私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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テリー伊藤の変節と、「およそTVコメンテーターってもんは…」という呆れ

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 昨日の朝は通院のため、普段より少しばかり家を出るのが遅かったため、朝のワイドショーをぼんやりと見ていた。日本テレビの朝の娯楽番組は、安倍総理が番組に出演した時の追跡取材のようなものを流していたのだが、番組の明るいトーンとは裏腹に、極めて不快な気分にさせられた。

 番組の司会者はお笑い芸人の加藤浩次氏、そしてその相方はテリー伊藤。その番組進行役が安倍総理を挟む形で座り、談笑している。あのテリー伊藤が「長期政権間違いなし!」などと太鼓を叩く場面に至っては、不快感が頭痛と嘔吐感を伴いながらピークに達した。

「テリー伊藤よ、お前はどの口でそんなことを言うのだ?」、と。

 言うまでもなく、テリー伊藤は安倍氏に暴言を吐いたことで、世のヒンシュクを買った。安倍氏が自民党の総裁に選出された昨年9月のことである。

大体、皆勘違いしてるけど、安倍さんは前回総理を辞めたのは、病気で止めたんじゃないんですよ?逃げ出しただけなのに、病気のせいにして、それを言い訳にしたんです。
大体、前の総理大臣の時だって、何も実績がない。何にもしてないんです。
尖閣諸島に船着場を作るなんて事を言ってますが、そんなことしたらどうなるんですか?中国からの反発が今以上になるのは明らかじゃないですか?
安倍さんは、かっこいいことばっかり言って中身が何にもない。ぐだぐだぐだぐだと、一分で済むような話を五分もかけて演説して、矛盾したことばっかりですよ。
総理になっても靖国に行くんだとか言ってますが、中国の反日行動が益々酷くなりますよ?どうするんですか?


 この発言が飛び出したのは、一昨日安倍総理が出演した番組、「スッキリ!!」だ。どういういきさつでこの出演となったのかは定かではないが、昨年9月のテリーの発言があたかもなかったことにされ、ふたりは大いに盛り上がっていた。

安倍総理@スッキリ!!

 そこで疑問が湧く。いったいテリー伊藤は、昨年9月の発言に関し、安倍首相に謝罪したのか。この談笑は、いわゆる禊というものを経て成されているものなのか。少し調べてみると、安倍首相とテリー伊藤は、昨年11月、山本一太現内閣府特命担当大臣の仲介で食事をしている。山本氏のレポートによると、「この2人、じっくり話したのは、初めてだと思う。が、相性は、かなりいい!最初から最後まで、スゴく会話が弾んだ」、「(テリー氏も)安倍さんの話は、とても面白い!」と何度も言っていた」ということである。

 そこで次の疑問が湧く。テリー伊藤の安倍総理への禊は、その時点で終わったのだろう。だが、テリーは自分の見識に誤りがあったことを、視聴者に謝罪したのか。謝罪したとは寡聞にして耳にしたことがない。つまり、テリーは視聴者を欺いたままなのだ。視聴者に“安倍ネガキャン”を張ったまま、総理を迎えて「長期政権間違いなし!」などとヨイショしまくったのである。これは極めて不誠実だ。

 間違いは誰でも犯すものだ。だが、テレビとか芸能界という世界は、間違いを訂正することなく、それを無かったことにできる世界なのだろうか。テレビだけではない。散々誤報と歪曲報道を撒き散らして来た朝日新聞も、滅多に読者に謝罪などしない。この不誠実で無謙虚な振る舞いがあるからこそ、テレビは情報公害と言われ、朝日新聞は売国新聞と呼ばれてきたのではないか。

 こういう事象は、実は今に始まったことではない。私はそのことを、福田恒存が今から60年近く前に書いた文章の中で知った。下の文章の、「文化人」を「TVコメンテーター」と読み替えれば、事の本質はこの60年間、何も変わっていないことに気づかされる。

「文化人」はなんでもかんでも、あらゆることに原因や理由を指摘でき、意見を開陳できなければならないのでせうか。どうもさうらしい。いはゆる「文化人」と称されてゐるひとたちは、無言のうちに日本中から押しよせてくるさまざまな問ひにたいして、古代ギリシャの巫女のやうに、たえず身がまへし、脚をすくはれないやうにしてゐなければならないらしい。笑はれないためには適切な答へをしなくてはならない。だが、あらゆることにたいして適切な答へなどできません。ギリシャの巫女はすべて眼にみえぬ神罰のせゐにした。神罰は抽象的であります。まちがひだという反証はあがらない。同様に、今日の「文化人」はすべてをなにか眼にみえる原因のせゐにはするものの、このばはひ、彼等は慎重にも、やはりまちがひだといふ反証のあがりにくい抽象的問題に逃げるか、あるいは聴き手の欲しがってゐる答へを、いひかえれば、輿論(よろん)を形成しやすい答へを与へるのか、そのどちらかを採るのを賢となしてゐるやうであります。

