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もう10年も前のことになるが、2008年11月2日、朝日新聞は「空幕長更迭―ぞっとする自衛官の暴走」という社説を掲載した。批判の対象は、アパグループ主催の「真の近現代史観」懸賞論文で「日本は侵略国家であったのか」を応募した元航空幕僚長、田母神俊雄氏だ。社説はこういう文章から始まる。
こんなゆがんだ考えの持ち主が、こともあろうに自衛隊組織のトップにいたとは。驚き、あきれ、そして心胆が寒くなるような事件である。
田母神論文事案は、左派系マスコミおよび言論人の猛烈な批判を浴び、その批判は田母神氏自身の人格否定にまで発展した。氏は「更迭」というかたちで地位を追われたのだが、この糾弾の背景には左派系マスコミのイデオロギーがあり、かつ、自衛隊は危険な存在であるという前提があったように思われる。
田母神氏がそのくらい批判を浴びたのだから、左派系マスコミは、等しく批判しなければならない存在がもう一人いる。あの、前川助平である。文春の150分にわたるロングインタビュー「安保法制反対デモに参加した事務次官 前川喜平が語る「安倍政権下の“苦痛な仕事”」」に答える前川のことばに、こういうものがある。
――一市民という言葉が出ましたが、ツイッターに「右傾化を深く憂慮する一市民」という名前の@brahmslover(ブラームス・ラバー)というアカウントがあるんです。前川さんはクラシック音楽でブラームスがお好きと伺いましたが、これは前川さんのアカウントではないかという噂もあるんです。
前川 ああ、それ私ですよ(笑)。

ツイッターアカウント「
@brahmslover」は、ツイートを非公開に設定している。プロフィールには「自由と平等と友愛を原理とする社会の実現を求めています」とあり、前からこのアカウントが前川のものではないかという噂が絶えなかった。今回、前川自身がそレを事実と認めたことになる。そのアカウントでどのようなことが呟かれているか。
- 安倍自民党総裁は君が代斉唱で仕事始めだと。なんとグロテスクなんだ。
- 日本国民は、なぜ安倍晋三のような人を総理大臣にしてしまったのか。悲しくてたまらない。
- 教え子を再び戦場へ送るな」と言っていた日教組はどこへ行ってしまったのか?日本の教育が明らかに右傾化しつつあるのに。人権と平和が明らかに脅かされているのに。
- 「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産に推薦。OUVについて見ても保全措置について見ても到底イコモスの審査を通るとは思えない。愚行と言おうか蛮行と言おうか。
このアカウントから発信されたツイートは数多あり、その他は
netgeek当たりを参照していただきたい。
まあ、非公開のアカウントで何を発信しようと自由なのだが、田母神氏の論文が偏っているというなら、左派メディアは前川の偏りも批判すべきではないのか。特に、文科相の高級官僚が日教組の活動を煽るような発言をするのは、文科行政官としては著しく偏っており、特定の思想を文科行政に反映させようとした意図があったと「忖度」されても仕方あるまい。
前川は既に官僚の職を去り、いまは自由人である。現時点で公的な仕事に就いていない人物を批判するのはやり過ぎという面もあるかもしれない。しかし、前述のツイートは、そのすべてが官僚時代のものだ。特に日教組のくだりは、文科行政を担当する高級官僚として、極めて不適切であると言わざるを得ない。
朝日は、自社のイデオロギーに合わない田母神氏のような官僚を批判するが、田母神氏が偏っているというなら、前川の偏りも尋常ではない。こういう人物を持て囃すことは、メディアとしての堕落を象徴するようなものである。前川は、左派メディアが持ち上げるような「権力に抗う正義の味方」ではない。ただの助平で、偏った思想を持つパヨクである。
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