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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2018年04月

金正恩のための金正恩による板門店政治ショー

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 金正恩の南鮮乗っ取りは、着実に進行し、かつ成果を上げつつあると言えるだろう。金正恩が苦しい立場に置かれていることは確かだ。核兵器保有の問題で、米国の軍事オプション行使の恐怖に晒され、国際社会が連携していかける経済的な圧力も、もともとない国家の体力を奪っていく。そんな中、南北首脳会談は、パラダイムを転換する一大作戦だったはずで、金は大芝居を打つ必要に迫られていた。

南北朝鮮首脳会談


 その大芝居で、金は文在寅に対して終始微笑みで接し、首脳会談では自虐ジョークまで連発した。これに対し、南鮮側の対北感情は少なからず変化を見せ、「気さく」「ユーモアがある」など、肯定的な反応を見せている。日本国内の守旧メディアも例外ではなく、金正恩が作り出した空気に乗り、そういう南鮮側の肯定的反応を繰り返し報じ、返す刀で「日本は蚊帳の外」という否定論を垂れ流している。まったく、こういうメディアの国籍すら疑いたくなる状況だ。

 内閣の主要ポストの半数以上を、元学生運動出身者やサヨクが占める文在寅が目指すところは、南北の平和的統一だろう。板門店宣言には、「南と北は、我が民族の運命は我々自身が決定するという民族自主の原則を確認」という文言が挿入されている。要するに、南北問題に関する排除の論理で、今後の南北平和体制の構築は南北だけで決めるから、他国は口を出すなという意図がある。

 この方向性で、誰が一番を得をするかを考えれば簡単なことだ。この一文は、金正恩のために挿入されたものだと見るべきである。金正恩にとっての最大の脅威は、米国の軍事攻撃である。南北が平和に向けて進む中、米国が攻撃を示唆すれば、米国は「平和の敵」という国際社会の世論を醸成することが可能になる。金正恩は、今回の南北会談で、その「目の前の危機」を回避すべく、芝居を打ったのだろう。日本にとっての脅威は核兵器と近・中距離ミサイルの問題、拉致の問題などだが、核の放棄にすら言及しない板門店宣言を肯定的に報じるメディアには、日本国民に目隠しをさせる意図がある、と勘ぐらざるを得ないのだ。

 マティス米国防長官が28日、「米国には、同盟諸国や北朝鮮と、朝鮮半島からの米軍撤退について議論する用意がある」と語っている。米国は既に、南が北に取り込まれる「可能性」を「前提」にステップアップさせることさえ判断材料にしているということだ。日本のメディアはこういうニュースを報じないが、こういう情報への鈍感さは、判断を誤らせること以外、何も生まない。南北が北の意図通りに融和路線を進み、在韓米軍撤退ともなれば、華夷秩序に従った大きな敵国が、海を隔てた向こうに生まれることを意味する。

 板門店の政治ショーには、金正恩による仕掛けがふんだんに盛り込まれている。事態がひとつも良い方向へ進展していないことを、日本国民はしっかりと自覚する必要がある。


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