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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年05月13日

護憲派はウクライナの最前線で「9条原理主義が無力である」ことを自覚してくるべきだ

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 女性初の東大教授の中根千枝氏が、このようなことばで日本人的な特性を表現している。

 「熱いものにさわって、ジュッといって反射的にとびのくまでは、それが熱いといくら説明しても受け付けない。しかし、ジュッといったときの反応は実に巧みで、大けがはしない」


 山本七平は、著書「空気の研究」のなかで、これを「情況を臨在的に把握し、それによってその情況に逆に支配されることによって動き、これが起こる以前にその情況を論理的体系的に論証してもそれでは動かないが、瞬間的に情況に対応できる点では天才的」という表現で解説している。

 現行憲法では国を守れないと薄々分かっている人も、例えば終戦の日に近づくにつれ、特定放送局が戦争の悲惨さだけをクローズアップするような放送でその人々を洗脳することによって、「戦争はしてはならない」「平和が何よりも尊い」というプロパガンダに拘束されてしまうのである。隣国に独裁国家があっても、毎日のように領海侵犯が起こって領土を脅かされようとも、動けない。尖閣沖で海保の船に体当たりする船長が出てきて初めて、その情況に反応するのである。

 従って、日本人が目覚めるのは「ジュッという熱さ」を体験することしかないように思われるが、それはあくまで受動的な覚醒を意味するし、それが領土への侵略など、何らかの代償を伴うものであったとするなら、受動的な覚醒は遅すぎるということになる。なかんずく、「9条を守れ」と叫ぶ人々は、そういう覚醒すら拒否する思考停止の集団なのだろう。

 そういう9条原理主義者たちに聞かせたいのが、ウクライナからの留学生、ナザレンコ・アンドリー氏の公開憲法フォーラムでの発言だ。

 「1991年、ウクライナがソ連から独立したとき、核兵器と100万人の軍隊があった。維持費がかかり、隣国に警戒されるとして、核兵器をすべて譲り、軍隊を20万人に縮小した」
 「ウクライナ人の多くも、『隣国に侵略されることは非現実的だ』と考えていた。今、平和ボケしていた時期を振り返ると、『戦争が一切起きない』と考えさせることも敵の戦術の1つだった」

ナザレンコ・アンドリー


 「日本の自称平和主義者を、ウクライナの前線に連れて行きたい。戦火で燃え尽きた村の廃虚、ミサイルが落ちている中で学校の地下に隠れる子供たち、戦没者のお墓を見せて聞きたい。『貴方が望んでいる日本の未来はこれなのか?』と」(zakzakより抜粋)


 ナザレンコ・アンドリー氏が説明する、独立からロシアの侵攻を許すまでのウクライナの動きは、日本の護憲派の主張と全く同じだ。彼は、「護憲派の主張は、ウクライナが犯した『過ち』と非常に似ている。戦争は言葉で止められるなら、その言葉を教えてほしい」と語る。全くその通りだ。北朝鮮を観てみれば良く分かる。彼らは経済規模では弱小国だが、核を持つことによって米国を揺さぶるまでになっている。北朝鮮の存続を可能にしているのは、経済でもなく、交渉力でもなく、「核兵器」という軍事力なのだ。隣国が核武装する中、自国を自衛隊すら認められない状態のまま日本を冷凍保存することによって、日本の存続が北朝鮮とは逆に、脅かされる方向に向かっていることに目を向けなければ、平和を語る資格など無い。

 「9条死守」、「改憲発議を阻止せよ」と叫ぶ人々は、国内で騒ぐだけでなく、ナザレンコ・アンドリー氏が言うように、ウクライナの最前線を観てみるべきだ。ウクライナは「ジュッという熱さ」を経験したが、その経験は、国を守るには遅すぎた。日本国民はその熱さを経験する前に、「巧みな反応」を促す覚醒を必要があるのだ。


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