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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年06月20日
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世論調査結果偏重主義から脱け出す必要性

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 拙ブログでもよく世論調査結果を引用して様々な意見を書くけれども、世論調査というのは傾向を示すものであったとしても、なにかの根拠になるものではないという前提付きで捉えるようにしている。メディアとしての論調が左派的でも、時事通信の世論調査は、調査方法が個別面談方式という点で、他者のものと比較して信頼性が高いと考える。しかし、それを含め、複数の会社の調査結果を総合して物事を判断するということが肝要だと考え、極力そうしている。

 その世論調査だが、昨日、FNN・産経の世論調査に不正が発覚した。

産経・FNN合同世論調査、委託先社員が不正 (産経)

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、調査業務を委託していた調査会社「アダムスコミュニケーション」(本社・東京都)が再委託した「日本テレネット」(本社・京都市)の社員が約1年間にわたり、計14回分の調査の一部で不正なデータ入力を行っていたことが19日、分かった。

 産経新聞社とFNNは昨年5月、合同世論調査の業務委託先について、それまで長年契約していた調査会社との契約終了に伴い、アダムス社に変更した。変更後の調査は昨年5月から今年4月までが1カ月に1回、今年5月が2回の計14回。6月はまだ実施していなかった。(中略)

 産経新聞社とFNNの調査によると、日本テレネットが請け負った毎回約500件のうち百数十件について、同社コールセンターに勤務する社員が、実際には電話をかけずに架空のアンケート結果を入力していた。こうした不正の件数は総調査件数の約17%となり、提出を受けた記録などで確認された。

 不正を行った社員は調査に対し「派遣オペレーターの人集めが難しかった」「利益を増やしたかった」と説明している。

FNN世論調査で一部データを不正入力


 新聞社やテレビ局が自ら調査を実施するとは思っていなかったが、業務が再委託されているというのは盲点だった。再委託されているのであれば、その会社に対するグリップは効かせようがない。

 他の報道各社も今ごろ戦々恐々としているだろう。委託から再委託というスキームはどの会社でも行っている可能性があり、かつ、自分たちで調査結果とデータを突き合わせて検証していない限り、同じような不正が隠れている可能性もある。再委託を受けた実働部隊だった会社の会長が、辻元清美、陳哲郎、前原誠司といった野党の政治家に政治献金していた事実も発覚し、この不正ネタにはオマケが付きそうな様相だ。そういう週刊誌ネタ的な疑惑は脇に置いても、世論調査結果をもとに論評記事や報道を発信している報道各社は、密かに検証チームを編成し、自社の世論調査が適切に行われていたかの調査を進行中だろう。

 もっとも、世論調査結果を派手に報道するメディアも、その結果に一喜一憂する世論も、この世論調査というものを今一度考えてみるには良い機会だろう。世論調査というものは、よく、質問の仕方によって違う結果が出て来るものだと言われる。「内閣を支持しますか?」とか、「どの政党を支持しますか?」という単純な質問はまだしも、例えばこういう聞き方は、多分に回答を誘導していると思しきものだ。

◆政府は、今の国会で検察庁法の改正案を成立させる方針です。あなたは、検察庁法改正案の成立を急ぐべきだと思いますか。それとも、急ぐべきではないと思いますか。
 急ぐべきだ 5
 急ぐべきではない 80
 その他・答えない 15

(朝日新聞調査(4月18、19日実施)より

◆東京高検の黒川検事長が、かけマージャンをしていたことを認め、辞任しました。黒川検事長は、安倍内閣が異例の定年延長をさせていました。あなたは、黒川検事長の定年を延長させていた安倍首相の責任は大きいと思いますか。それほどでもないと思いますか。
 責任は大きい 68
 それほどでもない 24
 その他・答えない 8

(朝日新聞調査(5月23、24日実施)より


 「他にどんな聞き方があるのか」と言われればそれまでだが、こういう聞き方をされれば、回答の選択肢を提示されても、ネガティブなほうを選んでしまうのが普通の心理だろう。

 「次の首相に相応しいのは誰だと思いますか?」という問いも、その半分は意味がないと思う。総裁選びは人気投票ではないし、その調査が行われている時点で、選択肢として提供される「候補者」たちが、「私が首相になったら」などというビジョンを述べているわけではない。

 いずれにせよ、FNN・産経は反省して再発防止策を講じて欲しいし、他のメディアも自社の調査の検証を行うべきだ。同時に、有権者も世論調査結果に右往左往するのではなく、自分の目と耳で政治や政治家を評価することが大切だろう。


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