私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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4年前の“国辱”と、日本に軍事力を取り戻すことの重要さ

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 外交というのは面白いものである。電話会談で安倍首相の誕生日を祝い、安倍首相と早期の首脳会談を開くことで一致したと言われるプーチンは、その言葉とは裏腹に、大統領府長官を北方領土に派遣した。一方、官邸は24日、ウクライナ情勢をめぐってロシアに対する追加制裁を発表。お互いに、交渉に入る前に相手のほっぺたを一発叩いておいて、交渉における自国の優位性をアピールしておくことが狙いなのだろう。

 支那は支那で、日本から支那を訪れている“銭儲け集団”をもてなし、200人以上にも及ぶ大訪支団に言及して、「こんなに大規模な代表団を率いて訪中されたことを非常に重視している」と、日本の経済人相手に秋波を送った。だが、もてなしたのは副首相で、キンペーや李克強首相は温存した。

 安倍首相は訪問先の米国で、習近平との首脳会談に意欲を示して見せる。現状のままキンペー側が強硬姿勢を貫けば、「会談が実現しないのはキンペーのせいだ」というのが世界の常識になる。APECに向け、安倍・習会談へのアプローチ(≒駆け引き)が始まっている。

 戦後の日本外交が、受動的外交から能動的かつ主導的外交に転換したのは、実は初めてではないだろうか。小泉元首相は、ブッシュ米大統領とは上手くやった。だが、いまほど国際社会における日本のポジションが確固たるものであった記憶はない。田中角栄は日中国交正常化を実現したが、米国から刺されて失脚した。佐藤栄作は長期政権を保ち、沖縄を返還させたが、その頃は特定アジア諸国の風当たりは今ほど強くなかった。現政権ほど外交を安心して任せていられる政権は、私個人としては初めてだ。

 何故いまこのような話をするのかというと、昨日9月24日が、私にとって、そして多くの国民にとって、屈辱の日だったからにほかならない。今からたった4年前の2010年9月24日、日本の領海に侵入し、海保の船に損傷を与えたのみならず、日本の国家主権に挑戦してきた支那人船長を、那覇地検が釈放すると発表したのである。暴力によって国家主権が犯されようとした事件に直面した菅直人政権は、支那に対して膝を屈した。これは国辱以外の何ものでもない。

那覇地検 鈴木亨次席検事

 2012年8月の、李明博の竹島不法上陸と天皇謝罪要求が、日本にとっての南鮮のポジションを確定した出来事なら、支那人船長の横暴は、間違いなく、日本にとっての支那のポジションを確定した出来事だろう。日本にとって支那とは、領土的野心を隠そうともせず、東シナ海で日本との合意を無視して海底資源を貪るように採掘し、自国の防空識別圏を勝手に設定して日本の戦闘機を恫喝するような、文字通り常識が通じない国家なのだ。国益の追求の仕方は様々だが、南鮮は日本を貶めることで国益を追求出来ると思っており、支那は、日本や周辺国を力ずくで屈服させることで国益を追求しようとする国だ。このような国に対しては、「話し合い」だけで対抗するのは不可能だ。

 昨日のアンカーで、青山繁晴氏は、北朝鮮の拉致問題の解決を遅らせ、拉致犯罪国家に交渉で値踏みされるのは、日本が軍事力を背景にした外交を展開できてこなかったためだという趣旨のことを主張していた。今は、我が自衛隊の存在と日米同盟が、日本の安全保障を担保している。だが、米国は日本と運命を共にするわけではない。日本の運命は、日本が決めるのだ。4年前の「国辱」は、日本の有権者が「一度やらせてみよう」と民主党に政権を握らせたために起こった出来事である。だが、もともと、日本に確固たる軍事力があり、「寄らば斬る」という姿勢を可能にしていさえすれば、あの漁船船長があのような強硬手段に出ることはなかったはずだ。

 軍事忌避は戦後レジームのひとつである。戦後レジームからの脱却において日本を取り戻すなら、そのひとつに、「憲法を取り戻す」こともあるはずである。被害者としての拉致事件を客観的に反省し、侵略された竹島や尖閣海域を客観的に振り返る時、それらを「日本に軍事力を取り戻す」ことに繋げていかなければならない。


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[ 2014/09/25 07:31 ] 外交 | TB(0) | CM(8)
横暴に負けるな!
中国も南朝鮮も恩を仇で返す不埒な、無法国家である。
こんな特定アジア国には、毅然とした対応が不可欠で、決して軟弱な対応であってはならない。
(靖国放火の犯人引き渡し事件やアンネ本破損事件、仏像未返還などのうやむや状態等々)
とにかく、安倍政権には確固たる信念の基、正々堂々と邁進し、日本を取り戻して欲しい。





