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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2018年04月07日
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後ろから石破

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 自民党総裁選は、いまから5か月後の9月に予定される。前回は安倍総裁以外の候補者が出ず、無投票での再選となった。しかし、今から18年前の2000年に、内輪の裁定で決まった森喜朗総裁以降、自民党は概ね、複数立候補者が存在するオープンな総裁選を実施している。森友学園問題というゴジップねたで政権批判が強まる中、立候補が噂される議員の言動に注目が集まる。

 立候補が噂されるのは、石破茂、野田聖子、岸田文雄あたりだ。小泉進次郎という名前も挙がるが、雑巾がけから一気に総裁」というのは無理があるシナリオだろう。岸田氏は煮え切らない態度を示しつつ、地方を回って知名度向上に努めている。地方で石破氏に知名度が劣る点を克服すべく、行脚を続けているようだ。

 分かり易いのは野田聖子と石破茂である。野田は、安倍総理が示唆した放送法第4条の撤廃と電波改革について、「撤廃した場合には公序良俗を害するような番組や事実に基づかない報道が増加するなどの可能性が考えられる」と国会で答弁している。これは、大手メディアが既得権益を守るための主張を、ほぼ一言一句変えない「伝言」のようなものだ。安倍総理に批判的なマスコミを味方につけることによって、閣内不一致を醸し出し、マスコミを味方につける算段だろう。

 分かり易いもうひとりが、石破茂だ。テーマは同じく放送法第4条の撤廃。石破派の会合で、こんなことを言っている。

放送法4条撤廃「民主主義にとって健全か」自民・石破氏 (朝日)

石破茂・自民党元幹事長(発言録)
 放送法に政治的に公平であるということが、第4条に定められている。それを取っ払うという話になると、何を地上波で放送してもいいということになる。

 非常に視聴率に偏り、財産のあるスポンサーが、あるいは影響力のあるスポンサーがあって、それが偏った放送をみんながやっていいということは、本当に民主主義にとって健全なことなのか。そういう論点がある気がする。

 報道のあり方は、健全な民主主義にとって極めて大事なことだと思っていて、放送法4条の改正は慎重であるべきだ。正しい民主主義のあり方とは何なのかを議論していきたい。(石破派の会合のあいさつで)


 いわゆる、「後ろから石破」というやつだ。放送法第4条に対する総理の示唆は、いまの放送メディアがその法を全く尊重せず、偏った報道を垂れ流している現状に対する対案を、アイディアベースで示したものと言える。従って、議論のスタート地点がずれているのであり、4条を変えないなら「政治的公平性を守れ」と主張するのが筋だ。それが対案である。放送法第4条の撤廃によって、民主主義が健全さを失うわけではない。かねてから主張する通り、今の放送メディアが民主主義の健全さを奪っているのだから、石破は「健全な民主主義」を担保するための対案を示すべきだ。

石破


 石破は、BSテレビ出演時に小泉進次郎について問われ、「『常に真剣勝負』という思いは、いろいろな仕事を一緒にして共有している」と発言したという。党内の地盤がほとんどない石破にとって、進次郎を味方につければ情勢が変わるという思いがあるのだろう。進次郎が2012年の総裁選で石破に投票したことを、「政治への取り組み方に共感するところが進次郎さんにあったのかもしれない。少なくとも私にはあった」と、進次郎との共通点を演出している。

 安倍政権に批判的なマスメディアは、「安倍以外」を首相に据えるために、秋の総裁選に向けて石破、野田あたりを持ち上げだすだろう。そのような状況になれば、石破らはネットを中心とした保守派を敵にすることになる。次期総裁選は、既存メディア対ネットという構図も含む。楽しみではある。


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