私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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石原都知事の国政復帰、その期待と不安

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石原慎太郎東京都知事が昨日、都知事を辞し、国政への再挑戦を宣言した。
尖閣諸島3島の買い取りといい、今回の件といい、この人はいい意味でやることが非常に唐突である。まぁそれが石原慎太郎という人物の面白さなのだし、唐突に見えて、我々庶民の預かり知らぬところで、周到な準備は進行させていたはずだ。

都知事を辞職し、応援団を自任していたたちあがれ日本を発展的に解党させ、新党を発足。石原氏自身が新党の党首を務めるという。かなり前から噂されていた石原新党が、ようやく形になって現れるということだ。
保守層は概ねこの発表を好意的に受け止めるだろうが、私は期待と不安両方を感じている。

石原慎太郎東京都知事

最大の期待は、保守合同だ。
石原氏は、文字通りカリズマティックな政治家である。
齢80にして求心力を持ち、その力以前に“言葉”を持っている。
かつて江藤淳が指摘した通り、石原氏は「無意識過剰」な人で、人におもねるという事をしない。最近の永田町では希少な、ポピュリズムの対極に位置する政治家である。
おもねずに、思いの丈をストレートに出すということは、しばしば誤解を招き、敵を作る結果を生む。
支那という表現、三国人発言、天罰・・・。
真意を捉えずに言葉尻で批判する人やジャーナリストが多いが、ムキになって批判を繰り広げるジャーナリズムの意図とは裏腹に、人気が上昇する。
石原氏が持つ“言葉の力”とは、氏が批判など意に反さず、常に本音を語る稀有な政治家であるからこそのものだ。

かたや不安要素もある。
齢ではない。
私が最も危惧するのは、保守支持層の分散である。
2年半前の参院選で、非常に象徴的な選挙区があった。
輿石東を選出した、山梨県選挙区である。
輿石の選挙戦は、結果的に検挙者がでなかっただけの選挙違反を重ねたものだったのだが、自民党は同じく教員出身の宮川典子氏を擁立。結果として敗北したものの、最後まで激しい接戦を繰り広げた。
この選挙区が何故象徴的だったかと言うと、保守政治家の糾合が具体的に形となった選挙区だったのである。
当時、打倒民主党を旗とし、創生「日本」、たちあがれ日本、日本創新党が結集し、救国ネット(日本を救うネットワーク)が組織された。
呼びかけ人は櫻井よしこ氏だったと思う。
保守政治家、政党の糾合なくして、保守票の分裂、分散は避けられないとの思いから、創生「日本」、たちあがれ日本、日本創新党が一致協力し、共闘路線を張ったアクションである。
そしてなんと、宮川氏への応援には、今回の話題の主である石原慎太郎都知事までも駆けつけている。

誰を選ぶかということは、結局は誰を排すのかの裏返しであり、保守の連携というものは、あの国民の過ちである3年前の衆院選の轍を踏まないために必要なことだ。
石原氏が新党を立ち上げたことによって、保守票が分散する可能性もあり、結果として敵である亡国サヨクへの援護射撃になるのではないかということを危惧する。

ともあれ、石原氏の国政復帰は、基本的には大歓迎だ。
比例で立候補した石原氏が落選するという状況は考えにくいので、国政復帰は問題なく実現するだろう。
誰もが注視するように、問題はその後である。
橋下氏はともかく、渡辺喜美と連携する石原氏など、想像すること自体が不可能だ。
申し訳ないが、復帰するとはいえ、議員生活はそれほど長くない。
中央集権の官僚政治の打破は重要な課題だが、石原氏だからこそできる保守勢力の結集を以て、古くからの持論である憲法問題を片づけていただければ、これほど嬉しいことはない。
蛇足だが、民主党から変なのを引き抜くことで、党のステータスを落とすことだけには、ご注意願いたい。


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[ 2012/10/26 07:32 ] 政治 | TB(0) | CM(2)
No title
変なのが引き抜く前に押しかける可能性が大きいかも知れません。口達者ばっかりですからね。ともあれ仰る通り人選はしっかり願いたいです。
たちあがれ日本は真性保守集団で居て欲しいと、個人的には思いますが、維新が保守とも思えずどころか選挙で組むのは公明党と明言した党首ですし、あれやこれやで石原氏が橋下氏の何をあんなに買っているのか分かりません。
政策や方向性に違いが多そうな橋下維新が好くて、ある程度は同行者になれるだろう安倍自民に不満、というのも私には理解不能です。

それでも期待するしかないのが今の日本なのでしょうが。
[ 2012/10/26 16:32 ] [ 編集 ]
気になることがあります
石原さん、いくらなんでも
知覧の「トメさんの旅館」で
「太平洋戦争」は無いのでは・・・
参考ブログは10/26の記事を御一読ください。
私も少々不安を感じます。
[ 2012/10/27 22:41 ] [ 編集 ]
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