台双方が留保する」という但し書きを、中共は認めていない。細かな部分で解釈が異なる宣言だから、これを合意といってよいものかは不明だ。

 台湾に潜在する「独立志向」は、中共が絶対に認めない。一方で、馬というレームダックが去った後の政権奪取が噂される民進党は、明確に独立志向を持っている。キンペーは馬を通して、台湾国民に「独立は断じて許さない」というメッセージを送った。台湾国民がどう反応するかである。

 一義的には台湾の問題だが、しかし、台湾が中共の影響下におかれた場合、シーレーンと同様に、日本には深刻な問題が生ずる。それは、台湾というアジアを代表する民主主義国家の赤化であり、同時に、安全保障上の難題である。憲法の制約がある日本にとって、「東の敵「が「東と南の敵」になれば、事情は全く違ってくる。

 外交と内政で行き詰っているキンペーと馬の、いわゆる共国首脳会談。台湾にとって、日本が経験した「民主党の置き土産」のようにならないことを切に願う。


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[ 2015/11/08 07:44 ] 外交 | TB(0) | CM(7)
何が悲しくて中華圏
まさに韓国は日中韓首脳会談での脇役ですが、それも通行人Aとかではなく死体役でしょう。
置いておくと邪魔ですから。

その日中韓首脳会談が終わり、マレーシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議では思った以上にAseanの中国配慮、つまり中国の影響力の大きさを感じ、そしてシンガポールでの1949年以来、66年をあけて中台首脳会談がありました。

大陸の中華人民共和国の中国人と台湾、中華民国の中国人との会談だけに表向きの領土主権者争いというものは表立たず、統一を願う久しぶりに逢う中国人同士の会談という雰囲気に見受けられました。
特に密約なり重大な決定がされていなければこれも中身としては余り無いでしょうが、よく言われているような今後政権交代後の中国人同士の打ち合わせというものだったのでしょう。

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6180072

この台湾ですが今騒動の南シナ海と実は同様に日本のシーレーンとして重要度は決してひけをとってはいないのですが、そういう視点での注目度は低い様です。

実際問題として外省人、本省人と言われても現状やはり外省人の支配力と数の多さが台湾の現実ではないのか?
と思われるのですが、しかしその外省人でも台湾生まれの二世、三世という意識として台湾人が増加しているということではないかと思います。

何も好き好んで、一党独裁の非民主主義体制の中華人民共和国に台湾が取り込まれる事を望む中国人は多くはないでしょうし、かと言って民主主義国台湾が中華人民共和国を吸収合併出来るとも思っていない以上、民進党が政権を取り、より台湾を独自の独立した国とするという事が良いに違いありません。

そこでそれを阻むものは中国への経済の依存と軍事的脅威というものでしょうし、やはり政権交代後日本の対台湾友好政策も重要な事ではないかと思います。

[ 2015/11/08 11:02 ] [ 編集 ]
中華帝国の実力
一つの中国ですか。台湾国民は、本当にそれで良いのか注目ですね。
いまや日本も含めた全世界が、経済的観点から中国と緊密な関係にあります。
私の周囲では、何年も前から中国の景気減速とリスクが話題になっていました。
同様に、世界の大半の国も事情は異なれど、同じく低成長経済だということです。
台湾の総統は、案外純粋に低迷する経済の突破口として大陸との関係強化を目指した可能性があります。この辺を見逃さない中華帝国のしたたかさは要警戒です。
中国の危険なところは、経済分野おいても与信ではなく、最後は政治が決めるところです。
依存を高めることなく国内あるいは別の所に軸足を置かないと、簡単に支配あるいは取り込まれてしまいます。
日本にも多い、政経分離の考え方は、少し注意を払った方が良いと思います。
[ 2015/11/08 11:33 ] [ 編集 ]
台湾人意識
馬総統は集金ペに台湾に向けているミサイル後退を申し出たそうですが(「撤廃」ではない)キンペは「台湾に向けたものではない」と一蹴の上で「両岸の中国人は自分の問題を解決できる能力と知恵がある」で米国の介入を牽制。
米国に聞こえなけりゃ何を言っても二人の会話ですけど。

馬氏の出自の元が大陸なのか台湾人なのに国民党なのか、私は浅学で存じませんけれど、現実に自国(自領)に向けられ続けて居るミサイル問題も簡単に退けられて「一つネ」握手では台湾に住む人々は堪りませんでしょうね。
馬氏は「血は水よりも濃い」そうで、濃くてもベットリ濁っていたら問題じゃね~の?とチャチャを入れながらこの報道を読みました。

約一時間の会談は全面的に大陸中共の言い分のみ。今までのキンペの外交姿勢を観て、多分この人には相手の言葉を一切聞く気が無いのだろう、と推測致します。
馬氏は就任直後から大陸に靡きたい風でしたから、今回も何の不思議もないですが、台湾移住者を含めて「台湾人意識」が根強くなってきていると言われる2300万人の将来を、多分決定するであろう来年初めの選挙が、滞りなく民主的に行われる事を願います。

一つの台湾、一つの中共、と言い切れない総統では何時までも台湾は国際舞台に出られません。

この会談は、日本の民主党末期と同じ轍を、踏みたい踏ませたい二人に思えます。
[ 2015/11/08 12:09 ] [ 編集 ]
Chrisさんの悲痛な叫び
今朝の新聞、
「『一つの中国』確認」の見出しに唖然としました。
「1949年の分断以来」と続きます。
いつ、台湾と中国が一つの国であったことがあるのか、
分断とは何をもって?
酷い書きようには、日本のマスコミらしいとは言え、
産経までもと怒りを覚えました。

