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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2020年01月08日

逃亡犯ゴーンの「言ったもの勝ち」を許してはならない

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 カルロス・ゴーンの違法な逃亡は、新たなリトマス試験紙になりそうだ。今回もテレ朝のモーニングショーネタだが、玉川徹は「なんか極悪人が逃げたってことには捉えてない」と語り、再び石原良純から「ゴーンは極悪人じゃないから逃げていいんだよと言う風に聞こえる」とツッコミを喰らっていた。こういう輩の主張に沿えば、“検察の暴走”によってゴーンが被害者化するわけだが、法を破って逃亡する行為は、どう転んだって正当化されない。

 ゴーンの逃亡を巡っては、色々な場所で駆け引きが行われている。昨日、東京地検はゴーンの妻、キャロル・ナハスに対し、偽証の疑いで逮捕状を取った。ナハスが、レバノン人を含むほかの重要な事件関係者と多数回、口裏合わせや証拠隠滅行為をしていたことを、検察は把握していたそうだ。NHKの報道によれば、逮捕状は今回の逃亡への厳しい姿勢を国内外にアピールすること、また、国際手配によってキャロルの国外での動きを制限する狙いがあるという。だが、どちらかと言えば、逮捕状の件と同時に発したこのコメントを、東京地検として、内外に主張したかったのだと思われる。

「ゴーン被告は正規の手続きを経ずに出国しわが国の司法制度の運用に大きな問題があると一方的に批判している。妻のキャロル容疑者と自由に面会できないことを非人道的な取り扱いだとする同情的な論調もあり、強く是正する必要があると考えた」


 ゴーンの逃亡を巡って、国内外のメディア等から日本の司法制度に対する懸念や批判が上がっているようだが、東京地検はそういった論点ずらしを指摘しようとした。情報戦のひとつの手法だが、これだけではまだまだ不足だ。

逃亡犯、カルロス・ゴーン
逃亡犯、カルロス・ゴーン


 ゴーンはレバノンに滞在しているが、レバノンにいるから安泰だというわけではない。同国の弁護士グループは、ゴーンが過去に、法律で入国を禁止されているイスラエルに入国したとして、起訴を求める報告書を検察当局に提出した。この動きに関しては、日本の諜報機関の働きかけによるものという噂もあるが、もし本当なら日本の諜報機関も優秀だ。ゴーンに甘いはずのフランスでも、ルメール財務相が「一般の被告と同様、法廷で裁かれるべきだ」と発言し、併せて、ゴーンが関係したと思しき不透明な支出について「調査する準備ができている」と語った。日本を出たからと言って、ゴーンは味方ばかりに囲まれているわけではない。

 そのゴーンは、今日、記者会見を開くそうだ。米FOXビジネスに対し、「私を引きずり下ろすためのクーデターだったという物的証拠や書面がある」と語り、ゴーンの逮捕・起訴の背後にいた日本政府の関係者の実名を挙げると息巻いているという。クーデータがあったかなかったかなど、ことの本質とは全く関係がない、企業内部の問題だ。企業内の覇権争いなど、世界中で日常的に起こっていることで、違法性がなければ何ら問題ない。本質は、ゴーンが不正に私腹を肥やしたかどうかの一点だ。被害者ヅラして「クーデターを起こされた」などと言っても、一笑に付すだけだ。

 政府内の黒幕云々についても、証拠もなく、憶測の域を出ない状態で実名を出せば、明らかな名誉棄損である。記者会見の内容にもよるが、伝え聞くネタがすべてなのであれば、何の説得力も持たない会見で終わるだろう。日本政府は自ら先んじて情報発信し、ゴーンの「言ったもの勝ち」状態を作らせてはならない。


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[ 2020/01/08 07:08 ] 社会問題 | TB(0) | CM(4)
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