私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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特定秘密保護法 ~ 秘密の価値が低い国家に情報は集まって来ない

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 危機管理評論家の佐々淳行氏が、先月、「インテリジェンスのない国家は亡びる―国家中央情報局を設置せよ!」という著書を上梓した。日本版NSCの創設、特定秘密保護法案成立が期待される中、実にタイムリーな新刊である。速読が苦手な私のレベルでも、集中すれば1日で読破できる文字数で、1,365円。高いか安いかは読者の判断だが、私にとっては1,365円の価値がある本だった。

インテリジェンスのない国家は亡びる―国家中央情報局を設置せよ!

 佐々氏といえば、映画化もされた連合赤軍あさま山荘事件や、東大安田講堂事件、よど号ハイジャック事件など、左翼運動全盛の時代に対テロ警備を指揮した人として知られるが、海外から見た佐々氏の立場は、国際情報官である。ホワイトハウス、ペンタゴンにも顔パスで出入りし、KGB(ソ連)やMI6(英国)など、海外の諜報機関と太いパイプを持つ人物。英国のフライ駐日大使がある講演会で、「サッサさんはジェームス・ボンドにあたる人」と紹介したというエピソードがあり、また、スパイ小説を書かせたら右に出るものなしと言われたフレデリック・フォーサイスの「第四の核」という小説に実名で登場するという大物だ。

 佐々氏はこの著書の中で、情報収集としての「諜報」と、スパイ防止としての「防諜」がセットでなければならないと主張し、その任務を一元的に管理する中央情報局の必要性を説いている。諜報が剣であり、防諜が盾であるという平易な表現を用い、FBIとCIA(米国)、MI5とMI6(英国)のような組織がない日本にとって、両者を一元管理できる組織をはじめから持つことの重要性を説いている。

 また、昨今「特定秘密保護法案」の議論がかまびすしい秘密情報の保護も力説している。いま、情報の漏洩を縛る法律は、国家公務員法第100条しかない。(国家公務員法 第100条 職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする。) 罰則は懲役1年以下または罰金50万円以下という、ぬるいものだ。

 読者の方は、宮永スパイ事件をご存じだろうか。別名、コズロフ事件。1973年から1980年にかけて、陸上自衛官宮永幸久陸将補が、ソ連のスパイ組織GRUに国家機密を流していたスパイ事件である。3回の公判の後、宮永に下った判決は懲役1年。当の宮永が、「そんなに軽くていいのですか?」と言ったというエピソードがある。情報を受け取っていたコズロフは、日本の警察の出頭要請を蹴り、本国に帰国した。要するに、情報を漏らす側も得る側にも、なんら抑止力の効かないのだ。残念ながら、それが今の日本の現状である。スパイ天国と揶揄される所以である。

 こんな有様だから、他国の諜報機関から信用されない。米国が北朝鮮の核武装を阻止するために、支那と組んで、核兵器を作れる核兵器を作れるソ連型原子炉を破壊し、核兵器をつくれない近代的原子炉の建設に対する助成を北朝鮮に提案した。米国はその経費負担を日本に割り当てた。日本を何回も経由して訪朝していた国務省の次官補に佐々氏が「何故日本の頭越しに事前の相談なしに勝手に決めるのか」と問うた時、次官補の返事は、「日本と相談すると数日後の新聞に漏れる。今後そういうことは絶対にないと確約せよ。そうしたら事前に相談する。」というものだったそうだ。秘密保持のできない国や情報機関に、高度な情報は来ないのである。

 佐々氏は、こう書いている。

 情報の重要性を認識して、情報機関と秘密保護法の整備をしようとした人は戦後、三人いる。最初が村井順氏、次が後藤田正晴氏、そして安倍晋三氏である。


 換言すれば、安倍政権でこの特定秘密保護法案を成立させられなければ、日本はこの先ずっと、スパイ天国のまま、世界の常識から逸脱した国家として生きて行かなければならないということだ。

 平和ボケもここまでとしたい。特定秘密保護法案は様々な方面からの抵抗にあうだろうが、絶対に通さなければならない法案だ。



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[ 2013/09/19 07:27 ] 政治 | TB(0) | CM(3)
No title
お説全くご尤も、と考えますが、やっぱり公明小判鮫が「知る権利」で政府を後退させようと懸命で、あろう事か昨日の菅官房長官は早速法の純度を薄め始めた会見でした。

公明党の言う「知る権利」は具体的にはどんな種類のもので、それが国家主権の確保にどれだけ作用するか等を先に連立党内で論争してからにして欲しい、と思いました。

この手の法案は「足して二で割る」種類のモノではないだろうと思います。
[ 2013/09/19 15:06 ] [ 編集 ]
No title
秘密保全法を廃案にしましょう
[ 2013/09/19 21:25 ] [ 編集 ]
No title
>秘密保全法を廃案にしましょう

法案が成立すると
支那やゴキブリ工作員には困るからね。
[ 2013/09/20 09:28 ] [ 編集 ]
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