私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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プロパガンダ戦争

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 プロパガンダとは、「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った宣伝行為」である。私は自分の情報リテラシーが人並み以上だとは思っていないが、プッシュされる情報(垂れ流される情報)以上にプルする情報(自分から取りに行く情報、自ら調べた情報)を優先させるよう、心がけている。インターネットの普及とともに、プロパガンダは見破られやすくなったと思うが、一方で、プロパガンダがもとで、嘘が歴史的事実と見做されかねないケースもある。慰安婦など、まさにその最たる例である。

 プロパガンダは四種類に大別されるが、近年よく使われる手口は、ブラックプロパガンダ(情報の発信元を偽ったり、虚偽や誇張が含まれるプロパガンダ)やグレープロパガンダ(発信元が曖昧であったり、真実かどうか不明なプロパガンダ)だ。つまり、プロパガンダはその性質上、事実を条件としないのである。慰安婦はいたが“従軍”慰安婦はいなかったという事実を無視し、検証もせず、強制連行という捏造/歪曲をもとにして、日本叩きを行う場合、これはブラックプロパガンダによる立派な工作だ。そしてそのプロパガンダが広まれば広まるほど、捏造が事実に近づき、世論が誘導される。慰安婦問題に関する対日批判の構図だ。



 正論7月号に掲載されたコラム「折節の記」は、過去の戦争がプロパガンダによって形成されていった事実を雄弁に語っている。

 発端は英タイムズ紙就に載った「ドイツ兵はフランスの子供を見つけ次第、両手を切り落としていった」という報道だった。
 英国人はその意味をすぐ理解した。百年戦争の折、英の強弓部隊が仏軍の恐怖の的だった。英軍兵士は捕まると二度と弓を引けないよう右手の人差し指と中将を切断された。
 だから帰還兵士は待ち受ける家族にこの二本の指を示した。オレは捕虜にならなかった、指を斬られなかった、という意味だ。それがⅤサインの起源になった。
 しかし時代は弓から大砲、航空機へと進んだ。指が二本なくても戦力になる。だからドイツは子供の両手首を切り落としたのだと。衝撃のニュースはル・ジュルナル紙などが追っかけ、大騒ぎになった。
 タイムズはさらにべルギーで「カナダ兵端虜が鉄剣で壁に礫にされた」「産院を襲った独兵が看護婦を強姦し、乳児を放り上げては銃剣で刺し殺した」ことも報じた。
 米世論は独軍の蛮行に激高する。かくてウッドロー・ウィルソンは一九一七年四月、宣戦布告した。引き揚げてきた駐独米外交官は「ドイツでは死体から潤滑油を取り、残りは豚の飼料にしている」(タイムズ)と話した。
 米参戦でさすがのドイツも敗れた。米富豪は早速、手首を切られた子供たちを探したが、そんな子供は一人もいなかった。
 カナダ軍も礫にされた兵士を探したが、彼はインドで元気に駐屯していた。
 産院を調べたが、犯された看護婦も銃剣で刺殺された赤ん坊もいなかった。要するにみんなドイツを悪者にするデマだった。


 世論がプロパガンダとデマに誘導され、英米の国民が“戦争したい政府”の支持者として悪しき方向に教化されていったということである。日本もこの宣伝工作の被害者である。「折節の記」はこう続ける。

 日本の戦争についても同じようなデマが付きまとった。のっけは日清戦争で、ニューヨーク・ワールド紙が「日本軍は旅順で六万人市民を虐殺した」と報じた。
 このときは駐日ベルギー公使アルベルト・ダネタンが何もしない日本政府に代わって検証し、米紙の「悪意あるデマ」であることを明らかにした。
 その後もデマは出る。南京大虐殺から「スマトラで三千人を生き埋め」「マレーで赤ん坊を放り上げて刺した」など「聞き覚えのある嘘」が日本軍の蛮行として山と語られた。
 ただ検証はされなかった。というか、本来検証するはずの朝日新問や関東学院大の林博史、早大の後藤乾一ら学者が率先してデマを支持、拡散させてきた。
 それで笹幸恵とかの有志がバターン死の行進の現場を歩き文芸春秋に「デマでした」と伝えるとサイモン・ウィゼンタール・センターが青筋立てで文春を怒鳴りあげ、謝罪文を書かせた。二度と検証はしませんと。


 米国が大東亜戦争突入前、「日本に最初の一発を撃たせる」ことを求めたのは良く知られた話だが、それは日本の先制攻撃を材料として、彼等が世論を戦争肯定へと誘導したかったからに他ならない。パールハーバー奇襲を“騙し打ち”と喧伝したことも、大いに役立った。ルーズベルトはメディアを総動員し、戦意高揚を促した。その点、日本の朝日新聞も当時は同様だった。ただ、彼等は寝返ったのだ。米国の占領が終了した後、朝日は日本断罪の急先鋒となり、米国史観に基いたプロパガンダを流し続け、今日に至る。

