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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年03月21日

ジュゴンの死を辺野古と絡める「言い掛かり」と、安全保障のコスト

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 沖縄で3頭しかいないジュゴンのうち一頭が、死骸で発見された。頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態で、今帰仁村の運天漁港近くに漂着したのだそうだ。

ジュゴン
死骸で発見されたジュゴン


国の天然記念物であり、絶滅危惧種でもあるジュゴンの死は、政治にからめてヒステリックに取り上げられる。この軽薄な男が、我先にと反応している。


 「辺野古の埋め立てで遂に死んでしまいました」と、辺野古の基地建設とジュゴンの死に、無理やり因果関係をこじつけた、見事なまでに薄っぺらいツイートである。官房長官会見では、望月某がまたしゃしゃり出てきて、環境NGOの「ジュゴンのえさ場を埋めたから」云々という言質を引用する形で、政府の認識を問うたが、菅官房長官は「自然環境に留意し、工事を進めていきたい」とあっさり切り返し、終了。まったく、いずれの阿呆もジュゴンの政治利用に忙しいようだ。

沖縄地図


 鳩山、望月とも、ジュゴンの死を辺野古埋め立てにこじつけているが、辺野古埋め立て地から運天漁港までの直線距離は約19㎞だ。ジュゴンは海の生き物だから、地上も空中も移動できない。ちなみに沖縄本島の沿岸を北回りでこの距離を移動しようとすると、その移動距離は90kmにもなる。因果関係を求める方に無理があるのだ。あの沖縄タイムスでさえ、古宇利島周辺が主な生息域だと書いている。同紙は、埋め立て土砂を積んだ運搬船が名護市の西側から東側に回る航路を取ると書き、工事がジュゴンの死に与えた影響を示唆しているが、鳩山、望月、沖タイすべて、その根拠は示していない。こういうのを「言い掛かり」と言うのである。

 百田尚樹氏が「そら、いつか死ぬやろ」とツイートしていて、賛同する声もあるが、SNS上で多く見られるのは、このジュゴンの死を「辺野古埋め立てやめよう!」「悲しい」「基地の犠牲にするのか」と、ヒステリックに取り上げる声である。当然ながら、これらの声のほとんどは、ジュゴンの死の前提に辺野古埋め立てを置いたもので、科学的根拠はない。こういう意見が一種の空気を作り、支配的になると、空気が科学を押し留める効果を生む。原発再稼働問題がその一例だ。

 こういう人たちは、原理的にジュゴンの生存を優先することで、自らの生命や財産、我が国の領土や領海が危うい状況になったとき、同じことが言えるのだろうか。確かに、国の天然記念物であり、絶滅危惧種であるジュゴンの死は痛ましい。しかし、だからといって、ジュゴンの存在が日本の安全保障に穴をあけることがあってはならないのだ。

 批判を覚悟であえて書くが、いま必要なのは、仮にジュゴンの死が辺野古埋め立てによるものであったとしても、「日本と日本国民の安全と生存のためにジュゴンが絶滅するのであれば、それは必要なコストだ」と言える政治家、言論人の存在ではないか。ジュゴンと安全保障が両立できるのであれば、それが一番良い。しかし、安全保障を考慮しない理想論は、迷惑でしかない。


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