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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年11月02日

首里城消失 ~ 復元を語る前に、火災以外の「問題点」を整理すべきだ

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 沖縄県那覇市の首里城の正殿など主要施設が、火災で全焼した。焼失したのは正殿と北殿、南殿ほか、合わせて7棟の建屋で、延べ4,800平米だそうだ。私は不幸にも沖縄の地を踏んだことがないのだが、首里城が沖縄の主要なシンボルのひとつということぐらいは理解している。沖縄県民の方々の落胆は、想像もつかない。

首里城消失


 首里城の消失は過去に4度あり、最も最近が1945年の沖縄戦でのことだという。30年を要した復元工事がようやく終了し、管理も国から県に移管され、当地では首里城祭というイベントも行われていた。この火災を受け、玉城デニーは上京し、衛藤沖縄北方担当相と東京都内で会談し、復元に関する協力を要請。衛藤大臣も協力を約束し、安倍総理や菅官房長官も政府の協力をコミットした。政府としても放置できない事案だろうが、まさか玉城デニーは国に全面負担を求めたわけではないだろう。もしそうなら、筋が違う。

 さて、この火災についてはいくつかの問題が語られている。ひとつは、火災発生時、県が自衛隊に協力を要請しなかったことだ。鎮火までに約11時間を要した過程で、県の防災危機管理課は要請を検討しなかったそうだ。自衛隊のヘリを使った消火活動は、都市部ではリスクが高く、選択肢から外れるということらしい。だが、事は急を要し、ありとあらゆる選択肢を検討すべきだったはずだ。被害を最小限に食い止めるために、県は自衛隊に相談ぐらいしても良かったのではないのか。もし、震災時の神戸のように、自衛隊嫌いが理由だったとすれば、首里城焼失の責任の一部は県側にあるということさえ言えそうだ。

 火災には関係ないが、もうひとつの問題は、かなりいわくつきのイベント、首里城祭だ。琉球では、国王に就任する者が、三跪九叩頭をして中国皇帝の使節を迎え、正殿で皇帝からの任命儀式が行われていたそうだが、この首里城祭ではそれを再現していたそうだ。「三跪九叩頭」というのは、こういうことである。

三跪九叩頭 (さんききゅうこうとう)は何か、朝鮮の国王が使者に対して、どんなことをしていたかというと土下座をして、頭を地面につける。それを3回やって、更に3セットやる。三跪九叩頭をやっているうちに国王の額が血まみれになっていた。たかだか使者一人の前に一国の王が頭を血だらけにして。


三跪九叩頭


 有本香氏の解説だ。琉球人は支那皇帝の僕であるという儀式だ。このような屈辱的な儀式を、公金を投じた祭りでやっていることが、果たして相応しいと言えるのかに大きな疑問符がつく。翁長知事就任後に突然始まったという説もあるし、翁長以前からあったという説もあり、詳しいことは不明だ。だが、県に移管された施設であっても、国が管理していたころから行われていたことは確かだ。文化庁は、トリエンナーレの大村など相手にせず、こちらの詳細を調べた方がよいだろう。

 いずれにせよ、首里城そのものは歴史的な遺産であり、復元以外の選択肢はないと思われる。しかしその前に、前述のふたつの問題について、色々と整理した方が良さそうだ。その上で、火災が起きた施設の管理責任者の長として、玉城デニーは自身の「県は全身全霊で取り組む」という言葉通り、まず県が具体的な方針を決めるべきだ。最初から国に全面的な支援を要請するのは、筋が違う。


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