FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2018年09月24日

新潮45“炎上”問題 ~ レトリックを真正面から批判する愚

← 応援クリック、ありがとうございます。

 「新潮45」が炎上している。もともと、杉田水脈議員の「LGBT支援の度が過ぎる」という論文が物議を醸し、論文が大批判されるとともに、批判は杉田議員の人格攻撃にまで及んだ事案があった。新潮45の10月号では、「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」という特集を組み、7人の識者が見解を寄稿した。そのうち、杉田論文に輪をかけて批判が集中しているのが、小川榮太郎氏による「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」と題した論文だ。

 この事案をさらに拡大したのが、新潮社文芸書編集部の公式ツイッターアカウントで、論文を批判する一連のつぶやきをリツートしまくるという「身内批判」を展開した。このアカウントでは、新潮社創立者の佐藤義亮の発言であり社是である「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」をツイッタータイムラインの先頭に固定するという意思の示し方をし、騒動が大きくなりつつあるのを問題視したかのように、新潮社の社長が公式サイトで、謝罪ととれる見解を発表した。

 弊社は出版に携わるものとして、言論の自由、表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました。
 しかし、今回の「新潮45」の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」のある部分に関しては、それらを鑑みても、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました。
 差別やマイノリティの問題は文学でも大きなテーマです。文芸出版社である新潮社122年の歴史はそれらとともに育まれてきたといっても過言ではありません。
 弊社は今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です。

 株式会社 新潮社
 代表取締役社長
 佐藤隆信


新潮45 2018年10月号


 断っておくが、私はこの論文を読んでいない。恐らく、批判する側の多くも、この論文を読まぬまま批判していると思われる。読んでいないものを論ずるのは邪道だが、ネットで様々な記事や批判を含む見解を調べた上で書いてみようと思う。

 新潮社社長の「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」は、7つの論文のどの部分か、誰の文章かを特定していない。「差別的な表現には十分に配慮する」と言っているから、その文章が差別的であるということになる。恐らく、小川氏の論文中のこの部分だろうと思われる。

 LGBTの生き難さは後ろめたさ以上のものなのだというなら、SMAGの人達もまた生きづらかろう。SMAGとは何か。サドとマゾとお尻フェチ(Ass fetish)と痴漢(groper)を指す。私の造語だ。ふざけるなという奴がいたら許さない。LGBTも私のような伝統保守主義者から言わせれば充分ふざけた概念だからである。
 満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深ろう。再犯を重ねるのはそれが制御不可能な脳由来の症状だという事を意味する。
 彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか。触られる女のショックを思えというか。それならLGBT様が論壇の大通りを歩いている風景は私には死ぬほどショックだ、精神的苦痛の巨額の賠償金を払ってから口を利いてくれと言っておく。


 当然ながら、これらの表現は揶揄を含めた比喩であり、小川氏が正面切って「痴漢症候群の男たちに権利を!」と主張しているわけではないことは容易に理解できる。小川氏本人も、「あまりにも一方的な杉田さんへバッシングへの防戦として、きついレトリックを使った」と、AmebaTVの番組で語っている。

 論文は、「LGBTと痴漢とを同一視するな」という批判を呼んだようだ。確かに、痴漢は犯罪であり、社会悪である。もちろん、痴漢行為に及べば刑法で裁かれることになる。小川氏がその前提を踏まずに書いているわけはない。しかし、かたや、同成婚を含む性的少数者が権利を主張すれば、それは現行憲法24条が定める「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」に抵触するわけだ。民法では、「男は」「女は」という表現が使われ、「夫婦」という男女の関係をもとに書かれている。憲法や民法が否認する同成婚その他の権利が許されるなら、刑法を曲げても…という論理を小川氏が主張しているわけではない。これは、小川氏が使ったレトリックとして解釈すべきで、真正面から批判するには当たらないのではないか。

 過激な揶揄を青筋立てて批判するなら、性的少数者の権利は憲法や民法の改正を主張すべきである。もし、集団的自衛権行使が憲法の邪な解釈というなら、性的少数者の権利主張も同質であることを、理解すべきだろう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2018/09/24 10:52 ] 社会問題 | TB(0) | CM(10)
カレンダー
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