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22日に通常国会が閉幕し、野党の連中の低支持率と体たらくもあって、目下、注目の政局は自民党総裁選に絞られてきた。自民党総裁の任期は3年で、今回選ばれる総裁は、形の上では2021年までそのポストに座ることになる。なんといっても2020年の東京オリンピック・パラリンピックが任期中の目玉イベントとしてあり、世界的に注目されるポストである。
その総裁選には、何人かの立候補が取りざたされていた。石破茂が示す意欲は周知であり、また、野田聖子は石破以上に立候補の立場を鮮明にしている。もう一人は、現政務調査会長の岸田文雄だが、昨日夕方、岸田自身が自民党総裁選に不出馬の意向を表明した。そして、9月の総裁選においては、安倍総裁の再任を支持する立場を明確にした。

この岸田不出馬を受け、石破と野田はこう語っている。
(石破) 岸田さんが出ないから自分は出ないとか、そういうことは考えない。誰が出るからやめたとか、誰が出ないからやるとか、そういうものではない。時期については有権者たる自民党員の皆様方が十分判断できる時間が必要だ。
(野田) それぞれの政治家が決断した結果だと受け止めている。私はこれまで3年前からコツコツと歩んできた道のりを自分の信念に従って歩いていくだけ。
石破や野田にとって、降りた岸田の派閥を取り込むことは総裁選を有利に展開するためには必須だったが、党の岸田が安倍総裁再任を応援する立場に立ってしまったため、早くも票田を根こそぎ取られたかたちとなった。野田は、後見人の古賀誠の協力の下で、2015年に立候補を模索したが、推薦人の20名を集めることができず、出馬そのものを断念している。古賀誠といえば宏池会だが、いま宏池会を引き取っているのは岸田だ。野田はおそらく、20人の推薦人を集めること自体に、ふたたび苦労することになるだろう。
石破は、2015年の総裁選で石破を支持した小泉進次郎への接近を模索しているようだが、進次郎は「この時期、何を言ってもどうせ総裁選にからめて書かれるから」と言ったとか言わなかったとかで、総裁選の候補者が名乗りを上げるであろう8月上旬は、インドへの外遊を決めたそうだ。自分を高く売ることも勘案した外遊だろうが、進次郎が出るならまだしも、進次郎が特定の候補者の支持に回ることを以て、総裁選の風向きが真逆になることはないだろう。

産経新聞とFNNの合同世論調査によれば、「次期総裁にふさわしい人物」という調査項目を自民党支持者に限って集計すると、安倍総裁が49.1%とダントツで、石破は16.9%と進次郎の19.8%にも及ばず、野田聖子は3.5%だったそうだ。これでは勝負にならない。
この情勢が動かなければ、勝ち馬に乗りたい議員らは、厚遇を求めて安倍支持に一層傾くだろう。そもそも安倍氏が総裁を降りなければならないような要素は何一つなく、「安倍以上の何か」を求められる石破や野田ら他の候補者には、その「何か」がない。朝日新聞らが総裁選に向けて安倍氏へのネガキャンを張るだろうが、投票権を持つのは党員と議員のみである。ほとんど効果はないだろう。
それにしても、総裁選で安倍現総裁に恩を売り、その安倍氏からの禅譲を期待すると言われる岸田文雄の姿は、なんとなく情けなく映る。勝負しない男に、果たして次の総裁は務まるのだろうか。
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