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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年10月07日

日本学術会議問題 ~ 奪われた自由とは何かを具体的に説明できない反対派

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 故津川雅彦氏はかつて映画界を称して「左翼にあらずんば映画人にあらず」と表現した。その映画人のDNAは、今も受け継がれているようだ。いま巷で話題の「学術会議「新会員推薦シカト事案」で、映画監督の是枝裕和らが「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明 」を発表した。無駄に長い声明文なので、一部を抜粋してみよう。

日本学術会議への人事介入に対する抗議声明

 この問題は、学問の自由への侵害のみに止まりません。これは、表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦です。
 それは今に始まったことでなく、安倍政権の7年8ヶ月間続いている、そして、「あいちトリエンナーレ」の助成金一時不交付から顕著になったことだと考えます。
 今回の任命除外を放置するならば、政権による表現や言論への介入はさらに露骨になることは明らかです。もちろん映画も例外ではない。(抜粋)

是枝裕和


 学術会議の新会員を、会議側の言い分を丸呑みにして承認しないと、学問の自由どころか表現、言論の自由まで脅かされるという。とてつもない論理の飛躍に、こちらが呆れてしまう。声明文では、菅総理が「政権の方向性に反対する官僚は異動」と発言したことを引きながら、その矛先が学者、研究者に向けられたと主張されている。これも飛躍だ。会社の方針に反対して異動させられることなど、一般社会では当たり前のように起きる。今回、新会員就任を見送られた学者らの学問の自由は、全く侵害されていない。侵害された自由は何なのか、批判派は誰も説明していない。できないのだ。利権以外、何も奪われていないからだ。

 批判派が振れない点は他にもある。彼らは、83年の政府見解で「政府が行うのは形式的任命にすぎない」とされ、所管大臣も「推薦された者をそのまま会員として任命する」と答弁したことを言質としている。だが、83年当時、学術会議の新会員は選挙で選ばれていたが、その後の法改正で推薦制になったという点で、現制度との間に大きな違いがある。推薦制とはなにか。菅総理が言及した通り、学術会議会員が後任を指名できる制度に他ならない。極めて恣意的で属人的な判断によって、年間10億以上の国費がこの組織に流されているのが現状なのだ。学術会議を表現することばとして「学者の国会」というものがある。しかし実態は国会とは全く異なるもので、「学者の全人代」と称すべきだ。

 一昨日も取り上げた、「ここ(日本学術会議会員の任命)に手を出すと内閣が倒れる危険がある。なので、早く手を打った方がいいですよ」と、政府を恫喝した立命館大教授の松宮孝明は、5日のTBSの昼バラエティで橋下徹とバトルした際、こう語ったそうだ。

「内閣総理大臣が任命することを否定したことはない。優れた学者を選ぶ能力が総理大臣にはないから事実上できないといっている」


 内閣総理大臣に優れた学者を選ぶ「能力」がないと言っている。前回の発言といいこの発言といい、思い上がりも甚だしい。こういう傲慢さと、加藤官房長官が真綿で首を締めるように小出しに明らかにしている「学術会議が受けとる金」の話が、既に制度疲労を起こしている学術会議の醜態を日々、晒し出している。

 学術会議の存在意義を、もっと語ればよい。語れば語るほど、この「日本のアカデミー」「学者の国会」の本当の姿が露わになる。究極的には、話は予算配分の話に留まらず、存在そのものの是非にまで及ぶだろう。政府は、学術会議の中でもよい仕事をしている科学系、理系の学者の処遇、受け皿を確保しつつ、日本学術会議を解体すべきだと思う。

 活動するならカンパでも集めてやってもらいたい。国費に頼って政治活動をするなど、学問以前に国民に対する背信行為だ。


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