 こと慰安婦に関しては、このプロパガンダによって、歴史検証すら許されない空気があるように思われる。米国メディアが安倍総理をRevisionistと称したが、これは歴史を書き変えようとする者という意味で、その底意には米国の対日政策を見直すなという暗黙の強制があると考える。同盟国にしてこれなのだから、支那や南朝鮮の鼻息も一層荒くなる。

 日本国内にも、朝日、毎日を含め、メディア、言論人に「事を荒立てるな」と、プロパガンダに屈することを是認する勢力がある。彼等にとって、先人の名誉など、取るに足らないことらしい。橋下徹大阪市長が、このプロパガンダに果敢に挑んだが、あまりに策がなさすぎた。しかし、心ある日本人であれば、プロパガンダとデマによって先人の名誉が貶められ続ける限り、あの戦争が終わったと考えない方がよい。砲弾が飛び交う戦争ではなく、情報で闘う戦争に形を変えただけである。闘う際に後ろから撃とうとするような、朝日、毎日等を無力化することも必要である。そして、情報戦のターゲットは、蠅のように煩い隣国ではなく、米国に向けるべきだ。

 日本人が日本を取り戻そうとする安倍政権と同じ任期に、米国でオバマが居座り続けるのは、ある意味悲劇だ。しかし、逆風のなかでさえも米国を説得せしめぬ限り、慰安婦論争にケリをつけることは不可能だ。ひとつの方法は、より多くの心ある日本人が、歴史に正面から向き合い、Revisionistになることである。


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[ 2013/06/14 08:49 ] 外交 | TB(0) | CM(4)
B層は自分の頭で理解できる程度のことがすべて
最近だけでも
「吉本の芸人ヤクザが生活保護を不正受給していたことが批判される→生活保護制度そのものを攻撃している」
「政治家が『闇雲に延命治療ばかりしている医療現場の姿勢は疑問だ』と発言→高齢者は死ね」
「沖縄戦で琉球人が大勢死ぬ→‘日本軍が’琉球人を26万人も殺害する」
などというものがありました。
なぜ曲解されたほうが支持されるかといえば、その方が面白く、自分が正しいことをしていると正義の味方ごっこができるからなのでしょう。
頭が悪い底辺連中が「国家権力とその手先のネトウヨヤクザに抵抗している俺様カッケーwww」と調子づける感覚かもしれません。

[ 2013/06/14 09:51 ] [ 編集 ]
利害一致
かつての日本を
軍国主義のファシズム侵略国家にしておきたい
という点で米と支那、ゴキブリの利害は一致している。
でなければ米は謀略で戦争を仕掛け、
不必要な原爆を2発も投下した
悪らつな非人道国家に成り下がり、
中華民国になりすました支那共産党の不当性
ゴキブリの売春大国という素性があからさまになってしまうから。
物理的な戦争に負けはしたが、
この情報戦に負けることは亡国を意味する。
絶対に退いてはならない。
[ 2013/06/14 19:46 ] [ 編集 ]
No title
この雑誌の記事を読みましたが、一番先に浮かんだのが「プロパガンダでさえ特亜はオリジナリティが無いのか」と、ちょっと呆れました。

嘘は泥棒の始まり。
他人の無責任な噂話をするは恥ずべき事。
流言飛語は慎むべし。
誹謗中傷は卑怯者のする事。
等々の日本人的「人の道」メンタリティの上に極め付けの 沈黙は金&お天道様が見て居られる ですものねえ。
こういう日本的姿勢は私は好きですけれど、汚濁の世界では全く通用しない。
大昔なら通用しない方がおかしい、と切り捨ても出来たでしょうが、そうもいかない現在、価値観を低俗な基準に合わせるにはそれなりに技巧が要りますね。大変。

日本人にとって、口舌外交戦は大抵の場合得手ではないけれど、実戦に至りたくなければ頑張るより無いですね。

文藝春秋社に謝罪と一札入れされた米組織はwikiに依れば「マルコポーロ事件」という一雑誌を潰した前歴があるそうで、他国への言論弾圧そのもの。
文藝春秋社もこれで「論陣を張る」資格があるのかなあ?と思いました。

 
[ 2013/06/15 16:23 ] [ 編集 ]
プロパガンダねぇ
自己紹介でもしてるんですか?
[ 2015/02/24 13:06 ] [ 編集 ]
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