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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年01月12日

台湾総統選で蔡英文氏圧勝 ~ 守られた東アジアの自由

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 注目された台湾の総統選で、蔡英文氏が圧勝した。歓迎すべき民主主義の勝利であり、同じく民主主義を求める香港の人々にも勇気を与える結果だ。一時は接戦と噂されたこの総統選で、蔡英文氏を圧勝させた最も大きな要因は、習近平による香港自治権への不当な介入であることは間違いない。いずれにせよ、日本の重要なパートナーである台湾で、東アジアの民主主義が保たれたことは、非常に喜ばしい事実だ。

蔡英文


 この総統選での最大のテーマは「対中関係」だ。大敗した高雄市長の韓国瑜は、対中融和による経済振興を訴えた。しかし、問題は支那との距離感なのだ。対中融和というのは結局のところ、中共が掲げる大原則「一つの中国」の受け入れである。しかし、「一つの中国」という原則に基づく「一国二制度」がもたらす悲劇は、香港だけで起きているわけではない。

 最近になってようやく、米議会で、東トルキスタン(ウイグル)における中共の非人道的な圧政が取り上げられるようになった。この地域では、多くのウイグル人が、「再教育」というプロパガンダのもと、強制労働施設に収容され、自由に生きる権利を奪われている。ソビエトが戦時下で行っていた、シベリアでの強制労働に酷似したものが、現代社会でウイグルで実際に行われているのだ。日本の企業である無印良品とユニクロが、昨年、この地域の強制労働で生産された「新疆綿」を使用して商品を作っていることが取り沙汰され、批判を浴びた。

 東トルキスタンと同じ運命を強いられているのがチベットだ。チベットでは、チベット人が迫害を受け、土地を追われ、大量の漢族が流入している。チベットの伝統や文化は否定され、学校でのチベット語の教育も禁止された。中共当局による監視によって「自由」などと叫べば即時投獄され、拷問が待ち受ける。民族の文化は否定され、漢族との婚姻を強いられる「血の浄化」が進行中だ。昨年には、インドの衛星が、「ウイグル自治区の収容所と外見がそっくりの3件の建造物」を捉えている。ウイグルと同じ強制労働制度を、中共はチベットでも行おうとしているのだ。

 香港における一国二制度は欺瞞である。中共は自主権を絶対に認めない。彼らの狙いは、その地域を「飲み込む」だけだ。経済的に支配し、政治面でも自由を許さず、やがてそれら「飲み込んだ」地域には軍港が作られ、軍事的支配で完結というシナリオだ。このようなプロセスを目の当たりにしている台湾の人々が、対中融和を望まず、蔡英文氏を圧勝させたのは当然の結果であろうと思う。

 朝日新聞は今朝の社説でこう書いている。

 米国と中国との覇権争いは、新たな冷戦とも呼ばれる。根底にある対立軸は、コストはかかっても民主主義の理念を重んじるのか、それとも理念より安定と効率を優先する強権統治を是認するのかの問いだ。


 中共が主導する地域の支配は「安定と効率を優先する強権統治」などではない。中共の言う「安定」は、迫害を受ける地域にとっては「安定」などではあり得ない。よくも恥ずかしくもなく、「安定と効率」などと定義できるものだ。チベットや東トルキスタンで起きている人権弾圧や民族浄化は、決して「安定と効率」の産物ではない。

 蔡英文氏の任期は2024年までだ。2024年以降も台湾の自由が守られるよう、日本は官民あげて、この親日国を支援すべきである。


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[ 2020/01/12 09:23 ] 外交 | TB(0) | CM(7)
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