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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年05月07日

姜尚中の皇室論は「民意によってどうにでもできる」論である

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 反日パヨ系の有害番組と言えばまず「報ステ」を思い浮かべる人が多いだろうが、どうしてどうして、サンデーモーニングはその上を行っていると思っている。サンモニに関して言えば、歯止めが全く効かないというより、それを効かせる意思がはじめから全くないため、番組全体が反日パヨク色に染められている。印象操作を得意とする番組としての報ステも相当悪質だが、サンモニはパヨクの井戸端会議をそのまま電波に乗せていることが醜悪だ。

 時節柄、日曜日のサンモニでも上皇陛下のご譲位と新天皇即位を詳しく伝えたが、その内容たるや偏向の度合いが激しく、聞くに堪えないものだった。

 下記は、そのサンモニで、姜尚中が上皇陛下のご譲位について語った一説である。

象徴天皇っていうのは人間天皇とイコールで、象徴天皇制というのは長い歴史の中で考えると70年くらいの歴史しかわけなんですね。ということは完成形態はないわけで、従ってこれは常に途上にあって未完である、と。

しかし自分はこういう模範を出したいという形で平成時代の天皇がビデオメッセージで国民に問いかけた、と。これは生前退位ということですけど、これはある憲法学者のことばを使うと「脱出の権利を行使した」と。つまり天皇であることを私はやめますという脱出の自由がなければ、やはりそれは本来おかしいんじゃないか、というのがこの憲法学者の考え方なんですけれども。その自由を行使されたということは多くの国民にとっては青天の霹靂だったと思いますね。

姜尚中


私は象徴天皇は、天皇制自体は文化的に見れば悠久の歴史を持っていても、70年の歴史の中で絶えず進化していく。ですから民主主義が未完の革命であると同じように、象徴天皇性も進化していくし、それを最後に決めるのは国民であるということをしっかり国民が認識しなければいけない。


 世の保守派のブログでも、姜尚中のことばを「天皇は国民が決める」「天皇陛下は国民が選ぶ」と言い換えて批判している人がが多いようだが、これは曲解だろう。私も姜尚中の主張には賛同しないが、いくら主旨に賛同できないからと言って、ことばをすり替えで批判するのは、逆に墓穴を掘っているようなものではないか。批判するなら真正面から、と言いたい。

 憲法第一条は、天皇を「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と規定している。姜尚中の主張は、この天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基く」という部分を引用したものと思われ、一見、正論であるかのように思われる。

 しかし、それでも姜尚中の主張は失格だ。それは、「文化的に見れば悠久の歴史を持っていても、70年の歴史の中で絶えず進化していく」というくだりに見て取れる。姜の主張は、戦争の前後で「天皇制」が変わったという前提に成り立っているが、それは皇室の普遍性を無視しているという点において、落第なのだ。渡部昇一氏は、二千年もの間、継続した組織として皇室とローマ・カトリック教会を並べ、こう主張している。

 両者の共通点は、財力や武力で支配する組織ではないということだ。ローマ法王庁にしても、皇室にしても、普通の国から見れば吹けば飛ぶような財力しか持っていないし、武力はないのである。財力も武力も持たない組織が何故、ここまで続くことができたのか。
 それはやはり、この二つの組織が、その内部に属する人々の精神的な支えとしての働きをしているからである。それがそれぞれの組織のアイデンティティーであり、バチカン市国や日本国家の「底力」を生み出しているのである。
 組織がその「底力」を維持する最大の条件は、組織としての原理を動かさないことだ。日本ならば男系世襲を守ることであり、ローマ・カトリック教会ならば、法王(使徒の後継者代表)は結婚せず後継者を男子に限ることなのである。

渡部昇一著「知っておくべき日本人の底力」より


 日本の皇室が二千年以上続いてきたのは、「国民の精神的な支え≒国の省庁、国民統合の象徴」であったわけで、象徴天皇の「制」を付けたから全く新しい天皇像が現れたわけでなく、古来からそういう概念はあったのだ。

 最近、盛んに取り上げられる「愛子天皇待望論」、「女性宮家創設」などは、憲法の「日本国民の総意に基く」という部分を巧妙に利用したもので、姜尚中の「最後に決めるのは国民」というのは、「国民の意思があれば、天皇制などは変えられる」というのもその文脈で出てきた発言だと思われる。むしろ、こういう「誘導」にこそ、国民の側は注意すべきだろう。



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