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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2019年03月11日
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震災8周年と自衛隊、専守防衛の欺瞞

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 今日3月11日、東日本大震災発災から8周年を迎える。忘れようにも忘れられないあの日、私は会社で仕事中に震度6強の揺れに襲われ、机にしがみついて全く動けない状況だった。関東の震度6強でこれだから、東北の被災地の恐怖は想像もつかない。会社のテレビで津波が街を襲う映像を見ながら、事の重大さに気づくのに、少し時間を要した。未曽有の大震災を実体験した日本と日本国民には、勇気と希望が必要だった。その勇気と希望を与えた人々の中に、我が自衛隊がいたことは間違いない。

 発災後、すぐに現場に投入された自衛隊は、福島第一原発の冷却作業に当たった。3月14日、東京電力が「絶対に安全です」と言い切る状況で爆発事故が発生。これにより、作業に当たっていた中央特殊武器防護隊の隊長以下4名が負傷した。事故後、自衛隊幹部が東電福島原発の吉田所長を訪ねたときの話だ。

 「『安全です』と言いながら事故を起こしてしまった」と、深々と頭を下げたが、返された言葉に耳を疑った。
 「大丈夫です。もう隊長も復帰しました。最後はわれわれが必ず助けます。」
 責められ、罵倒される覚悟だった所長の目からぽろぽろと涙がこぼれた。

桜林美佐著 「日本に自衛隊がいてよかった」より


震災後の自衛隊の活躍は、すさまじかった。しかし、彼らにも家族はいたのだ。或る海上自衛官の妻は、「台風が来たら、普通のお父さんは帰ってきますが、自衛隊のお父さんは出ていくんですよ」と言ったそうだ。現場に投入された現役の自衛官らの年齢を考えれば、その子供はまだ幼いか、若かったはずだ。そんな家族を残し、現場で必死に戦った自衛官らの心境は、いまだに推しはかることが不可能だ。

自衛隊


 彼ら自衛隊の被災地支援は、救助、補給に留まらなかった。気仙沼の東に浮かぶ大島で、島民が「もうすぐ卒業式があるのですが、まともにはできそうにありません」とこぼした一言を聞いた掃海隊群司令。思いついたのが「艦上卒業式」だ。主要な任務の裏でひそかに準備が進められ、卒業式当日、海自掃海母艦「ぶんご」の艦上に「祝!卒業」と書かれたリボンと垂れ幕が掲げられた。

艦上卒業式


 この勇敢で、かつ心優しき自衛官らも、我々と同じ日本国民である。しかし、公務員である彼らは服務の宣誓において、「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います」と宣誓することで、通常の国民とは違う存在として認識されているように思う。むしろ、別の世界の人たちではなく、他者のために自己犠牲を厭わないというのは、尊敬されるべきだろう。

 日本はいまのところ、「専守防衛」を国是としている。外国勢力の攻撃を受ける場合でも、日本は相手から撃たれてはじめて反撃できるということだ。先制攻撃が許されない以上、相手の攻撃目標となる我々と同じ自衛官の身の危険は増すだけだ。つまり、専守防衛とは、自衛官の犠牲(可能性も含め)を前提としてこそ成り立つ国是なのだ。こんな国是、許されていいのか。

 憲法に自衛隊を明記するという議論がある。もちろん、それも良いだろう。だが、専守防衛という国是はある種の欺瞞であり、激動する東アジア情勢の中、それはいつか限界を迎える。自衛官の命を守るためにも、専守防衛を見直す議論を始めるべきではないだろうか。



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[ 2019/03/11 07:08 ] 社会問題 | TB(0) | CM(5)
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