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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年11月30日

ポリコレが過ぎて偏向するナイキは、他者を揶揄する前に自社のウイグル問題に取り組め

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 ポリティカル・コレクトネス(通称、ポリコレ)ということばがある。性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐことを目的し、そのために政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用することを指すことばだ。最近はSDGsという言葉も盛んに取り沙汰されていて、その趣旨には反対しないが、誤用や乱用もしばしば耳目に触れるようになっている。

 スポーツ関連商品の大手であるナイキジャパンが、「動かしつづける。自分を。未来を。」と銘打った2分のCMを制作し、公開した。タイトルを補足するコピーには、「アスリートのリアルな実体験に基づいたストーリー。3人のサッカー少女が、スポーツを通して自信を深め、自分たちの未来を動かしつづける」との説明がある。CMの中心に位置するのは「在日」。差別を受けながら、その差別に打ち克ち、自分の未来を切り開いて行く…というようなストーリー仕立てのようだ。チマチョゴリを着た高校生風の女性も登場するが、調べてみると、彼女は朝鮮学校に通う女子高生本人だという。


 前述のポリコレを前面に打ち出したような内容だ。CM発表に際し、ナイキジャパンのシニアマーケティングディレクター、バーバラ・ギネなる人物は、その崇高な思想をこう披歴している。

「ナイキは長い間、少数派の声に耳を傾け、支え、ナイキの価値観にかなう大義のために意見を述べてきました。スポーツにはより良い世界がどのようなものかを示し、人々の力を合わせ、それぞれのコミュニティでの行動を促す力があると考えています」


 少数派の声に耳を傾けることに異論はない。だが、少数派の声を尊重するあまり、製作した成果物がことの本質からずれてしまえば、「ナイキの価値観」は偏っていることになる。このCMの場合だが、CMを見終わって感じることがあるとすれば、「日本はなんと差別的な国家なのか」というものになるだろう。ポリコレは中立性が原則だが、ナイキが少数派の声を尊重するあまり、物事の中立性が損なわれている。

nike


 加害者という存在は、こうやって作られていくのだろう。日本に差別や偏見がないとは言わない。しかし、日本で在日差別が殊更横行しているわけではなく、どの国も多少なりとも抱える問題だろう。ナイキは、新疆ウイグル自治区で拘束された住民が、スポーツ用品工場に送られ、半ば強制労働をさせられているとするワシントン・ポストの記事で名指しされた企業である。ペンス副大統領が「人権侵害を進んで無視」している米国の多国籍企業としてナイキを名指で批判し、ナイキは支那のサプライチェーンを検証しているとしていた。その検証結果がどうなったかは知らない。少なくともナイキジャパンのサイトで「ウイグル」と検索しても、何も出てこない。日本のことを揶揄する前に、自社の検証でもしたらどうか。本当に人権を蔑ろにしているとすれば、それは中共であって日本ではない。

 私はナイキの製品を好んで買う「ユーザー」ではないし、「アウトレットで巨大な店舗を出店し、安売りをやっている企業」という印象しかないが、もし自分の持ち物の中にナイキ製品があったとすれば、それを使用するときに躊躇は生じるだろう。恐らく多くの人が、ナイキに対する考え方を変えたのではないだろうか。


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[ 2020/11/30 07:08 ] 社会問題 | TB(0) | CM(13)
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