私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  史観 >  「支持は全面的、反対は絶対」という反日イデオロギーの愚

「支持は全面的、反対は絶対」という反日イデオロギーの愚

← 応援クリック、ありがとうございます。

 大分昔の文献で恐縮だが、1960年に江藤淳が、大江健三郎および進歩的文化人を批判し、「政治と常識」という論文を書いている。下記はその一部だ。

……たとえば「進歩的」といわれている「文化人」たちのなかに、次のような論理を用いる人々がいる。社会党が無能だ、進歩派の指導者に指導力が欠けているという君の意見は確かに正しい。しかし、今それをいうと「利敵行為」になる。支持は「全面的」であるべきであり、反対は「絶対」でなければならない。……そのうちに新たな破局が近づき、無能と指導力の欠如がさらに露呈されるが、このときにいたっても依然として支持は「全面的」、反対は「絶対」でなければないらない、というのである。無能は指摘して有能ならしめ、指導力の欠如は批判してこれを回復させるべきではないか。


 この「絶対的支持」と「絶対反対」という全体主義は、サヨクの歴史の中で恐らく一貫している政治姿勢だと思われる。そしてそれは、多くの反日勢力に共通する姿勢でもある。

 例えば、昨日書いた朝日新聞のNHK籾井新会長の発言についてである。籾井氏は、従軍慰安婦という言葉を使った点、強制連行をあたかも既成事実のように言及した点について少々勇み足はしたけれども、そのことに固執すると発言の本筋を見失う。発言は概ね正論である。

 だが朝日新聞は、そのことに我慢がならない。朝日にとって、いわゆる慰安婦なるものが強制的に連行されたという前提が必要であり、慰安婦問題を起こした日本は「絶対に悪」でなければならないのである。朝日新聞の記者とて全員が莫迦ではないだろうから、慰安婦問題の本質に迫れば迫るほど、自社の論説が極端に歪曲したものであることに気づく記者は少なくない筈だ。だが朝日にとって、慰安婦は絶対的に事実であり、日本は絶対に悪なのであって、彼等に「その時代における相対化」など出来るはずもない。それをやったら、長年の嘘がバレる。

 この「支持は全面的、反対は絶対」を、非常に分かり易く体現しているのが南朝鮮の反日である。南鮮の全体主義にとって、日本の朝鮮統治は絶対に悪でなければならず、反日は全面的に支持されなければならない。そしてそこに、思考の柔軟性などあってはならないのだ。ソウル大学の安秉直(アン・ビョンジク)という教授が「慰安婦動員が強制的ではないのは歴史的事実だった。慰安婦を集め業者が商売をしたかっただけで、従軍慰安婦ではなく単に売春婦だった。」と語ったことが話題になっているが、こういう全体主義を壊す意見はたちまち弾圧されるのが彼の国の社会の実情だ。日本の統治に肯定的な記述をした歴史教科書が、ことごとく当局の“摘発”にあっていることからも分かる通り、全面的反日に楔を打ち込むような言論は許されないのだ。

 都知事選における元首相コンビの脱原発も、案外同じようなものかもしれない。細川護煕の応援団長である小泉純一郎は、「この戦いは、原発ゼロでも日本が発展できるというグループと、原発なくしては発展できないというグループとの争いだ。」と絶叫したが、これは小泉の得意技とも言える世論の二極化作戦である。このことによって小泉は、原発推進派を絶対悪だと断じ、無党派層を二極化させて分断し、自論へ誘導しようと試みている。だが、原発は絶対にダメなどと言いながら、脱原発への工程表をロクに示すことなく、脱原発よって高騰するエネルギーコストに対して言及しない論調に騙されるほど、理想主義者は少ないであろうことを、伸び悩む細川支持が物語っているのではないか。

 社会党が没落したのは、党是を曲げて自民党とくっついたことも勿論一因だが、そもそも「何でも反対」、「自衛隊は要らない」、「憲法は一文字も変えるな」などという絶対論に固執したためだろう。朝日新聞も南鮮も、江藤が言った「無能は指摘して有能ならしめ、指導力の欠如は批判してこれを回復させる」という柔軟性を持ち得ない。そのような柔軟性を持てば、自分等の存在そのものが危うくなるくらいまで、今まで捏造と歪曲を使いすぎた。矛盾に気づかず、もしくは気付いていても、その矛盾を是正できない者たちの末路は哀れである。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2014/01/27 07:33 ] 史観 | TB(0) | CM(2)
No title
そうでした。
朝日新聞社のあの「慰安婦強制連行」捏造論を世に広めた関係者とその継続者達も、国会召喚が絶対必要です。

江藤文章の最後尾の箇所には
だって無理ですもの。「進歩派」が無能なんですから指摘が出来ない。
と思いながら読ませて戴きました。
とてもよい具体例を愚鳩以降の民主党政権とその取り巻き「進歩派」で呆れるほど見させられましたから。

小泉氏は応援演説中に福一の原発事故は「(反原発の為の)チャンス」と表現されたそうですね。言葉狩り大好きのマスコミは何故か未だ取り上げません。
取り上げないと言う点では、田母神さんの演説に集まる人々の多さ・熱心さは無視で、如何にも桝添候補が圧倒的人気と思わせる記事が多いようです。ネット写真では圧倒的と言うには気の毒なぐらい閑散としていますのに。
麻生さんの時を想い出します。
[ 2014/01/27 09:39 ] [ 編集 ]
「従軍慰安婦」?
籾井さんの発言は「従軍慰安婦」でなく
「慰安婦」だけだったような。
そもそも従軍慰安婦なる言葉は反日メディアの造語だし、
正しくは「いわゆる『従軍慰安婦』」としなければ。

何を細かいことを、と言われるかもしれないが
そもそもこの問題そのものが些末でどうでもいいことなのに
いわゆる「従軍慰安婦」は徹底的にトンデモ論扱いされて
しかるべきなのです。サヨク用語のいわゆる「天皇制」と同様に。
今後は「いわゆる」をお忘れなく。
さもなくば慰安婦(売春婦)でよろしいかと。
[ 2014/01/27 13:38 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

※ 記事の内容に直接関係ないコメント、トラックバックはご遠慮させていただきます。
※ 管理人及びコメント投稿者への誹謗中傷、嫌がらせ等と判断した場合は、管理人の判断により、コメントを削除致します。

トラックバック
この記事のトラックバックURL

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: