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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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故中川昭一氏の遺言 ~ マスメディアに対する期待(そして恐らく…落胆)

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中川昭一氏が鬼籍に入られたのは2009年10月3日。
自民党総裁選では安倍新総裁が誕生したが、今の安倍総裁に中川昭一氏という盟友がいたら、どんなに心強かったことかと思う。
中川氏の死はは、〝一応〟病死となっているが、マスコミによる異常なまでのバッシングが遠因していると、私は疑わない。そんな中川氏が死の約1年前に、月刊正論(平成20年11月号)に「マスコミの潜在的良心に対するわが期待」という論文を寄稿されている。
その書き出し部分はこうだ。

 意外に思われるかも知れませんが、私は日本のマスコミの可能性と、潜在的な良心を信じています。私とはしばしば衝突する朝日新聞ですら、日本の再建にとって必要な存在になるはずだと考えている。実際、夜討ち朝駆けで寝る間もないぼど取材に励んでいる記者諸君の熱意には頭が下がるし、彼らと議論すると、国を思う心情にハッとさせられることも度々あります。
 ところが彼らが書いた記事を読むと、途端にがっかりさせられる。こちらの本意がちっとも伝わっていない。時には、一体どこの国のマスコミだろうと首をかしげたくなることもある。今のマスコミには、自らも国家発展の一翼を担おうという使命感が、希薄なのではないでしょうか。


中川昭一

中川氏は、マスメディアに対し、〝自らも国家発展の一翼を担おうという使命感〟を期待した。ところが安倍晋三、中川昭一という、当時は次代の自民党を背負う保守政治家として期待を集めた存在は、その期待とは裏腹に、戦後レジーム維持派のメディアにとって恰好の攻撃対象だった。
良く知られるのは、NHK番組改変問題の騒動である。NHKの慰安婦問題特集番組をめぐり、放送前に安倍、中川両氏がNHK幹部と面会し、政治的圧力をかけ、番組が改変されたという朝日新聞の歪曲報道である。
NHK番組改変問題のほかに、もうひとつメディアが中川氏を相手に異様なたちまわりを見せたのが、中川氏が農水相当時、省の会見室に日の丸を掲揚した件で、朝日をはじめとするメディアがバカ騒ぎをした件だ。
少々長いが、中川氏の論文から引用する。

