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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年09月26日

経団連中西氏の稚拙な対中観とキンペーの国賓来日

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 JBpressに掲載された古森義久氏の記事で知ったのだが、米大手紙のウォールストリートジャーナルが、「Japan’s Next Leader to Be Thrust Into Clash Over China」(「日本の次期指導者は中国をめぐる衝突に放り込まれる」)という記事を掲載している。記者は同紙のランダース東京支局長。5月25日の安倍総理の記者会見で、「いま米国と中国がウイルスなどをめぐり激しく対立しているが、日本はどちら側につくのか?」という直球の質問をした人物だ。記事中では、財界人の代表として、JR東海名誉会長の葛西敬之氏と経団連会長の中西宏明氏の2人の見解も掲載されているが、経団連のダメさ加減が如実に表れる内容になっている。

 JR東海の葛西氏は、至極真っ当な見解を述べている。
  • 「日本としてはまず対米同盟を優先するべきであり、中国にもそのことを知らせる必要がある」
  • 「われわれ日本は米国と緊密な歩調を合わせて進まねばならない。もし中国が日本と米国を離反させられると少しでも思えば、あらゆる手段を使って、試みるだろう。そうなると日本の政治は中国の介入によって大混乱に陥るだろう」
  • 「私は中国の習近平国家主席を4月に日本へ国賓として招くという日本側の計画にも反対であることを当時の安倍首相に告げた」

 対して、経団連中西会長の見解はこういったものだ。
  • 「日本の隣国の中国との歴史的な絆については理解している。その時の政治によって数十年かけて築いたビジネスのパートナーシップの成功を覆すことには反対だ。私の中国に対する見解は葛西氏の考えとはまったく異なっている」
  • 「もしこの国(中国)を敵とみなし、無視しながら、なお経済活動を続けようとすれば、それに伴う危険はかえって高くなり、自滅的な行動にもなりかねない。中国とは隣国として可能な限り仲よくしよう」

経団連中西
中西経団連会長


 さもありなんといったところか。中西氏の見解はどこか短絡的だ。「もし中国を敵と見做せば」と前置きをするが、日本の外交は決して中共を敵と見做しているわけではなく、距離を置いているだけだ。敵とみなしているのは、対岸で日本に向けてミサイルを構える中共のほうではないか。「中国とは隣国として可能な限り仲よくしよう」という見解に至っては、財界人という立場としては非常に稚拙に響く。これが財界のトップなのだから、政治の側に苦労は絶えない。

 菅首相は昨日、キンペーと電話会談を行った。総理は「首脳間を含むハイレベルの中で2国間および地域、国際社会の諸課題について緊密に連携していこうということで一致した」と公式に発表したが、キンペーの国賓来日の件については「特にやりとりはなかった」とのことだが、この発表を鵜呑みにしてよいかどうかは、今のところわからない。少なくとも、菅官邸は外交のスタートに際し、その相手としてまず豪、米、独、EU、英、韓、印を選んで会談し、中共は、属国である南鮮の後に置かれた。スケジュール上の都合もあるのかもしれないが、駆け引き上は日本がイニシアチブを握っているということになるだろう。なかなか巧妙である。

 自民党内の保守系団体「保守団結の会」が昨日、首相官邸に岡田官房副長官を訪ね、キンペーの国賓来日中止を求める決議を提出した。同じく自民党内の保守系団体「日本の尊厳と国益を護る会」も、今年5月、同じくキンペーの国賓来日を延期ではなく中止するよう、当時の安倍総理に提言を提出している。中共は政治家のみならず、市井の民の動きも観察している。経団連のような団体の意見が尊重されることのないよう、国民としても反対の声を上げたい。


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