FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年10月03日

「金をくれ、権威をくれ、ただし言うことは聞かない」が学術会議の主張

← 応援クリック、ありがとうございます。

 好発進を切った菅政権だが、日本学術会議の新会員の任命事案だが、左派メディアや野党が殊更大きく取り上げ、結構な話題に発展しつつあるようだ。メディアや野党がこの事案に食いつくのは、高支持率で発進した菅内閣の最初の攻めどころと捉えているからだろう。程なく立民党あたりが「追及チーム」的なものを作ると予想していたが、程なくどころか昨日の時点で「学術会議推薦者外し問題 野党合同ヒアリング」なるものを開催し、任命から漏れた学者の話を聞いていた。原口一博、黒岩宇洋、大串博志、白真勲、山井和則といったおなじみの顔が並び、学者の話を聞く一方、内閣府の職員を吊し上げようと鼻息が荒かった。暇な連中はやることが早い。

 その、任命から漏れた一人が、立命館大法科大学院の松宮孝明教授だ。テロ等準備罪の議論の過程で、法案反対の論陣を張った一人で、参議院法務委員会でも参考人に呼ばれて発言している。その若宮氏が今回の件で京都新聞のインタビューに答えているのだが、かなり違和感を持つ部分がこれだ。

「この政権、とんでもないところに手を出してきた」 学術会議任命見送られた松宮教授 (京都新聞)

 学問を監督しようと言っているが、それが自由の侵害ではないか。もう一つ言うと、ほとんど同じ構造をもっている条文が憲法6条1項にある。天皇の国事行為だ。「天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」とある。日本学術会議法では「学術会議の推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する」。主語と述語は入れ替わるが、同じ構造だ。ということは官房長官の言い方だと、国会が指名した人物について天皇が「この者は駄目だから任命しない」と言えることになる。同じ理屈だ。つまり任命権があることを、「任命が拒否できる権限もある」というふうに思うのは間違いなのだ。(抜粋)

松宮孝明教授



憲法
「天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」

日本学術会議法
「学術会議の推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する」


 若宮教授は、この2つが同じ構造だとし、「任命権がある」ことを「任命を拒否できる権限もある」と解釈するのは間違いだと主張している。だが、この解釈は極めて表面的過ぎやしないか。

 天皇という存在は権威であって、政治的権能はない。憲法では、天皇は「内閣の助言と承認」があってはじめて国事行為を行えるという条文があり、加えて「国政に関する権能を有しない」とある通り、政治とは必然的に距離を置く存在だ。一方で、内閣総理大臣とは権威ではなく、存在そのものが政治的だ。ふたつの条文は似てはいるものの、その成り立ちを含めたバックグラウンドは全く異なり、同列に論じるべきものとは思えない。

 仮にこの任命事案が菅政権による介入だとしよう。菅総理に任命権があるので問題はないし、国費を投じている以上、政治判断があって然るべきだ。これまで推薦を丸呑みしてきたという歴史があり、その歴史が必ずしも正しくないと判断したのであれば、任命権者が介入するのは当然の権利であって、それによって学問の自由が脅かされることはない。学術会議側の抵抗は、今まで守られてきた特権が無くなることへの抵抗そのものであって、それに野党やメディアが便乗しているだけだ。

 むしろ、軍事研究はしないという、極めて政治的な喧嘩を売ったのは学術会議の側であり、それに政治の側が応えたら文句を言うのはおかしい。「金をくれ、権威をくれ、ただし言うことは聞かない」という論が、世間から相当乖離したものであることを、どんどん晒せばよいのだ。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2020/10/03 07:22 ] 社会問題 | TB(0) | CM(6)
カレンダー
09 | 2020/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新コメント
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