 会見室の国旗掲揚問題も、あたかも私が強引に推し進めたかのような報道がされましたが、実際には記者クラブ側と事前に何度も話し合った上での措置でした。また、「公の場ではなるべく国旗を掲揚するように」というのは総理からの指示でもあり、私だけが飛び跳ねたことをしたわけではありません。
 平成十一年八月、国旗国歌法が制定されました。我が国の国旗が日の丸であり、国歌が君が代であることは誰もが認めるところで、わざわざ制定するまでもないのだが、日教組などの一部教職員が学習指導要領を無視して日の丸・君が代に反対しており、学校現場の混乱を避けるため法整備が必要となったのです。
 法案成立を受けて、野中広務官房長官から各閣僚に、国や政府機関の主催行事ではなるべく国旗を掲揚し、国歌を斉唱するようにと指示がありました。記者会見は国の正式な行事とは言えないが、各省庁の方針を国民に知ってもらう重要な場。そこに国旗がないことのほうがむしろ不自然であって、海外ではまず考えられない。そう考えて私は記者クラブの加盟社に、会見室での国旗掲揚を提案しました。ところがクラブ側はこの提案を拒否。以後、何回か話し合いましたが議論は平行線でした。
 この時は私のほかに、郵政大臣として初入閣した野田聖子氏も会見室への国旗掲揚を働きかけていたはずです。しかし私の方だけが横暴だと批判されるのだから、不思議なものです。
 記者クラブ側の主張は、公的機関の記者クラブが関わる会見は原則としてクラブが主催するものであり、国の行事ではない会見の場に「日の丸を設置する必然的理由が見あたらない」-というものでした。だが、この主張はあまりに説得力を欠いている。会見室は農水省の庁舎内にあり、その管理権は当然、農水省にある。いわば会見室は公の場であり、国旗を掲揚する必然的理由が国にはあるのです。クラブ側は逆に、国旗を掲揚してはならない必然的理由でもあるのでしょうか。
 ところが強硬に反対するマスコミ数社の態度は変わらない。ならば公の場で会見するのはやめて、近くの日比谷公園で会見したらどうかと提案したことさえあります。むろん一顧だにされませんでしたが。
 結局、このままでは何も前に進まないので、事前にクラブ側に通告した上で、国旗を会見室に持ち込みました。しかしその際、数人の記者が入り口に立ちふさがって大混乱になった。私はオーストラリアとニュージーランドに外遊中でしたが、報告を聞き、大人げない記者の対応に唖然とさせられたことを今も覚えています。
 私がこの時、会見室への国旗掲揚にこだわったのは、もちろん官邸からの指示もありますが、国とマスコミが国旗の下で緊張感を持って向き合うという構図が、会見のあるべき姿だと思ったからです。国もマスコミも立場は異なれど、国家の発展に尽くすという目的は同じなのですから。
 今でこそ、会見室に国旗があるのはどの省庁でも当たり前のことですが、当時は、日の丸には戦争のイメージあるとして拒絶反応を示す記者もいました。しかし一国の長い歴史の中には光の部分もあれば陰の部分もある。陰があるからといってその度に国旗国歌を変えていたのでは、歴史や文化の連続性が途切れて過去を顧みることもなくなってしまう。陰の部分をしっかりと背負い、その反省に立って前に進まなければ国は発展しない、と私は思います。
 さて、会見室の入り口に立ちふさがる程度の記者ならまだいいのですが、中には極端に偏った思想を持ち、倫理観に著しく欠ける記者がいるのも事実。三年半前のNHK番組改変報道で私を取材した記者も、常識ではまるではかれないタイプでした。


中川氏は記者クラブと括って記述しているが、この反乱の急先鋒は朝日新聞だった。会見室での国旗掲揚に対し、「国民の中には(国旗掲揚に)違和感を持つ人もいる」という、手垢のついた常套句で反論したが、違和感を持つ人というのは朝日に代表される偏向メディアと、国民の〝ごく〟一部であろう。
Wikipediaではほんの3~4行で解説されるこの問題には、上記のような内幕があった。そして、同じ行動をした野田聖子大臣(当時)には批判はなく、中川氏だけが横暴だと批判されることに、戦後レジームメディアが中川氏のような保守政治家を狙い撃ちする目的があったことが窺える。

安倍晋三氏の〝3500円カツカレー〟を、社会面で取り上げ、自らの存在を三流タブロイド紙の域まで貶めた朝日新聞は、このころからまるで成長がなく、むしろその偏向ぶりは悪化している感がある。
朝日新聞だけではない。
安倍新総裁が誕生した翌日の地方紙は、一斉に安倍氏への攻撃を開始した。

北海道新聞 - 安倍氏再登板 気になる自民の右傾化
「戦後レジームからの脱却」を唱え教育基本法改正などを進めたが、小泉純一郎元首相が残した多数与党を背景にした強引な政権運営が世論の反発を招いた。
中日新聞 - 表紙を変えただけでは 自民新総裁に安倍氏
安倍氏は、集団的自衛権の行使容認による日米同盟強化や靖国神社への首相参拝など、「タカ派的」主張を繰り返した。
 自民党本来の支持層を固める狙いがあることは想像できるが、声高に主張するだけで中韓両国など近隣諸国との関係が好転するほど国際情勢は単純ではない。
神奈川新聞 - 安倍新総裁
 安倍氏が5年前、体調不良を理由に政権を投げ出したことを、多くの国民はまだ忘れていない。内政、外交とも課題が山積する中、自らが置かれた立場の比類なき重さをあらためて強くかみしめてもらいたい。
沖縄タイムス - [自民総裁に安倍氏]沖縄の現実に向き合え
 1年で総理の座を放り投げた苦い経験を持つ安倍氏の「復活」は、党運営、政策、健康の三つの面で不安要因を抱える。
琉球新報 - 新総裁に安倍氏 危うさの克服が課題だ
領土問題が緊迫化していることも背景に、保守化が一層進み、強硬論が幅を利かせている。一方で護憲を唱える穏健・リベラル的な声は聞かれなくなった。バランスを欠いて、政党としての活力を維持できるのか。