[ 2014/09/25 09:14 ] [ 編集 ]
No title
軍隊充足。
基本的には、ご尤も。それしかない。
のですが、南鮮はともかく、支那(これを中国と観るか中共と観るかで多少違うと思いますが、民族に通底するものは同じであろうと括って)に関しては「決して鉄砲だけで片づく国ではない」と、柴五郎大将が残された言葉も未だ肝心、と思って居ります。

柴大将は「中国人は信用と面子を貴ぶ民族」と認知されての言葉ですが、政権が替った中共体制よりも、私は信用と面子の価値観を持つ華僑の世界ネットを脅威に思います。

安倍総理は所謂「喧嘩」上手のご様子で、外交は八割方、安心しております。
自己主張が出来ない首相は世界にま~ったく相手にされない。二代前の抜け作見本が、余計安倍総理を際立たせている観もありますし。
拉致奪還!
[ 2014/09/25 12:04 ] [ 編集 ]
大和・武蔵はいらない
長門・陸奥も勿体無い。
伊藤正徳氏の名著「大海軍を想う」はこのような書き出しで始まります。
もし連合艦隊が戦前に保有していた重巡16隻のうちの1隻が生き残り、竹島周辺を遊弋していたならば、李承晩ラインのごときはたちどころに蜃気楼のように消え去っていただろう。

昭和30年代、軍事力がほぼ皆無の日本を眺めた老海軍記者の慨嘆ぶりが私たちの胸にも堪えます。
前述の伊藤氏の著作によれば戦前、海軍には旧式の2等駆逐艦を中心とする北洋漁業を支援する艦隊があったそうですね。当時日本は領海3海里を唱え、ソ連は10海里。日本の漁船は平然と10海里以内のソ連側の「領海」に進入して行き、ソ連側は当然に警備艇が出動してくる。すると漁船群の後ろに控えた日本の駆逐艦のマストにするすると軍艦旗が上がる。それだけでソ連の警備艇は蜘蛛の子を散らすようにいなくなったそうですよ。実力が桁違いですから、抗議もへったくれもない。日本の漁船には帝国海軍の後光が差していた幸福な時代があったのです。
伊藤氏もこの千トン以下の2等駆逐艦ぐらい、平和裏に日本の生産に寄与した艦はないと言っておりますが、まことに軍事力というのは「存在」すること自体に意義があります。

未来人の観点からすれば、帝国海軍は「大和」「武蔵」をハワイ沖辺りに遊弋させていわゆる海上デモをする選択肢もありました。米海軍をパニックに陥らせて、対日戦備が整うまで米国に対日圧力を弱めさせることも可能だったでありましょう。

米国大統領はしばしば空母の上で重要な演説を行いますが、圧倒的に巨大な艦というのはその戦略的な役割を越えて、自他の国民に対して大なる心理的効果を与えますよね。余談ながら。
[ 2014/09/25 17:13 ] [ 編集 ]
八隻
「正論」十月号インタビューの平沼赳夫先生に依れば、只今日本には戦争に耐えられる艦船、八隻だそうです。船種には触れられていませんが。
昔を今に成すよしもがな・・・
[ 2014/09/25 17:43 ] [ 編集 ]
No title
日本の最大の問題は第二次大戦後、一度も実戦経験が無いことです。いくら最新式の兵器を並べても、人殺しをしたこともないヘタレ坊やではまともに戦争などできません。はっきり言えば、現在の自衛隊では中国の人民解放軍はおろか、現在の日本国内で寸借詐欺や恐喝を繰り返しているゲバ棒持ってる赤軍系にすら勝てないでしょう。あいつらは殺人の経験は豊富ですから。

政治に綺麗ごとは通用せず、また、こちらが待ってくれといって相手が待つなどありえない事です。自衛隊をISISに体験入隊させるくらいの奇策を講じないと、いつまでたっても日本は「張子の虎を後生大事に抱えている腰抜け国家」と嘲笑されるだけです。
[ 2014/09/25 19:12 ] [ 編集 ]
尖閣諸島中国漁船衝突事件と民主党政治家
ときに思うに、米倉弘昌前経団連会長(住友化学工業株式会社(現住友化学株式会社))は完璧な親中意識の強い経済バカともいえる政治と経済がごったちゃになっていた人物と見ている。
しかし榊原定征現経団連会長(東レ株式会社)企業として中国と無関係ではないとはいえ、積極的親中さは感じない。

