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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2021年01月22日

中共にナメられるバイデン政権はトランプ対中政策を継承できるのか

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 米国にバイデン政権が誕生し、新大統領が約20分にわたる就任演説を行った。その演説は極めて内向きな内容に終始したが、いまの米国の状況を考えれば、内向きも致し方なしといったところだろう。だが、特に心を動かされるようなポイントもなかった。バイデンを支持するか否かは別としても、個人的には「何かをやる男だ」という期待感を与える印象を受けないのだ。

 日米関係が最も気になるところだが、同様に注目が集まるのは新政権の中共に対するスタンスだ。新米政権誕生の誕生の前後で、米中間で激しいやり取りが繰り返されている。

 トランプ政権の終了直前、ポンペオ国務長官は東トルキスタンにおけるウイグル族などに対する弾圧を「ジェノサイド」「人道に対する罪」であると公式に認定した。ポンペオ氏はその他にも、中共の「ひとつの中国」という内外に向けた国是に対し、それまで「自主的に制限」してきた米国と台湾の政治家、外交官や軍関係者の接触について、制限をすべてを撤廃した。トランプ政権はこの流れに繋がる政策を着々と実施してきた。昨年8月にはアザー厚生長官を、9月にはクラック国務次官を台湾に派遣。クラフト国連大使の訪台は残念ながら流れたが、それでも米中間において「ひとつの中国」を終わらせた実績は非常に大きく、重い。

ポンペオ国務長官


 中共は前述の「ジェノサイド認定」について、「紙くずだ」と猛反発した。「人権を隠れみのに中国の内政に干渉し、中国の安全と安定を破壊している」と反論したが、人権は、左派であるバイデン政権が敏感にならざるを得ない部分だ。ポンペオ氏の後継のブリンケン国務長官(候補)は「多くの分野でそのやり方には賛成できないが」と前置きしつつ、「トランプ大統領の中国に対する厳しいアプローチは正しかった」と、トランプ政権の対中政策を概ね継承する考えを示している。

 トランプ大統領の退任を最も喜んでいるのは、間違いなく、米国のバイデン支持層ではない。中共だ。新華社は「Good riddance, Trump administration and its final madness」という論説を掲載している。riddanceとは「やっかい払い」という意味だ。新華社は国営通信社であり、中共の考えを代弁する宣伝機関に他ならない。中共は党を挙げて、トランプ氏の退場を歓迎しているのだ。これは即ち、バイデン政権が早くも中共に舐められていることを意味する。

華春瑩報道局長


 中共は、ここ数年にわたって中共の主権を深刻に侵害したとして、ポンペオ前国務長官を含む28人に対し、中共、香港、マカオへの入国禁止、また、28人が関わる企業や機関による中共側との接触、商取引などを制限する制裁措置を発動するという。任期中にやればよいものを、試合が終わってロッカールームに戻るサッカー選手に、背後からイエローカードを出すようなものだ。中共が出した最後っ屁は、米国との報復合戦では勝ち目がないという彼らの考えを物語る。

 バイデン政権は台北駐米経済文化代表処の蕭美琴代表を、自身の就任式に招待した。今後どうなるかはわからないが、少なくともトランプ政権の対中政策が大転換されることはないと思われる。日本政府は、現時点で中共に対する際立った発言を控えていた。バイデン政権の対中政策を確認する必要があったのだろう。バイデン政権がトランプ対中政策を概ね引き継ぐならば、もう発言を控える必要はない。菅政権の対中政策を国内外にはっきりと打ち出すべきだ。


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