私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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えなりくんが暴露した“竹島NGワード化”と放送局の自主検閲

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 先週末の関西ローカル番組「たかじんNOマネー」に出演した、俳優のえなりかずきくんの発言が、いま話題を呼んでいる。(何故かというか、やっぱりかというか、彼の呼び方は「えなりくん」になってしまう。) 「毒舌王決定戦」と題したこのプログラムで、えなりくんはテレビ業界的にはやや辛辣な言葉で韓国のことを批判した。

「なんでも韓国は世界一みたいな」
「韓国の歴史は5000年ある!?本気ですか?」
「政権が安定しなくなると、即反日」
「韓国は反日教育されて、みごとに矛がこっちに向く」
「WBCで日本対韓国が終わった後にマウンドに旗を立てる」
「ワールドカップで竹島は我が領土という話を持ち出す」
「スポーツにナショナリズムを持ち込むのは最低」

「だから、本当に韓国が嫌いなんですよね」


えなりかずき

 嫌韓派は大喝采だ。「見直した」、「かっこいい」という称賛とともに、「高岡(蒼佑)さんみたいに干されそう」と心配するつぶやきまで出てきた。

 ただ、これだけでは終わらない。えなりくんの発言の中で最も注目すべき点は他にあった。それは、「東京のバラエティ番組では“竹島”と言えない」という暴露である。これには驚いた。驚くとともに、「ははぁ・・・やっぱりな」と思った。別に知ったかぶりをしているわけではない。テレビ業界に禁止ワードなるものが存在することを、ずっと以前にブログで書いていたからだ。

 若い人は知らないだろうが、島倉千代子という歌手がいる。代表曲はいろいろあれど、「東京だよおっ母さん」はそのひとつだ。歌詞では、娘が母親を連れて、まずは皇居に行く。皇居の次には靖國神社に行く。最後に浅草観音に行って、「お祭りみたいに賑やかね」といって終わる。ところが、島倉千代子がテレビに出てくる時には、皇居の次には浅草という歌い方をする。つまり、靖國神社には行かないことになってしまうのだ。江藤淳がこのことを不思議に思い、調査を依頼したところ、民法の放送コードのようなものがあり、「政治的に議論のある問題については、放送を遠慮する」と解説してあったと言う。

 これを自主検閲という。過日ブログで書いたとおり、連合国は大東亜戦争後、日本の主権を著しく制限し、検閲という苛烈な言葉狩りをおこなった。大新聞をはじめとするメディアが転向したのがこの時だ。新聞は最初は抗ってはみたものの、GHQに不都合なことを書くと自紙の発行すらできなくなるため、検閲に通るような主張や表現を展開するようになった。強制的な検閲から、新聞側の自主的な検閲に変わったのだ。GHQの統治が終わった後も、この自主検閲は継続した。そして自主検閲は、「東京だよおっ母さん」のような形で戦後の言語空間を制約し続けてきたのだ。

 竹島の“NGワード化”も同じ類のものだと考える。根っこは同じなのだ。情報供給者側であるテレビ局などが、自主的に遠慮する言葉を決めているという事実なのだ。

 もうひとつ例を挙げる。皇室関連ワードの改竄である。新聞やネットに載る皇室関連報道で、敬意の欠片すら見えない表現が散見される。

・佳子さま、学習院大に入学 文学部教育学科に(朝日新聞)
・秋篠宮家の悠仁さま お茶の水女子大附属小に入学(テレビ朝日)

 朝日が反日なのはわかるが、「せめて『入学』じゃなく『ご入学』にしろよ」と思ってしまう文字面だ。だが、これにもやはり背景がある。江藤淳が、昭和天皇在位六十年奉祝事業の一環として、ドキュメンタリー映画の製作監修を依頼された過程で、皇室関係用語の使用が著しく規制されたことを問題視し、調査した。すると、日本放送協会をはじめとする放送・新聞各社の用語集なるものの存在が明るみに出てくる。具体的には、放送・新聞業界は、自分たちの極めて恣意的な解釈のもと、皇室用語を書き変えていたのだ。下記はその中のいくつかの例だ。

戦前の言葉戦後の代替用語
践祚即位
御名御璽天皇のお名前とご印、国璽、御璽
勅使天皇(陛下)のお使い
皇后宮使皇后(陛下)のお使い
行幸お出かけ、ご旅行、ご訪問
親拝(天皇が)参拝される、ご参拝、ご拝礼
出御お出まし
玉座、御座お席
勅宣、勅語おことば
入御ご退席、ご退場、お帰り
親謁(天皇が)ご参拝になる
還幸、還御お帰りになる
御違例、御不例、御不予ご病気
天機を奉伺お見舞いにあがる
追号、諡号おくり名
聖上(今上)天皇(天皇陛下)

 親王、内親王を、単に“さま”というのと同じである。これが、皇室の伝統など意にも介さなぬ、マスメディアの実態なのだ。

 えなりくんは、期せずして、日本の放送業界にはびこる“自主検閲”という問題を提起したことになる。日々、そのようなメディアから情報を垂れ流しされる我々現代人は、この自主検閲というフィルターを通して情報に触れていることを、改めて自覚せねばならないだろう。


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[ 2013/04/18 07:34 ] メディア | TB(0) | CM(2)
No title
世の中にTPOというマナーは何もファッションだけでは無く使用言語にもあります。
その時、その場、目的に相応しい言葉を適確に使える人は、イデオロギーに関係なく美しく感じます。

御皇室あるいは、国の至上の方々を表する敬語は世界中の常識ですから、むしろその方々を「平場」に貶めて相応しい言葉も使えない人間の方が国際的に顰蹙を買うでしょう。
また、御皇室用語はそのまま古典に通じます。なのに報道界がこういう無駄な自主検閲するから耳慣れない人がどんどん日本の古典物語や資料を読めなくなって敬遠するようになり、自国の文物を語れず外国の研究者に呆れ驚かれてしまう一因でもあると感じます。
日本語の美しさは豊かな語彙にもあると、歳をとるほどに実感致します。邪心に満ちあふれた輩に負けないように、言葉に敏感になりたいものです。

竹島といってはいけないテレビ局?以前はフォークルの「イムジン河」もテレビ局の勝手な自主規制で歌われなかったですね。「東京だよおっかさん」の靖国神社も随分おかしな事ですね。あの歌は戦後に作られ長い期間ヒットした歌ですのに、真っ赤な朝日と中共の靖国騒動がきっかけなのでしょうか?愚かな事です。

竹島もイムジン河も地名にすぎないものを、偏向した政治的意味を持たせるのは規制するテレビ局の本性でしょう。スポンサーもよく考えて欲しいことです。



[ 2013/04/18 17:05 ] [ 編集 ]
No title
こんにちは。以前どこかで聞いた事があるのですが首都圏のテレビで省庁が嫌がる発言をすれば、省庁から抗議のFAX・メールが送られてくるそうです。
面倒な事に関わりたくないばかりに過剰なまでの自主規制をしているとの事でした。
関西のメディアで、えなり氏のような発言ができるのは関西の放送は首都圏では、ほとんど流されず抗議のFAXやメールも来ないからだそうです。
[ 2013/04/18 17:11 ] [ 編集 ]
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