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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年11月06日

文在寅奇襲対話の狙いは、米国へのアピールと日本への責任転嫁だ

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 昨日は、情報が必ずしも多くない状況で、安倍総理と文在寅の突然の会話の件をブログに書いたけれど、予想は当たらずしも遠からずと言ったところか。文在寅の会話提案は文字通り「奇襲」だったらしく、両国の首脳は日本語と南鮮語の通訳を同行させておらず、双方は英語の通訳を介して会話をしたらしい。

 青瓦台はこの会話を持ち上げられるだけ持ち上げ、文在寅自身もSNSで、「安倍晋三首相と対話の開始になり得る意味のある接触をした」と自画自賛しているそうだ。ところが日本の対応となると、温度感が全く異なる。菅官房長官は、南鮮側の発表が「雰囲気が友好的だった」「両国関係の重要性を確認した」などと肯定的だったのに対し、日本側がそれほど高い温度で扱っていないことについて問われ、「韓国側の発表は韓国側に聞いていただきたい」とそっけなく答えた。茂木外相に至っては、「10分間ことばを交わしたことをもって大きな評価をするのは難しい」とし、文在寅のハイレベル協議提案についても、「正直にハイレベルやら何やら、レベルの問題よりも内容が重要だ」と斬り捨てた。

 はっきり言えば、「立ち話」が「ソファ会話」になっただけということだ。当然ながら、日韓関係は、理由があって冷え込んでいる。冷え込む理由は南鮮が作ったものだ。その理由の解決なくして、ハイレベルも何もない。ただ単に、南鮮側が条約違反の状態を是正し、条約に則ったかたちの対応することなくして、対話は成立しない。

安倍総理と文在寅


 文在寅がバンコクで奇襲作戦に出たのは、文自身の焦りから来るものだろう。かねてから青瓦台は、この日韓関係の悪化に対して、米国の関与を求めていた。関与というよりも、仲裁である。南鮮にとって、日本への譲歩は政治的な死を意味するため、米国に仲立ちを依頼し、米国の要請で譲歩したという形を作りたかったのだろう。質は別としても、米国は南鮮にとっての同盟国だ。日本に頭を下げるよりもハードルは低い。いわゆる慰安婦問題等の外交摩擦を、オバマが中に入って仕切った記憶や経験もあっただろう。

 ところが今回、米国は南鮮を突き放した。朝鮮日報が伝えているが、米国の高位当局者はこぞって、仲介・仲裁要請を蹴っている。

きっぱり断った米国「韓日の仲裁人にも審判にもなりたくない」 (朝鮮日報)

米政府の高位当局者が先月から相次いで日本を訪れ、韓国に対してGSOMIA維持を公に促しているのは、このような青瓦台の見方を変えるための「ショック療法」だと見られる。スティルウェル次官補は先月26日、駐日米国大使館での記者会見で、「GSOMIAは米国にも、日本にも、韓国にも有益だ」と述べた。ランドール・シュライバー米国防次官補(インド太平洋安全保障問題担当)もこの前日、東京入りして、「韓国がGSOMIAを延長しないとした決定を再考するよう願う」と語った。

米国務省の日本部長や駐韓米国代理大使を務め、韓日両国の事情に明るいナッパー副次官補が日本経済新聞とのインタビューに応じたのも、このような流れの延長線上にある。ナッパー副次官補はインタビューで、「(米国は韓日双方に)GSOMIAに限らず他の問題についても解決策を見いだすよう働きかけている」としながらも、「米国は(韓日の)関係改善に触媒(catalyst)役をすることは可能だが、最終的に前進する道を見つけるのは日本と韓国だ」と述べた。

また同じ日の読売新聞のインタビューでもヤング駐日臨時代理大使も、「米国は(韓日間の)仲裁人や審判にはなりたくはない」として、「対話を促す触媒としての役割を果たしていく」とだけ述べた。「対話を促す」以上の「仲裁人」役を米国に押し付けるなという意味だ。

ナッパー副次官補はこれに加えて、「(GSOMIAは韓米日)3カ国間の特に危機の際の調整に重要なツールだ」「(TISAもあるが)良い代替策ではない。危機的状況ではなおさらそうだ」と言った。TISAでGSOMIAの代わりは可能だという青瓦台の見解に真っ向から反論したものだ。


 散々駄々をこねて関係を悪化させ、後戻りできない状態になった段階で泣きつく南鮮という国は、米国にとっては迷惑な存在だろう。だが、中共と対峙する米国にとって、南鮮はまだ利用価値がある国として位置づけられている。だから、「ふざけるな」とは言えないのだが、「巻き込むな」ということは言える。

 南鮮が何らかの動きを見せなければ、今月23日午前0時を以てGSOMIAは破棄となる。時間は残されていない。文在寅の奇襲作戦は、米国に対して「南鮮がこれだけ対話しようとしているのに、日本が応じない」というアピール材料を提示するものだ。GSOMIA破棄も、この路線で日本に責任を転嫁するだろう。日本は黙って待っていれば良い。種を蒔いた文在寅に、芽を摘ませるのだ。


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