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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2018年12月13日

河野外相の「次の質問どうぞ」4連発は批判されるべきものではない

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 戦後70年以上の時間が経過してもなお、戦争に負けるということの意味を改めて感じる場面が数多くある。沖縄の米軍基地問題もそうだし、取り戻しに行けない北朝鮮の拉致被害者のことも、長きに渡る国家的課題である。一文字も改正できていない憲法問題もそのひとつだ。領土問題でいえば、竹島は南鮮に不法占拠されたままだし、北方領土はロシアの強硬姿勢に何度も跳ね返されてきた。

 そのレジームを、再び登場した安倍晋三総理が破ろうとしている。ロシアとの交渉を、プーチンとの関係を強化することで動かそうとしている。首脳会談は通算で24回を数え、交渉の責任者に河野外相が任命された。カウンターパートはラブロフ外相。強硬な外交姿勢を取る人物として知られるベテランだ。今までの北方領土交渉では、「渡さない」「返さないし、(平和条約締結を)お願いすることもない」と、一貫して塩対応をしている難敵である。北方領土を自国領としている根拠が、国連憲章の「敵国条項」だと言い張ることからもわかる通り、常に上から目線の交渉を行う人物だ。

 交渉責任者としての河野外相の任務は、相当厳しいものとなる。河野外相は極めて慎重な姿勢で、交渉の中身は一切口外しないという、当たり前の対応を貫いている。しかし、メディアはそれでは仕事にならない。そんな状況下で起こったのが、河野外相の質問無視と「次の質問をどうぞ」の4連発だ。

河野外相「次の質問どうぞ」


 先日、ラブロフ外相が「(北方領土交渉は)日本が第2次大戦の結果を認めることが絶対的な第一歩だ」というコメントを出した。ラブロフのコメントでは、北方領土はロシア(旧ソ連)が戦争に勝利したことによって手にしたものだというもので、それ故に合法だという建てつけになっている。そのことについて聞かれた河野外相は、会見で4回連続して「次の質問どうぞ」と返し、無視されたメディアがそれを批判した。批判に便乗するのが野党で、立民の辻元清美は「国民を無視している」と、我こそが国民の代弁者という体で河野氏を批判している。

 河野外相は、先週の国会で「手の内を明かさないよう発言を控える。国益を守るためだ」と、交渉内容への言及をしないと宣言している。記者への「次の質問どうぞ」という発言は、その文脈で解釈すべきだが、報道も辻元も、そんなことはお構いなしだ。彼らの頭の中に国益など無い。ただ、政府与党を批判することで、自らの支持を得たいだけなのである。

 これまでも、日本側のひとことでロシアがへそを曲げ、交渉がストップする事態があった。2011年、メドベージェフの北方領土上陸に対し、「北方領土返還要求全国大会」で菅直人が「ロシア大統領の北方領土訪問は許し難い暴挙」と声高に叫んだことで、ロシアの態度が硬化したことがある。これは、正しいかそうでないかの問題ではなく、取られた領土を軍事力を行使せずに取り返す交渉である。正しい言論が勝つ世界ではない。相手はありとあらゆることを交渉やその前提に利用する。一度でも政権に就いた経験があるなら、そんなことぐらい常識のはずだ。それを招致で批判するのだから、辻元のような者には国益という価値観がないのである。

 こういう批判は、北朝鮮との接触(当然あるだろう)情報や進捗を、必ずしもすべて知らされないまま、ただ待ち続けるしかない拉致被害者家族にも失礼な話だ。ロシアは旧ソ連時代から無法者だ。彼らの根拠には理がない。ただし、不法であれ、領土を実効支配されている現実は受け止めねばならず、交渉はスタートから日本にとって厳しいものであるという認識は共有すべきだ。ただ見守るということも、有権者の務めではないか。


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