しかし、今までの経団連の流れ、また親中企業からの突き上げなどで、消極的意識で訪中となったのではないか。
もちろん、中国と経済活動を活発化させたいという総合的国益よりも経済第一という経営者も多数いるだろうが。

話は変わって、まさにあの『尖閣諸島中国漁船衝突事件』
屈辱以外なにものでもない。
民主党政権というふざけた政権が何をしたのか?
絶対に忘れてはならない。
そして同時に、政権交代をさせてしまった自民党の問題点も。

あの一連の事件の主な関係者

民主党
菅直人首相
仙谷官房長官
前原誠司国土交通大臣
丹羽宇一郎中国大使
鈴木亨次席検事

一色正春海上保安庁職員
など

事件は闇に葬られかけたが、勇気ある海保職員により事実が明らかになった。

http://www.naktsugawa.net/2013/09/24/9-24-%E3%82%84%E3%81%AF%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%BC%81%E8%88%B9%E8%A1%9D%E7%AA%81%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%AB%E8%8F%85%E6%94%BF%E6%A8%A9%E3%81%8C%E9%96%A2%E4%B8%8E%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E6%9C%AC%E6%97%A5%E6%98%8E%E3%82%89%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%BD%93%E6%99%82-%E4%B8%AD%E6%B4%A5%E5%B7%9D%E3%81%AE%E6%8A%97%E8%AD%B0%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%81%AF%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F/
[ 2014/09/25 21:01 ] [ 編集 ]
名無しさんへ
日本の自衛隊が実戦経験がないとことへのご懸念は仰せの通りかと思います。とくに某高原での兵力引き離しの停戦監視団において、ちょっと状況が悪くなると日本の自衛隊は引き上げてしまう。自衛隊が悪いわけではありませんが、某国の人民解放軍とかそれをしっかり見てますからね。格好が悪いこと夥しいです。
しかし、それがさて赤軍派系の方が戦闘力があって、ISCSへ体験入隊?という話になると、どうでしょうか。

近代的な軍隊は大変な破壊力を有した武器を保有しておりますが、同時に軍隊は単なる人殺しの集団ではありません。

であるなら、ヒットラーは三百万のナチス突撃隊を基礎としてドイツの再軍備を果たしたはずですね。共産党との血なまぐさい武力闘争を勝ち抜いてきた彼らを、ヒットラーは一点の躊躇なく粛清しました。逆にヒットラーが選択したのは白手袋のプロイセン貴族が支配するたった十万のドイツ国軍でありました。実戦経験たって、将官級こそWWⅠの経験者ですが、一線部隊の若い将兵らは世代が既に代わっていますからね。

ヒットラーがある意味で政治的天才であり、問題の本質をすぱっと見抜く力=慧眼といって良いでしょうね、があったと思うのはその辺りの判断力からです。

やがて新しいドイツ国防軍はスペイン内戦を通じて実戦経験を積み重ね、兵器や装備をチェックして、WWⅡに臨みます。それは初戦において圧倒的な効果を上げるはずですよ。

しかし、何度も言いますが、近代的な軍人は町場の人殺しの資質とは無縁であります。近代戦の代表的な職業として戦闘機乗りが上げられますが、メッサーシュミットであっても、F15のパイロットも、極めて頑健な身体に恵まれて、なおかつピアニストのように繊細な神経を合わせ持つことが必要です。およそ人殺しのイメージからは最も縁遠い人たちではありますな。

なお、私の父親は戦時中四国は丸亀で編成された連隊におりました。場所柄からヤクザ屋さん出身の兵隊も多かったようですが、軍隊では彼らは借りてきた猫のように大人しかったと言ってました。
軍隊と暴力団では行使する武力の次元がまったく違うのです。
[ 2014/09/25 21:55 ] [ 編集 ]
戦闘経験以前に
あまりに倒錯した自衛隊に関する法律を改正する方が先決と思います。
敵兵から武器で狙われなければ反撃出来ない「ポジティブ方式」とか
戦闘の中では不可避であろうトラブルを裁く「軍事法廷」が持てない等です。
今の法体系では隊員があまりに気の毒!

憲法改正が理想ですが時間がかかりそうです。
応急処置として他国軍と協調しての派兵はグローバル・スタンダードに準ずると決めることや、軍事法廷は英国に委託することを条約として結べばよいのではないかと考えています。
国際条約は自国の法に優先するのですから。
[ 2014/09/25 23:36 ] [ 編集 ]
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