 それにしても、かれらは「自分にはよくわからない」とか「その問題には興味がない」とか「いままで考へたこともないことだから、にはかには答へられない」とか、さういつた返事を何故しないのでせう。

(中略)

「文化人」とにらまれたからにはしかたがない。なにか発言しなくてはならぬとしても、自分にとつてもつとも切実なことだけ口に出すといふ習慣を身につけたらどうでせうか。ほんたうにいひたいことだけをいひ、ほんたうに腹が立つことだけに怒り、大げさにいふと、これがなければ自分は生きがひなしとおもふことだけを求める ―― いはゆる社会の不安など、それでだいぶ落ち着きを得るのではないか。

福田恒存 「平和論に対する疑問」より(昭和二十九年「中央公論」)


 およそTVコメンテーターと言われる人たちの多くにも、個々の得意分野があり、万能の神でない限り、見識を欠く分野が多くあるだろう。しかし、放送局側は彼や彼女らの見識なき分野に関することまで答えを求め、また視聴者側も、彼や彼女らに対して同じ要求を持つようである。TVコメンテーター側が「知らない」、「興味がない」などと言ったら番組も成立しづらくなるだろう。だが、だからと言って、何の根拠もない言説を公共の電波を使って垂れ流すことは、ひとつの罪悪だろう。浅田真央選手の引退報道に対し、「幼い」とか「彼女は守られてる」とか、罵詈雑言を吐いたテリー伊藤だが、浅田選手は守られているどころか、競技以外に“戦う必要のない様々な相手と戦ってきた”というのが実態ではないのか。ここでもテリーは「知りもしないこと」に対して「知っているふりをして勝手なことを言った」のだと思わざるを得ない。そしてテリーは、何ら責任を取ることなく、このまま番組を続けるのである。

 ニュース・報道からバラエティに至るまで、“知らないこと”は論評しないでいただきたい。それが視聴者に謙虚に向き合うことであり、誠実であることだ。もしそのことで番組が成り立たなくなるのであれば止めてしまえば良いし、止めずに垂れ流しを続ければ、その番組は批判の的となった後に淘汰される。それだけの話だ。



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[ 2013/04/20 08:41 ] メディア | TB(0) | CM(3)
視聴者を見下しているから
そもそも反日メディアは視聴者を見下している。
どうせ何カ月も前のことなんか覚えちゃいないだろう
ぐらいに思って、以前の発言をチャラにしてはばからない。
しかも、けなした相手に阿る発言をして
ヘラヘラしてりゃ済むと思っているようだ。
ゴキブリ電波芸者テリーは
視聴者受けだけ気にして態度をコロコロ変えても
許されるとタカをくくっている。
ゴキブリはいずれ殺虫剤で駆除される運命だ。
[ 2013/04/20 21:59 ] [ 編集 ]
テレビマンだからね。
まぁまぁ。相手がテリー伊藤じゃぁ仕方ないでしょ。彼は番組が盛り上れば何だっていいんだから。
まぁ、いろんなやつが居るよ。世の中だから。
民衆が「テリー伊藤」という輩やテレビというメディア、日テレという局、情報バラエティ番組というものをを正しく理解しておけば済む話。
問題があるのは、それを真に受けちゃう視聴者が居るということ。
そういう「誰が見てもわかるデタラメ」を見抜く力が養われるべきなのは青少年のうちのはずなのだが、ここで日教育組が害毒を撒き散らしているからいかんですよね。
[ 2013/04/21 12:05 ] [ 編集 ]
テレビをみると馬鹿になる
苫米地英人氏の著書によれば、テレビの視聴者向けのレベルは小学校5年生に合わせて作られているとのこと

なので、当然大人が見るものじゃないし、見続ければIQが下がってどんどん馬鹿になるそうな・・・
逆に言えば、テレビが面白いと思ってしまう人は要注意!
[ 2013/04/21 15:50 ] [ 編集 ]
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