私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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核兵器に関するシミュレーションを拒絶する戦後レジーム

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新聞ネタとしてはベタ記事レベルだが、産経ニュースがこのような記事を掲載している。

石原氏の「核発言」を批判 みんな・江田氏

 みんなの党の江田憲司幹事長は21日、テレビ朝日番組で、日本維新の会の石原慎太郎代表が「核兵器に関するシミュレーションぐらいはやったらいい」と発言したことについて「国際的にも国民感情としても受け入れられないだろう。米国との信頼関係もめちゃくちゃになる。みんなの党としては受け入れられない」と批判した。


また出た。
戦後レジームだ。

私は石原維新を支持しないが、石原氏の格兵器に関するシミュレーションのような考え方はあって良いと思う。石原氏はこの発言に関してはあくまでも個人の考えだと述べているが、考え方としては真っ当であると思う。
だが、江田氏はシミュレーションすらダメだという。
これは、以前、故中川昭一氏が言っていた、非核四原則、非核五原則と同じ発想だ。
この顛末について、Wikipediaから引用する。

2006年(平成18年)10月、テレビ番組に出演した中川は、「非核三原則は国民との重い約束だ。しかし、最近の北朝鮮の核兵器実験の動向を受けて、この約束を見直すべきかどうか議論を尽くすべきだ」とのアドバルーン発言を行った。この発言に対しては、日本国内の一部政治家や反核団体からの非難、さらにアメリカ大統領(当時)ジョージ・W・ブッシュ(当時)が苦言を呈するに至った。これを受けて中川は釈明したが、同時に「非核三原則の下で核を持たずにどういう対抗措置ができるのか真剣に考えなければならない」と、関連議論の必要性を強調した。
(中略)
2009年(平成21年)4月、北朝鮮によるミサイル発射実験を受けて中川は、「純軍事的に、核に対抗できるのは核だというのは、世界の常識」と発言、改めて日本による核武装論議を促した。遡って、中川は2003年(平成15年)の時点から、「(日本は核武装を)状況によっては検討すべき」としており、核武装論議については2006年(平成18年)11月にも、「(北朝鮮が核実験を行った)この時期だからこそ提起することに意義がある」と述べていた。また、2007年(平成19年)に行われた、ジャーナリスト・櫻井よしことの対談においても、中川は核論議と海洋権益保護の必要性を主張していた。
これら一連の核関連発言について中川は、「実際に日本の核武装化を目指しているわけではなく、あくまで非核三原則を守ることによって日本が得られる利益について議論しようとしているだけだ」とも説明している。背景には、「最近は、非核三原則に『言わせず』を加えた非核四原則どころか、『考えてもいけない』という非核五原則だ」と自身が指摘したように、国会において議論すらが封殺されている現状への危機感があった。


国会議員がが国家の安全保障に関して、様々な見地から議論するというのは、当たり前の話である。当たり前というより、寧ろ国会議員としての責務と言った方が適当だ。
ところが、事が核兵器になると、言及すら許されず、考えることすらタブーとなる。
シミュレーションが許されないことになると、非核六原則となる。

2010年の暮れに、産経新聞がネットアンケートを取った。
その結果を見てみよう。

(1)日本は核武装をすべきと思いますか

85%←YES NO→15%

(2)公の場で議論だけでも行うべきですか

96%←YES NO→4%

(3)有事の際にアメリカは日本を守ると思いますか

22%←YES NO→78%


ネットアンケートなので、数字の偏りはあるだろう。
しかし、その偏りを考慮しても、核武装を是とする人が85%もいたことに、私は少なからず驚いた。
議論だけでも行うべきだという人は、96%にも上る。

せめて議論だけでも行い、それぞれの政党が党の考え方を述べればいい。国会で堂々と議論すれば良いのである。そして国民的議論を起こし、最後は政治家がそのことに判断を下す。
それが民主主義の本質だろう。
江田氏が言う米国が是認しないというのは、その通りだろう。
しかし、米国が拒絶するから議論もシミュレーションもしないというのは、日本が主権を米国に移譲しているのと同義である。
確かに近隣諸国は騒ぐだろう。
だが、近隣諸国では既に支那、ロシア、北朝鮮が事実上の核保有国であり、核兵器を所持しないのは日本と韓国だけだ。そして支那や北朝鮮は、日本に照準を合わせたミサイルを常備している。
議論もするな、考えるな、シミュレーションもするなというのは、日本が自ら“敗戦国という戦後秩序”のなかに甘んじるということだ。

考え、議論し、その結果が核兵器を持たないということになれば、それはひとつの結論として受け入れなければならない。ただ、考えることも議論することも放棄してしまえば、主権国家としての日本は存在しないということになる。
そういうことを、戦後レジームというのだ。


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[ 2012/11/22 07:34 ] 政治 | TB(0) | CM(2)
No title
世界情勢や周辺国事情も含めた国家の環境一切が諸行無常ですのに、思考や論議を一時点で停止させたままで良しとするなら、それこそ「意識そのものがガラパゴス」です。
[ 2012/11/23 01:23 ] [ 編集 ]
No title
核の議論すら否定する国会議員が存在すること自体が異常な状況です。日本の現状を分析すれば既に支那・ロシア・朝鮮が核で日本を包囲してます。韓国が朝鮮半島サイドである考えれば、既に日本は崖っぷちでしょう。
核製造能力を有しながら何故議論すらできないのか?
国会議員たるものはこの国の安全保障を真摯に議論すべき時期にきている事すら感じないのでしょうか?
[ 2012/11/23 10:34 ] [ 編集 ]
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