私的憂国の書

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護憲派をうさんくさいと罵る橋下徹氏の“うさんくささ”

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 最近仕事が更に忙しくなって、ブログを書こうにも少々きつい毎日だ。もう趣味の域に入ってしまっているので(笑)、更新は苦にならないのだが、1日12時間も働きゃあ、可処分時間も限られる。更新するたびに訪れてくださる読者の方々の存在が、モチベーションを維持する薬になっているのだが、睡眠を削ってまで書くというのはちょっとなぁというところ。職業ライターだったら生活のために書くのだろうが、何せ趣味なので…(笑)。

 そんな状況もあり、今日は書くのはやめようかなと思っていたところ、橋下徹が出てきた。また何かしら言っていると思ったら、支離滅裂な憲法論である。この人の場合、正論と暴論がいっしょくたになって口から出てくるので、理解に苦しむことが多い。まずは正論から見てみよう。



橋下氏「護憲派はうさんくさい」 発議要件緩和の必要性重ねて訴え (産経)

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は9日の記者会見で、「護憲派ほどうさんくさいものはない。護憲派の人たちは、今の憲法が絶対的に正しいと思っている」と述べた。
 橋下氏は「国民はどのような考え方を持ってもいいというのが憲法の根幹の部分。今の憲法が正しいと考えてもいいし、だめだと考えてもいい。(憲法が正しいかどうか)分からないから国民投票で決める」と述べ、96条を改正し発議要件を緩和する必要性を重ねて訴えた。
 その上で、護憲派に対し「『(憲法に対する異なる)価値観を強要しないで』と言いながら(今の憲法が正しいという価値観を)ばりばり強要している」と批判した。


 まず、護憲派がうさんくさいというのは正論である。多様な価値観を認めろと主張するのが古くからのサヨクの論法だが、護憲派と言われる人たちは、平和憲法という価値観以外は認めないのだ。いわゆるダブルスタンダードである ―― それも極めつけの。同じような手法を取るのが、橋下氏の嫌いな朝日新聞である。いつもは人権尊重を華々しく展開する朝日は、憲法96条の改正反対を謳い、国民投票という権利を奪おうとする。平和憲法が国民の圧倒的支持を得ているのであれば、堂々と信を問えばよいにもかかわらず、である。これもひとつの“うさんくささ”だ。

 だが橋下氏も、正論と一緒に自身の口から吐きだされる暴論故に、人のことを言えた義理ではない。同じ会見での発言だろうが、こんなことを言っている。

9条改正で橋下氏「国民投票一発は極めて幼稚」 (読売)

 日本維新の会の橋下共同代表は9日、大阪市内で記者団に、憲法9条の改正に関しては、国民の意向を知るための予備的国民投票を行うべきだとの考えを示した。
 橋下氏は「9条はとてつもない大議論のテーマになるので、国民投票で一発で決着をつけるというのは極めて幼稚(な手法)だ」と語った。


 憲法改正は、国会議員の三分の二による発議と、それに対する国民投票によって、是非が決まる。予備的国民投票など、聞いたことがない。これは価値観の問題ではなく、ルールの問題だ。もっと言うのであれば、橋下氏の専門分野である、法律の問題である。

 以前にも似たようなことがあった。市長など、普通地方公共団体の首長と国会議員の兼職は、地方自治法で禁止されているにもかかわらず、「僕ならできる」とのたまい、「参議院議員の首長兼務を認めろ」と主張した一件だ。いわゆる、橋下流規制緩和だが、これは言い換えれば、「俺様のために法律を変えろ」という暴言に等しい。憲法九条の「予備的国民投票」や「地方首長の参議院議員兼務」は、橋下氏の価値観なのだろうが、まるでルールを無視するが如き“うさんくささ”では、国民からの支持は得られまい。

 橋下氏は会見で、今夏の参院選への出馬について、「僕が国会議員になってもくその役にもたたない。税金の無駄遣いだ」と述べたそうだ。いやしくも政治家が「くそ」などという下品な表現を使うべきではないと思うが、それほどのご自覚があるなら、地方首長に専念してもらうのが良いだろう。


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[ 2013/05/10 07:33 ] 政治 | TB(0) | CM(5)
No title
連日のご健筆は読ませて戴く方は楽しいですしこちらが気が付かない問題を知る事も多々あって有り難いですが、ご健康第一に長く続く方がずっと有り難いですから、「趣味」は趣味として宜しくお願いしたいです。

