昨年12月、官邸記者クラブで「朝日新聞の木村伊量社長が、安倍晋三首相に詫びを入れたという噂が流れている」と小耳に挟んだ。
政治部記者たちの間では、「安倍首相と親密なのは読売、産経の両社。敵対関係にあるのは朝日で、毎日ともあまりよくない」という見方が大方になっている。安倍首相の父、安倍晋太郎元外相(故人)は毎日記者出身なので、毎日と関係がよくない理由はわからないが、朝日とは主義主張が水と油。憲法改正問題はもちろん、靖国参拝問題、従軍慰安婦問題など歴史認識が絡む問題では、真っ向から対立している。
その朝日が会社として安倍首相にひれ伏すような行動に出ているのが事実とすれば、「なぜだ?」との疑問が湧き起こる。そこで、知人の朝日ウォッチャーに聞いてみると、噂は必ずしも真実ではなく、朝日サイドが首相と融和しようとアプローチしているというのが真相だというのだ。その根拠として、
(1)安倍首相の天敵のような存在、若宮啓文主筆に年末に退任してもらう
(2)木村社長が人を介して首相にアプローチ、会食を実現させた
という2点を挙げた。
●天敵・若宮主筆退任で安倍首相へ秋波?
しかし、年末から年明けの朝日紙面を見ても、若宮主筆退任の人事記事は掲載されていない。「なんだ、辞めないのか」と思っていたら、1月12日付朝日新聞朝刊1面に、若宮主筆が『「改憲」で刺激、避ける時』というタイトルの論説を書いた。そこで、若宮主筆は憲法改正に強い情念をたぎらせる安倍晋三首相をけん制したが、その末尾を「65歳となる今月16日に朝日新聞社を退くことになり、私の執筆はこれが最後となる。…」と締め括った。
同日朝刊15面のオピニオン面全面を使い、若宮主筆は「私の見た政治の40年」と題して「主として激変する日本の政治や蛇行するアジア外交を取材し、…何を見て何を感じてきたか、思いを書きとめ」た。ここでも、「村山談話など一連の謝罪に『自虐的だ』と反発していた人たちだ。安倍晋三氏もそんな声を上げていたひとり」「ニューヨーク・タイムズもごく最近、村山談話などの塗り替えをねらう安倍氏に社説でクギを刺した」などと指摘、安倍首相をちくりとやった。
退任の背景には、「週刊文春」(文藝春秋/12年5月17日号)で、若宮主筆が論説主幹時代の08年2月に女性秘書を中国出張に同行させた「女性スキャンダル」をスクープされたこともあるのだろう。しかし、スクープは半年以上前。やはり、安倍首相との関係修復が最大の狙いとみるべきだろう。今後は、安倍首相は朝日新聞を読んでも、若宮主筆の論説は載らない。安倍首相にしてみれば、いらつくことはなくなるのだから、まさに主筆の退社は、朝日にとって首相との関係融和に大いに役立つのだ。(以下略)
日銀の物価2%目標の深い意味を銀行マンが教えてくれた。…ゼロ金利以下には金利を下げられないから、物価2%になるまで金利は上げません、という時間を使ったいわばマイナス金利なのさ。
似た話は少し前のヘリコプター・ベンと呼ばれた男。飛行機乗りじゃない。大国アメリカの金融政策を決めるベン・バーナンキFRB議長。ドル紙幣をどんどん刷ってヘリでばらまけ、とほえた。
いずれも銀行に預けた貯金の値打ちは、時間のたつほど減ってゆく。だからお金を使えという。でもお金が回ることと、お金を無理に使わせることはちがう。調子に乗りすぎるなよアベノミクス。
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米軍の「慰安婦」実態の歴史も大いに参考にして発言して欲しい物です。
チョウニチ=朝日新聞も毎日新聞も戦前戦中の戦争煽り・主導記事に対して、少なくとも「自分たちの事」として反省や悔悟を表した事は無い新聞社ですから、受け取る側も「その程度の新聞社」の認識を常時持って読むべきかと思います。
反日新聞社の姿勢が最小限でも自国を愛する姿勢に変われば、自ずと安倍晋三氏潰しは解消される訳ですから、朝日や毎日やヤクザそのものの中日新聞社の反安倍度はそのまま反日・愛日度を計る目安になるかと。
<憲法改正に強い情念をたぎらせる安倍晋三首相>に対してネチネチグニョグニョ「安倍つぶしは朝日の社是」と陰惨な情念を燃やす若宮主筆。何と心意気の大きな違いでしょう!会社の肩書きが無くなって、さて、如何ほどの「ご活躍」が出来るものか?
朝日を購読した事は有りませんので見た目「真っ赤な朝日」の感想しかありませんが、毎日新聞は購読した事があります。安倍晋太郎氏が居られた頃の毎日新聞の傾向がどうだったか確証は出来ませんが、この新聞社、少なくとも最近の十年程は新聞社としての誇りも礼儀も払底した企業に変わっている気が致します。ある義理があって取っていたのですが麻生内閣の始めで、ガマンの緒が切れて義理諸共に「潰れてしまえ!」です。