私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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日中合意文書 ~ 「合意できないことを合意する」

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 台風のため、日本の領海外に一時避難した支那の違法漁船は、台風通過とともにまた盗人行為をすべく、日本の海に戻った。台風接近・通過時には13隻だか20隻の船が留まったが、通過後は何もなかったようにまた密猟を繰り返す。日本も舐められたものだ。領海に対する挑発は、一義的には海保の管轄だが、自衛隊の艦船をひとつ浮かべておくだけでも違うだろう。憲法9条信者は、こういう無法な行為を目の前に突きつけられても、まだ話し合いで解決をと主張するのだろうか。現実無視も甚だしい。

 その支那・共産党と日本との首脳会談が、約2年ぶりに開催される見込みが明らかになり、日本のメディアはさも世間を揺るがす一大事のように報じている。首脳同士が会話を持ったほうが良いのは確かだが、今までの日本メディアの報道は、兎に角会談を実現させること自体が目的化され、首脳会談で何を話し合い、何を合意すべきかという論点が極めて希薄だった。日中首脳会談が実現の運びとなったいま、その中身が問われることとなる。

安倍・習

 首脳会談を前に、事務方が詰めてきた合意文書が公開された。主な内容は下記4点である。

  1. 双方は、日中間の四つの基本文書の諸原則と精神を順守し、日中の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した。
  2. 双方は、歴史を直視し、未来に向かうという精神に従い、両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた。
  3. 双方は、尖閣諸島など東シナ海の海域において近年、緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し、対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐとともに、危機管理メカニズムを構築し、不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。
  4. 双方は、さまざまな多国間・2国間のチャンネルを活用して、政治・外交・安保対話を徐々に再開し、政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。

 これらの合意は、基本的には精神論である。決めるのは首脳同士だから、結論が何も含まれていない事は当然だし、内容も極めて曖昧なものに終始している。ひと言で言うなら、「合意できない事を合意した」というものだ。

 首脳会談が行われると、まだどちらの国も正式に発表していない。中共は「日本次第」と牽制球を投げ、日本政府は静観の構えだ。しかも、今日の報道によれば、会談は20分程度ということだ。もしこの報道が正しければ、通訳が時間の半分を消費するから、両首脳の発言時間は実質的に5分程度になる。日本側からしてみれば、「赤サンゴの密猟を止めろ」と釘を刺す時間があるかどうかすら疑わしい。

 首脳会談をやるならやればよろしい。ただ、一切の妥協は無用である。「合意できないことを合意する」 ―― これだけで良い。


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[ 2014/11/08 12:39 ] 外交 | TB(0) | CM(5)
No title
この会談で一番得をするのは米でしょう。対韓にはより高圧的に、日中にはそれなりにいい顔がしやすくなる。
日本は領土問題が叫ばれず漁船の文句が言えて何か言質が取れれば勝ち。
中国はアジアインフラ銀行とFTAAPの話ができれば勝ち。
中国漁船はこのために小笠原に来たのかも。
韓国はかなりの貧乏くじ
[ 2014/11/08 14:54 ] [ 編集 ]
国際法ガン無視の中共。
安倍総理には漁船の事に必ず触れて欲しいです。
[ 2014/11/08 16:58 ] [ 編集 ]
サンゴ密漁の正当化、話題逸らしをする蛆虫を晒しておきます
シナチクによる小笠原のサンゴ密漁について、なぜか日本が悪い、日本がおかしいと考えている連中の一部です。


ttps://twitter.com/shinsugok/status/529592012241006592
>辛淑玉
‏@shinsugok
サンゴ。誰が取るかで、報道が異なる。中国船が取ると泥棒で環境破壊。辺野古で米軍の下請けが破壊すると、お咎め無しで日本のためなんだね。環境破壊は人間の破壊。で、原発事故を起こしたものは、いまもってだれもお咎め無し。そんなのありか?


まずは在日コリアンの代弁者でもあるカラシ玉から。
コリアンにとって中国様は永遠のご主人様ですから、日本の領海で密漁してもオールOKなのでしょう。そしてなぜかフクシマの核爆発に絡めてますしwww


ttps://twitter.com/Yuma100Co/status/530335731739136000
>りん
‏@Yuma100Co
小笠原の中国の密漁船のニュースを見ている多くの人が
「あんな連中沈没させりゃいい!」
と、思っているのではないだろうか?
これが戦前の日本であった戦争前の雰囲気やで。


そしてコレは琉球人。
なぜ密漁への抗議が戦争に直結するのか理解できませんが、こいつは琉球人であることを考慮すると「中国様の採取活動を非難する腐れヤマトは再び侵略戦争を画策している」と思い込んでいるのでしょう。そもそも小笠原近海は日本の領海であって琉球共和国の独立領海などではない、という事実がわかっていない可能性があります。



日本の敵は中国よりも日本国内にいる方の数が多いのかもしれません。
[ 2014/11/08 19:49 ] [ 編集 ]
国より民は何を求めるか
国際協調路線という言葉がある。随分と美辞麗句を並べた言葉であるが、この意味を発揮した事は今までないと思う。
APECという場に引き寄せられた国際協調路線を語る各国において日中関係は障害とされていた事案を現状棚上げで話を合わせるだろう。

赤サンゴを狙う不法中国漁船に日本の海上保安庁や防衛省など各省庁との連携で頑張っているのを裏腹に取り締まるのか思案する政治判断の遅れや制度が整わない悪循環も懸念ではあるが中国は迷わないほどの軍事力を伸ばしてきている。
それは軍事開発の分野において極超音速ミサイルのWU-14の成功やそれに伴う敵国への情報工作、精鋭なハッカー達の暗躍とRMAと呼ばれる軍事における革命が米国でさえ脅威に感じてきていると考え得る。
ソ連時代の中古空母であった遼寧も笑い種になっていたが、空母を軸にした艦隊編成を学習するには充分な期間も経た。新型原子力空母の開発も時間の問題だろう。

中国資本が世界経済に与える影響もある中、APEC参加の各国はホスト国である中国に寄り添うのなら民主化を掲げた国際協調路線でも話し合ったらどうだ?面子などより本当の意味での経済や協調は世界の国民が仲良くしてこそだろう。
バカイマジンと揶揄されてもいい、何の為の国の代表だと考えた方が立派だ。
[ 2014/11/09 00:13 ] [ 編集 ]
No title
合意出来ない事を合意した、と発表して大変結構なお点前だと思いました。

自国の領海内を自衛艦が航行するのに、何の支障もないと思いますし、それで日本政府の確たる意志が伝われば中共も同じ手は使わなくなって、漁民は一安心、となるであろうと思うのですが、中共への抗議も南鮮への加藤達也氏軟禁抗議も、日本政府の対応は何とも優しくて、イライラします。
強攻策だけが戦法とは思わないのですが、少しは主体的に動いてみれば?と。
[ 2014/11/09 00:37 ] [ 編集 ]
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