黄昏与党の想い出づくり内閣と田中眞紀子
野田首相が性懲りもなく、また内閣改造人事を行った。
〝近いうち〟解散を公党間で約束してしまった手前、その時期はともかく、この内閣は恐らく短命に終わる。組閣では18人中10人が交代という大幅改造だが、、今までの執行部から数人が入閣したのを含め、人材の枯渇、在庫切れ感がたっぷりである。
大臣返り咲きを含めて、新任が半分を占める。
野田は党内の若手を積極的に登用すると言っていたが、政務官人事等にそれが表れるのだろう。新任の大臣を含め、「キミたちはもう国会に戻って来れないかもしれない。せいぜい想い出づくりをしなさい」という計らいだろうか。
ただ、爆弾人事もあった。
田中眞紀子である。
それも文科相。
教育改革に熱心な自民党安倍新総裁に対する当てつけではないかと、勘繰りたくもなる。
だいたい、旦那の教育もロクにできなかった真紀子が、全国の子どもたちの教育を担当することなど、土台無理ではないのか。
田中眞紀子という政治家は、よく品がないと言われる。
しかしそれは十分な表現ではない。〝下品〟なのだ。
2007年7月に、産経新聞の阿比留記者が「田中真紀子元外相は、どうしてこうも下品なのか 」というエントリーを書いている。その冒頭部分にはこういう記述がある。
このイザのユーザーブログを読んでいると、田中真紀子元外相が麻生太郎外相に対し、「アルツハイマー」と発言したことが取り上げられていました。この人は全くもう…。9年前の自民党総裁選で、候補の小渕恵三氏を「凡人」、梶山静六氏を「軍人」、小泉純一郎氏を「変人」と名付けたときには、コピーライターの才能がある人だなと感心したものですが、その後の言動を見ていると、ひたすら口汚く他人をののしるばかりで、甚だ見苦しいばかりです。小渕氏が亡くなったときには、平然と「これでお陀仏さん」と言い放ち、青木幹雄氏を「あいつは人間じゃない」と激怒させたとも聞いています。子供ができなくて昭恵夫人が不妊治療まで行った安倍首相のことを「種無しスイカ」と呼んだのも記憶に新しいですね。青木氏じゃありませんが、私もこの人はまともな人間ではないと思っています。
この人材が政権浮揚策の一環だと?
「莫迦も休み休みに言え」だ。
教育行政上で火急の解決が求められるいじめについて、就任会見でもっともらしく語っていたが、だいたい眞紀子はいじめの構造のなかでは〝いじめる側〟に立ち位置があるとしか思われない。過去の発言から、いじめられる側の心理が理解できるなどとは、到底思えないのである。
日本の政治には、よく根拠のない評価がある。
1990年前後にマドンナブームというものがあった。社会党の委員長に、憲政史上で初の女性党首として土井たか子が就任し、旋風とまで言われるブームとなった。
ところがこの流行は、自民党の敵失によってもたらされたもので、社会党は何ら路線変更したわけでもなく、ただ女性が党首になったというだけの話だ。
田中眞紀子という政治家の人気(一部の人気だろうが)も、政策とか理念に裏付けされたものではない。
単に、男勝りの舌鋒で言いたいことを遠慮なく口にし、愚衆に爽快感を与えるだけの、永田町の芸人である。即ち、この政治家の存在自体が、ポピュリズムの極みなのだ。
民主党が政権についてから、首相は3人、内閣改造は5回を数える。
読売から「史上最低内閣」と罵倒され、政権にかじりつくために意味のない改造を行うことで、日に日に国益が失われていくのが我が国の現状である。
過去の組閣、とりわけ眞紀夫こと田中直紀氏を擁した布陣を「最善・最強の布陣」と称した野田首相のことだから、人事で何があっても驚くことはない。
山谷、下村、義家といった自民党の教育政策における論客の敵ではないと思われるが、失言の宝庫であるこの大臣の国会答弁が見ものである。
野田首相は、この人選をきっと後悔するだろう。
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