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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年04月

終わりゆく平成と、令和に引き継がれる皇位継承の危機と緊張

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 以前も書いたかもしれませんが、本日4月30日は私の誕生日です。もう年齢も年齢なので、誕生日は決して目出度いものではありえないのですが、平成の時代が自分の誕生日とともに終わるというのは、なんとも複雑な感じがします。きっと、5月1日生まれの方々は、複雑というより、「令和」のはじまりと相まって、希望に満ちた誕生日をお迎えになるのでしょう。

天皇陛下


 悠仁親王殿下の机の上に刃物を置いた不敬者が逮捕されたようです。このエントリーを書いている時点で、動機などはまだ報道されていませんが、悠仁親王殿下は皇位継承順位が皇太子殿下、秋篠宮殿下に次ぐ3位で、第4位がご高齢の常陸宮殿下であることを考えると、現在の法制化では皇統を継承する最後の皇族です。皇統を廃絶しようとする勢力にとってターゲットとなるお人であり、くだんの不届き者の行為は、直接的な暴力行為等でなくても許されざること。当局にはしっかりと仕事をしてもらいたいものです。

 そもそも、皇統の維持というものは、戦争に負け、GHQが旧宮家の皇室離脱を含む占領政策を実行した時点から、非常に危ういものであり続けています。現行憲法の第1条は象徴天皇を規定したものですが、その存在は「主権の存する国民の総意に基く」となっています。江藤淳は、この条項を「一見、共和政体の上に乗っている飾り物のように解釈されかねない」と指摘しています。ところが憲法第2条では、「皇位は世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」となっています。つまり、国民投票による信任を必要とするものではなく、これは共和政体には馴染まず、明らかに立憲君主制に相応しい条項です。

 つまり、皇統というものが、憲法第1条と第2条の相互矛盾のような、極めて不安定な構造の上に立脚するものであるということを、忘れてはならないと思うのです。今上陛下が譲位され、明日、新たな帝を迎える我が国は、刃物男のようなごくごく一部を除き、寿ぎのムードにあふれています。昭和天皇の崩御とともにスタートした平成という時代が、国全体が喪に服し、自粛ムード溢れるなかではじまったことを思い起こせば、これも一つの形なのかもしれない。

 ただ、現政権を含め、この祝賀ムードが皇室にまつわる様々な将来的困難の目くらましになってはならない。現行憲法に内包される不安定な構造もまた、そのまま令和の時代に継承されるのです。

 いわゆる「象徴天皇制」とは、決して安定した“平静”な構造を有するものではない。それはつねにそのなかに危機と緊張を孕むものであり、分解と解体の可能性を潜在させているものなのである。

産経新聞「正論」 「皇統維持に献身された先帝: 江藤淳」
(平成元年1月13日掲載)


 皇統は、日本が守り通さなければならない国体の心柱のようなものです。それがなくなれば、日本は日本という国でなくなり、単なる物質的な場所に変質するだけです。暫くは、今上陛下への感謝と、令和への寿ぎを、国全体として表現すればよい。ただし、皇位継承という差し迫った問題を議論する時期は、近い将来、必ず来ます。そのための準備は、政治はもとより、国民ひとりひとりの義務であると、心から思います。


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[ 2019/04/30 07:23 ] 皇室 | TB(0) | CM(6)
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