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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年11月09日

ウイーンの反日展公認取り消しを「権力の介入」と批判するお門違い

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 あいちトリエンナーレにおける「表現の不自由展、その後」以降、表現の自由に関する節度、限度、加えて公的なサポートの是非について議論が続いている。愛知の件については様々な意見が飛び交うが、批判の論点は「展示物そのものに対する批判」と「公金を投入することへの批判」のふたつに大別されると思う。

 重要なのは、批判も表現の自由の範囲内であり、芸術家の称する者たちに表現の自由があるのと同じく、批判する者にもその自由があるということだ。だから、「こんなものは芸術ではない」「反日プロパガンダだ」という批判も自由なのである。より深い問題は、そういった展示物を陳列するイベントに、税金が投入されることへの是非だ。

 日本とオーストリアの国交150年の記念事業としてウィーンで日本の芸術家らの作品を展示していた「ジャパン・アンリミテッド」について、在オーストリア日本大使館が公認を取り消した。この展覧会には、放射線防護服に日の丸の形に浮かんだ血が流れ落ちるようなオブジェ、昭和天皇をパロった複数の展示物、東電福島第1原発事故を批判的に扱った作品などが展示されていた。昭和天皇をパロった作品の一例がこれである。

ジャパン・アニミテッド


 マッカーサーに扮しているのは、あいちトリエンナーレで昭和天皇と思しき画像を焼いた「焼かれるべき絵」という作品を出展した嶋田美子、昭和天皇に扮するのがブブ・ド・ラ・マドレーヌこと鍵田いずみ。名前から推して知るべしだが、李信恵が在特会を相手に起こした訴訟をサポートしているなど、活動家の一面もある人物だ。はじめてこの人物のツイッターを確認しようとしたら、既にブロックされていた。アチラ側の人々特有の所作だ。

 会田誠という人物は、明らかに安倍総理を模した人物が国際会議でスピーチする映像を出展し、その中でこんなことを言わせている。

「強い国の真似をし、自分たちより弱い周りの国を植民地にしたり、侵略戦争を仕掛けたりしました。そして多くの人々を貶め、傷つけ、殺しました。中国のみなさん、韓国のみなさん、そして他アジアの国々のみなさん、この通り謝罪いたします…ごめんなさい!!!!」


 こんな展示物に、日本大使館のお墨付きを与えること自体が異常である。大使館側は、「両国の相互理解を深め、友好を促進するという要件に合致しない」との理由をあげているが、展覧会を認めたのが1月で、今の今まで放置してきた外務省の責任は重大だ。

 朝日新聞は今朝の社説で、公認取り消しをこう批判している。

 民主主義の発展には、不都合なことも表に出して議論を交わし、考えることが大切で、権力は無用の介入をしてはならない――。そんな近代社会の基本を理解せず、芸術への尊敬を欠く国だと宣言したに等しい。


 これらの展示が芸術であるかはこの際置くとして、朝日の論点は最初から間違っているし、典型的なミスリードだ。公認取り消しは「権力の無用の介入」ではない。むしろ、展覧会主催者側が、大使館の公認を得ることで権力を利用しようとしたのが、そもそもの構図ではないのか。

 表現の自由を謳歌したいのであれば、勝手に展覧会や芸術祭をやればよろしい。行政が「公益」という観点から、展示物を審査し、税金を投ずるに値するかを審査するのは当然である。そのお墨付きが得られなかったり、取り消されたからといって、朝日のように「表現の自由が委縮する」などというのは、お門違いというものだ。

 外務省はちゃんと仕事しろと言いたい。


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