橋下氏の市政には見るべき功績もあると思っておりますが、それはどうやら大阪が余りにおかしい事が多かったからでは?と時間が経つほど思います。
ですが、事国政となると橋下氏には本当に「何の役にも立たない」自覚を更に強めて戴きたいです。

96条への意見では確かに改憲論側でしょうが、9条や「自衛隊」名称に関する彼の発言では、どうも護憲論に近く、この人の思想の一貫性に欠ける特徴をここにも感じてしまいます。

彼がしたいのは、何よりも「道州制」なのでは無いでしょうか?道州制を導入する為に96条を替えたいだけ、と言い切ってもよいかも、と思っております。
胡散臭い、よりご都合主義そのもの、と思っております。
[ 2013/05/10 15:48 ] [ 編集 ]
あなたのような人が安倍政権を潰す
失礼ながら、あなたのような維新叩きをする自民党支持者が結果的に安倍政権を潰すことになると思います。
反安倍派なら計算の上で維新潰しをやっているのでしょうけど、安倍政権を応援しながら維新潰しをやるのは愚の骨頂です。
維新を潰して本気で憲法改正ができると思いますか?
維新を潰して安倍政権が続くと思いますか?
7月の選挙で自民党が大勝すれば、安倍政権に牙をむくのは自民党内部の反安倍勢力だと思いますよ。
[ 2013/05/11 01:06 ] [ 編集 ]
Re: あなたのような人が安倍政権を潰す
システムさま

> 失礼ながら、あなたのような維新叩きをする自民党支持者が…

まず、私が書いたのは橋下氏に対する批判であって、維新叩きではありません。旧たち日の諸先生方は国政に必要な存在だと認識しています。
橋下批判が維新批判に及ぶ可能性は否定しませんが。

> 維新を潰して本気で憲法改正ができると思いますか?

エントリーは維新潰しを意図しているわけではないので、答えに困ります。
憲法改正の中身によります。
維新がやりたいのは、先にこはるさまが書かれている通り、道州制、一院制等の統治機構改革でしょう。首相公選制という主張もありますね。私はこの辺の主張には反対ですので、彼らに強力なキャスティグボートを握られることは望みません。

> 7月の選挙で自民党が大勝すれば、安倍政権に牙をむくのは自民党内部の反安倍勢力だと思いますよ。

選挙の結果にかかわらず、自民党が党内に反安倍勢力を内包しているという御指摘は、その通りだと思います。
[ 2013/05/11 09:17 ] [ 編集 ]
目的と手段
管理者様がこのブログで問題提起されていることは、すべからく、信念・理念だと思います。私はそこに共感してこのブログを訪れています。
改憲が必要。そこには「日本人自身が日本のあり方、理念を自ら考える機会を確保するべき」という目的・理念があります。憲法改正を可能にする条件を整えることは、核心的ではあるものの、あくまで「手段」です。これを目的と履き違えると、ややこしくなる。いわんや政局を踏まえんとしけれんをや。
確かに政局を無視していては、理念の実現は危ぶまれる。しかし政局を見て理念を曲げるのは避 けるべきだと思います。維新やみんなは理念が違う。それはお互い認めている。だから自民は合併してない。この一線を超えたのが民主党。自民党には民主党にはなって欲しくないし、なったら自滅。
そうしてまでするなら、その改憲には何の意味もないと私は思います。
理念を主張し尽くした上で、一致できない手段なら、そしてそれが憲法の許すところでないならば、それはそれで次の機会を待つしかない。
理念というものはそうまでして守るべきものだと思います。安倍総理の96条改正に掛ける思いは、そこを踏まえていると思います。
もしも、「隙を見てこの機に改正」が「目的」ならば、私はむしろ、反対です。
そんな不誠実な考えで言っているのではないと思うからこそ、安倍政権の改憲論にもこのブログの改憲論にも私は与しています。
[ 2013/05/11 23:00 ] [ 編集 ]
Re: 目的と手段
> Alinamin2011 さま

なんだか、頭の中を透視されているようで、ちょっと奇妙な心境です。
120%同意です。
こはるさまといい、Alinamin2011さまといい、私よりブロガーになったほうがよいと思える方々。
[ 2013/05/13 00:24 ] [ 編集 ]
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