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安倍総理から緊急事態宣言が発出され、マスメディアの報道はコロナだらけである。志村けんさんが武漢ウイルスで亡くなり、国家的危機に更に強いインパクトを与えた。Yahooのトップページを開くと、ウエブの閲覧履歴をもとにしたおすすめ記事が羅列されるが、私にすすめられるのはほとんどがコロナ関連だ。もちろん興味を持っているし、ブログのために情報収集をしているから無理もないのだが、その中には無責任と思われる発言を伝える記事も多くある。
まずは猪瀬直樹氏。東京都知事の職を追われ、今は自由人だと思われるが、彼はこんなこと言っている。
「(このタイミングでの緊急事態宣言発令は)かなり遅いと思ってます。昨日の首相会見の視聴率を見てもNHKと民放を合わせて70%近い。これだけの人間が関心を持って見ていたんです。みんながまだか、まだかでようやくやった。それが70%の視聴率となった。明らかに遅いんです」
視聴率の高さを発令の遅さと関連付けるのは、明らかに根拠が薄い。緊急事態宣言は、発令の前日の6日に報道各社が「明日宣言へ」と煽り、既成事実化されていた。身近に危険が迫る問題に興味がないわけがなく、皆会見を観たと解釈するのが妥当ではないか。官邸は、会見の時間を、NHKの高視聴率番組であるニュース7の時間帯にぶつけ、多くの人が視聴できるようにした。視聴率が高いのは当然なのであり、遅いから視聴率が高かったという問題ではないだろう。
続いては坂上忍だ。坂上は、対象施設の範囲などを巡り、国と東京都の調整が難航していると言われる休業要請する対象の業種や施設について、都が10日まで発表を延期したことについて、このように指摘したという。
「これいいの。こんなことやっていて」「これ一説によると小池(都知事)いじめなんじゃないかっていう話も出てきているくらいですけど、そうなんですかね」
一説ってなんなんだ。単なるうわさ話を、さも事実または事実に近いように言及することで、国も都も風評被害を受ける。私は必ずしも小池都政を支持しないけれども、根拠が示されないうわさ話で、為政者の悪印象を吹聴することは厳に慎んでもらいたい。
さて、無責任な発言といえば、この人物に触れておかねばならない。

こんな偏狭な人物が高級官僚として、文科行政を担当していたのだ。想像するだけで寒気がする。1月末に、武漢から帰国した人々を受け入れた、千葉・勝浦のホテル三日月と同様に、アパホテルは武漢ウイルス感染者でも、入院治療の必要がない軽症者の受け入れを表明した。病床の不足が深刻化する中、軽症者に、二次感染の危険がある自宅療養ではなく、ホテルで隔離生活を送ってもらうための政策で、政府がアパホテルに要請し、アパホテル側が全面的に受け入れる意向を伝えたのである。
アパホテルの元谷芙美子社長は、テレビ番組でこう語っている。
「風評被害は受けておりまして、キャンセルも受けています」
「私の誇りとして、誰一人として社長の判断に反対する者がなくて、この国難にあたり一致団結して乗り切りたいと…。今は大変ですけど、収まった先には10年後、アパホテルがいい役割をしてくださったという評価がいただけると思って、頑張ります」
これだけ世間を騒がせ、人々を感染の恐怖に陥れている武漢ウイルスだ。感染者受け入れは大英断である反面、風評被害も相当なものになるだろう。だが、こういう決断をし、世のため人のために、損をしてでも実行する人たちや企業を応援しないで、誰が引き受けるのか。例えば、国を守るために命を懸ける軍人(自衛隊員)が国民に支持されなければ、誰も好んで軍人になる人などいなくなる。軍人は自己犠牲の精神のもとに成り立っている。犠牲を覚悟で感染者を受け入れるアパホテルに送られるべき言葉は、激励や応援、称賛であって、「絶対に泊まらない」などという言葉ではない。私はこういう人物を、心の底から軽蔑する。
元谷夫妻はもちろんだが、アパホテルの社員の皆さんを心から尊敬する。彼らが前川助平をブラックリストに入れたとしても、前川本人も含め、文句を言うやつは誰もいないだろう。
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