「中川は去った。次は安倍だ。」とでも言いたげな論説が並ぶ。
「安倍の葬式はうちで出す」といった朝日新聞に代表される戦後レジーム派にとって、安倍晋三という政治家は排除すべき存在なのである。
中川氏は論文の最後をこう締めくくっている。

 冒頭で私は、日本のマスコミの可能性と、潜在的な良心を信じていると言いました。より正確に言えば、信じなければならない、ということです。マスコミが世論を喚起してくれなければ、どんなに優れた政策を打ち立てようとも、この縮こまった状況を打開できませんから。
 目指すはオールジャパンの国づくりです。日本が再生できるかどうかは政・財・官・民とマスコミがお互いに緊張関係を保ちつつ、協力していけるかどうかにかかっています。むろん、政府の言いなりの報道をしろといっているわけではない。健全な民主主義を維持するには、国家権力と対時し、その暴走を食い止める独立した言論機関が不可欠です。マスコミが自ら国家発展の一翼を担おうとする気概をもち、民主主義国家にふさわしい、自由で、闊達で、誇り高い言論の場を創りだしてくれるなら、それだけで日本は、より高く飛翔することでしょう。


中川氏の期待空しく、あらゆる偏向、歪曲、捏造を以て健全な民主主義を妨害しているのが、とりわけ一部の日本のマスメディアであると、断定せざるを得ない。
彼等はネットメディアをよく批判がちに報ずるが、ネットメディアの存在は、「国家発展の一翼を担おうとする気概」を既存メディアが持てないことの裏返しなのである。

いわゆるカツカレー報道では、軽薄なメディア側の敗戦の色が濃い。
テリー伊藤はいつ謝罪するのだろうか。


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[ 2012/10/07 10:44 ] メディア | TB(0) | CM(2)
No title
管理人様が挙げられた地方紙の記事の中でも特に神奈川新聞の様な意見を言うTV住人が多い様ですが、体調不良で首相の重責を全うできないと判断し辞任する事の何処が不都合なのか?全然理解不能です。
町村氏には気の毒ですが、病に倒れ入院続行でも総裁選を降りなかった事をメディアはどう扱っていたのでしょう?厳しい意見を私は聞きませんでした。
闘病・治癒して再登板した人への誹謗と、病気継続中の人への「温情」の段違いの扱いは、メディアの差別・いじめです。
頭脳不良のままで首相の座にしがみつかれている日本のこの三年の惨状こそを公的メディアは訴えるべきです。

そして「内政、外交とも課題が山積する中、自らが置かれた立場の比類なき重さを改めて強く噛みしめるべき」なのは現在の野田首相でしょう。この「課題」を引き込んだのは本人達ですから尚更です。

中川・安倍両氏を襲った朝日新聞に依るNHK番組改編報道事件を。つぶさに検証した「虚報」(池津洋一著・文芸社)を読むにつけ(それだけではないですが)、この新聞社潰れろ!と念じております。
[ 2012/10/07 14:35 ] [ 編集 ]
最後の愛国者
中川氏のような政治家を失ったことは、日本にとって大きな損失だったと思います。

愛国団体「ゴーグル」は現在、国を憂う気持ちにあふれる人々を募集しています。皆さんよろしくお願いします。

「ゴーグル」http://gogle.com/
[ 2012/10/08 08:52 ] [ 編集 ]
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