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今月1日に開幕したとたん炎上し、早々に中止が決まった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」内の企画展「表現の不自由展・その後」。いまもまだ、その炎上には鎮火の気配がない。展示の様子が「THE 正論」のサイトに
掲載されているが、報道関係者には展示室内へのカメラの持ち込みと来場者へのインタビューが禁止され、一般の鑑賞者にはSNSへの写真投稿が禁止されていたという。「表現の自由」が聞いて呆れる。これも、異論を許さない“アチラ側の人々”の習性のひとつだろう。
芸術監督を務める津田大介は、ある程度の炎上は想定していただろう。ただでさえかまびすしい日韓間の歴史問題や飛び交うヘイトという時の背景があり、今回問題視された展示物が、好むと好まざるとにかかわらず、耳目を集めることは容易に想像できたはずだ。しかし、3日に早々に撤退(中止)を決めた津田は、「リスクの想定、必要な対応は識者にも話を聞いてきたが、想定を超える事態が起こったことを謝罪する。僕の責任であります」と語っている。一部であったとされる脅迫やテロの示唆は容認しがたいが、南朝鮮の広報を買って出るような展示が引き起こす世論の反発を想像できなかったとするなら、こんな人物がメディアで偉そうにコメントする人物たるのか、その資格や資質を疑いたい。
もっと度し難いのは、愛知県知事の大村秀章だ。
展示中止言及「憲法違反が濃厚」 大村知事が河村氏批判 (朝日)
愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)の実行委員会が企画展「表現の不自由展・その後」を中止したことを受け、実行委会長の大村秀章・愛知県知事は5日の定例会見で、展示の中止を求めた河村たかし名古屋市長らを「憲法違反の疑いが濃厚と思う」と批判した。

企画展は1日に始まり、慰安婦を表現した少女像や、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品など、各地の美術展で撤去されるなどした二十数点を展示。河村氏は2日、「日本国民の心を踏みにじる行為」などとして、展示の中止を求める抗議文を大村氏に提出した。また、日本維新の会の杉本和巳衆院議員(比例東海)も「公的な施設が公的支援に支えられて行う催事として極めて不適切」として、展示の中止を求める要望書を出していた。
大村氏は5日の会見で、こうした行為について「憲法21条で禁止された『検閲』ととられても仕方がない」と指摘。「行政や役所など公的セクターこそ表現の自由を守らなければいけないのではないか。自分の気に入らない表現でも、表現は表現として受け入れるべきだ」と述べた。企画展の費用は420万円で、全額寄付で対応するとした。
また大村氏は、中止を判断した理由について「安全安心を第一に考えた」と説明。5日朝にも「ガソリンを散布します」などと書かれた脅迫メールが県に届いたことを明らかにした。警察と協議するという。(佐藤英彬)
大村が作り出そうとしている構図は、「表現の自由を推進する側」と、それを検閲なども駆使して阻止しようとする「表現の自由を制限する側」という対立構造なのだろう。私は河村市長の発言が検閲に当たるとは思っていない。検閲とは、「行政権が主体となって、思想内容等の表現物を対象とし、それらの
発表前にその内容を審査した上、不適当と認めるものの発表を禁止すること」という意味だ。一般的には、その表現物が日の目を見ないようにする行為であって、河村氏の発言は検閲には当たらないと考える。
大村は、「行政や役所など公的セクターこそ表現の自由を守らなければいけないのではないか」という。当たり前の話だ。しかし同時に、税金を投入する事業である以上、県民の公益や福祉に資するものであるべきで、今回展示された昭和天皇の肖像画をバーナーで焼き、その灰を踏みつける行為がそれに当たるとは誰も思わないだろう。天皇への侮辱は、天皇を国家の象徴として戴く日本国民への侮辱に他ならない。その侮辱行為が表現の自由として許容されるのであれば、世の中の秩序だとか良識だとか、広い意味での常識の破壊ではないのか。
たとえば、同じ企画展に展示された、これもそうだ。

特攻隊寄せ書きが書いてある日の丸を上に置いた展示で、その題名は「間抜けな日本人の墓」。こんなもの、芸術はおろか、プロパガンダとも言えない、明らかな侮辱である。愛知県ではヘイトも芸術ということになるのか。表現の自由を御旗として掲げる大村は、この英霊への侮辱も自由な表現として許容すべきと主張するのだろうか。もしそうなら、私は愛知県民の方々に、大村知事のリコールを強く促したい。知事自身が、天皇を含む日本人に対するヘイトを推奨しているのだ。私は昔、愛知県民だったことももあるが、もし今も愛知県民だったなら、こんな愚劣なものに税金を使われるのは耐えがたいし、こんな知事は一秒でも早く辞めてもらいたいと思う。
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