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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年05月16日

戦争に対する言及の自主規制は、我が国の防衛力の低下を誘発する

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 日本維新の会の丸山穂高衆議院議員が袋叩きにあっている。丸山氏は国後島へのビザなし交流の訪問団に参加した際、元島民の団長に対して「戦争でこの島を取り戻すのは賛成ですか?反対ですか?」、「ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」、「戦争しないとどうしようもなくないですか?」などと畳みかけ、その音声を録音したデータが出回った。

 この発言を、朝日と毎日だけがが社説で断罪するという、非常に分かり易い構図だ。朝日は、「平和国家・日本の国会議員として失格で、速やかに議員を辞職すべき」、「「不適切」というレベルを超えた問題発言」、「非常識極まりない」、「見識を欠き、自らを律することもできないのでは、国会議員の資格がない」と言いたい放題。毎日も「あまりの見識の無さにあきれるほかない」、「時代錯誤も甚だしい」と糾弾している。大阪W選、衆院補選で連勝した「改憲勢力」としての維新の勢いを削ぐ狙いもあるのだろう。

丸山穂高


 丸山氏は四面楚歌の状況にある。反日左派メディアだけならまだしも、当の維新も、辞職勧告決議案の衆院への提出を与野党に呼びかける方針だという。所属していた政党すら、自ら「丸山包囲網」を組織しようとするのだから、八方塞がりだ。恐らく、維新と丸山氏との間には、この事案以前に、何らかの確執があったのではないか。党の代表選をめぐって橋下徹とバトルした経緯はあったが、それだけではないと推察する。

 個人的には、丸山氏の発言には功罪があると考える。奪われた領土は戦争で取り返すしかないというのは、極めて現実的な視点に基づく。佐藤栄作は、沖縄を武力ではなく協議(話し合い)で返還させたことでノーベル平和賞を受賞したが、これは国際社会では稀有な例である。英国が、長期に渡る協議で埒があかなかったフォークランドを武力で奪還した例にもある通り、領土紛争の究極の解決方法として、戦争が有効なオプションのひとつであることには変わりない。ただ、罪の部分は、発言の余波に対する想像力に乏しかった部分だろう。だがしかし、発言自体は法に抵触するものでない以上、、発言のみで辞職勧告を行うことは行き過ぎだろう。武力に関する言論を封殺することは、防衛能力を低下させる要因でもある。従って、私は、丸山氏に対する辞職勧告決議には明確に反対だ。

 こういう議員を袋叩きにする勢力に、立憲民主党がフリーライドした。立民の辻元清美がこんな発言をしている。

「こんな議員がいたのかと背筋が凍る思いをした。憲法9条があってよかったと思った。変な方向に行きかねないような発言をする議員がいるということは、きちんとした歯止めがないと、どういう方向に行ってしまうのか分からないということだ」

辻元清美


 辻元のような人物が、いまだにバッジを付けている現実に、こちらのほうが背筋が凍る思いである。旧民主党系の議員連中は、自分に甘く、他者には厳しい。立民得意の便乗商法だが、大量の逮捕者を出している関西生コンと自身との関係について、まともな説明すら拒否する辻元に、他者の議員辞職を求める資格すらない。発言のみで議員辞職が可能なら、旧民主党系には辞めなければならない(もしくは辞めなければならなかった)議員は数多存在する。さしずめ、「皇室は生理的にやだ!近くで空気吸いたくない」、「天皇には伊勢にでも行ってもらって、特殊法人か何かになってもらう」などという発言も、少なくとも懲罰の対象となるはずだろう。

 ネットには、「国会議員が戦争を肯定するなど、言語道断」という言説も流布されている。しかし、少なくとも丸山氏は戦争を推奨したのでもなければ、肯定したわけでもない。また、戦争に対する言論を自主規制すれば、我が国の抑止力も低下する。丸山氏の発言も配慮を欠いたものだったかもしれないが、安直な言葉狩りも慎むべきだ。


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