西村幸祐氏のツイッターの常連である台湾の若い女性がいます。
日本統治時代の良さをおじいちゃんから聞いて育った為、
日本精神の高潔さを愛し、常に日本人を励ましてくださるので、
感激しながら拝読しているのです。

歴史を捏造し、日本を毀損することに余念ない中韓の国民の
下劣さを感じるだけに、日本人を信頼し心からの応援には
いつも胸をあたたかくします。

声高に相手を威圧し自己主張の強い中国大陸の国民と
穏やかで理性的な台湾人とは全く違った人間性を持ちます。
悲しいかな民度の違いを見てしまいます。
それがどうして一つの中国と言えるのでしょうか。

台湾は台湾人が決めることですが、既に大陸の浸透は、
工作も入って、抜き差しならない状態なのでしょうね。
日本のマスコミもまるで、中国に阿るごとくの記事ですから、
情けないこと限りなく、経済ゆえにのみこまれるものが
後々大きいとすれば、日本も他人ごとではありません。
今後の局面で、台湾人は賢明な選択をしてほしいと願うばかりです。

以下の彼女の悲痛な叫びは辛いものです。
https://twitter.com/bluesayuri/status/662614219095863296

*****

☆Chris*台湾人☆ ‏@bluesayuri

今日、日本の各新聞紙「いつ?台湾と中国一つになったか?確認?」
そんなに親日の台湾なのに!そんなに日本を支持したり、
応援したりのに!台湾はチベット、ウイグルの様に中国に支配されれば
「親日」が消えるよ!それを見て欲しいの?悲しくなった!

☆Chris*台湾人☆ ‏@bluesayuri
「落井下石」=「luò jǐng xià shí」の言葉を思い出した。
井戸に落ちた者に更に石を投げる、台湾の独立を、
中国の支配に避けるのを、助けなくても良いが、
せめて台湾の窮状や弱みにつけ込んで痛めつけないで下さいよ!
台湾の人達にとって「投井下石」に突き刺された失望感!(u_u)

[ 2015/11/08 16:22 ] [ 編集 ]
台湾は誰のものか?
馬英九は香港・九龍生まれの外省人ですね。夫人の周美青も同郷です。二人ともアメリカの永住権を持っているのみならず、息子の馬唯中はアメリカ国籍を取得しているそうです。

それって、いつでもとんずらできるってこと!?

自分のビジネスのためなら祖国でも簡単に売り払う、ある意味で馬英九は金満家の支那人の行動パターンの典型を踏んでいるようです。
彼らに祖国という概念があればの話ですが…。支那人の頭の中には、どうも日本人の想うような「くに」というものは存在しないようですよ。

台湾は台湾を自らの祖国と思う人たちのものである、これは自明のことであります。台湾の歴史の立会人である日本は、そのような人たちへの支援を惜しむべきではありません。
[ 2015/11/08 16:49 ] [ 編集 ]
理想は「日台安全保障条約」の締結でしょうね
「日台安保条約」を結ぶべきなのですが、日本の国会内の軋轢が強いのか、
台湾国民党政権が否定的なのかは解りません。 
米国は台湾と「台湾関係法」に基づく軍事同盟を結んでいます。 米国の後押
さえあれば国民党政権でも日本との締結を拒否し難いと思えるのですが・・・

「中谷防衛大臣はベトナム国防相と会談し、両国の防衛協力の一環として、
南シナ海に面したカムラン湾の軍港に海上自衛隊の艦船を寄港させることで
合意」 とNHKが報じています。
国防政略に秀でた安倍総理ですから台湾に対しても何らかの布石を打たれて
いることを期待しているのですが・・・

草の根活動といたしましては修学旅行を南鮮なんか断固中止させて台湾にする。
また、日本が費用の半分以上を負担し台湾の学生を修学旅行として招待すれば
友好の布石になるのではないでしょうか。
李登輝・元総統の肝いりで毎年7千人程の台湾生徒が来日しているようですが
農業研修が必須のようで、今どきの高校生にはイマイチ感が拭えず、もう少し
多様性があるべきと思っています。
[ 2015/11/08 22:50 ] [ 編集 ]
あらら 香港!?
中共から撤退する為にカルビー社は一元で工場一切を売り渡すそうですね。一元=19円?
そうでもしないと関係者の誰かが人質に取られたりスパイ容疑を掛けられたり、延々嫌がらせをされた挙げ句に工場取り上げられてしまうのは、昔から中共の「経済」戦法です。かつて80年代だったかの南鮮も同じ(南鮮は労働者が実力で差し押さえてしまうそうで)。
こんな国を相手にでは人口や経済力の小さい国は、余程の知恵者が居ないととても太刀打ち出来るモノでは無いのでしょう。
ベトナムが台湾の独立は望まないなどと無責任な事を表明して居るのも、中共のご機嫌を気にせざるを得ないということか。

馬氏の出身が大陸でもない香港ならば尚更「中国は一つ」なんて言えないでしょうに。
キンペの訪英でエリザベス女王が「香港返還時の約束である一国二政体を守って下さい」と仰った様に、香港感覚で大陸云々は言えない気がします。
ほぼ間違いなく引退後は優雅なトンズラコースでしょうね。
大陸で生活する羽目になったら「それが人世というものよ」と誰か言って差し上げましょう。

台湾は台湾人の決める事ですが、日本人として身勝手が許されるなら、取り敢ずバシー海峡に眠る数多の英霊と金門島を台湾領になさしめた根本博中将の慰霊祭が当地で出来にくくなるのは困りますね。

[ 2015/11/09 00:05 ] [ 編集 ]
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